「フリージャーナリストにも法廷の記者席を!」 江川紹子さんが「小沢公判」裁判長を提訴

ニコニコニュース / 2012年1月4日 18時24分

ジャーナリストの江川紹子さん

 法廷の記者席を記者クラブだけに限るのはおかしい。フリージャーナリストにも記者席を割り当ててほしい――刑事事件の精力的な取材で知られるジャーナリストの江川紹子さんが2012年1月4日、刑事裁判の法廷の「記者席」の割り当てを求めて、東京高裁に即時抗告をおこなった。同日に開かれた記者会見で、江川さんは「裁判所の情報発信の仕方を時代にあうものに変えていってもらいたい」と訴えた。

 江川さんが記者席の割り当てを求めているのは、1月10日と11日に予定されている小沢一郎・元民主党代表の刑事裁判。これまで東京地裁総務課を通して、同裁判の大善文男裁判長に対して法廷記者席の割り当てを申し入れてきたが、一向に認められる気配がなく、理由をたずねても回答が得られなかった。そこで江川さんは昨年12月19日、大善裁判長を相手取り、記者席割り当ての仮処分を求める裁判を東京地裁に起こした。

 しかし12月22日、東京地裁は「記者席の割当をいかなる範囲でいかなる者に対して行うかは、裁判長の広範な裁量に基づいて専権的かつ自律的に判断すべき」として、大善裁判長の判断が正しいかどうかを問うことなく、江川さんの申立を却下する決定をくだした。それを不服として、江川さんは年が明けた1月4日、東京高裁に即時抗告を申し立てた。

■「なぜ司法記者として認められないのか、理由だけも教えてほしい」

 記者会見で江川さんは「これまで自分で傍聴券の抽選に当たったり、『傍聴券乞食』といって当たった人からもらったりしてなんとか傍聴してきたが、なぜ記者席が割り当ててもらえないのか疑問に思っていた」と説明。昨年秋に東京地裁に記者席の割り当てを申し入れたが、理由すら示されずに拒否されたことに愕然として、裁判を起こす決意をしたという。

「"こういうところが足りないから司法記者として認められない"と言われれば、その不足を補うために努力すればいいが、何が足りないのかも答えもらえない。せめて理由だけでも教えてほしいと思って、裁判を起こした」

 現在、東京地裁の法廷には司法記者クラブに所属する記者などのための「記者席」が設けられているが、フリージャーナリストにはその割り当てがない。刑事事件の取材実績の豊富なベテランジャ―リストだとしても、だ。そんな裁判所の画一的な対応について、江川さんは次のように語った。

「裁判所は情報公開の点で非常に遅れていると思う。いまでは司法記者クラブに入っていないメディアもたくさんあるが、そういうことも理解していないのではないか。この裁判をきっかけに、裁判所の情報発信の仕方を時代にあうものに変えていってもらいたい」

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