Winny開発者・金子勇「悔いや後悔というのはない」

ニコニコニュース / 2012年2月23日 22時29分

ファイル共有ソフト「Winny」開発者の金子勇氏

 MIAU(インターネットユーザー協会)代表理事の津田大介氏が司会を務め、インターネットに関わる問題を討論するニコニコ生放送の番組「ネットの羅針盤」。2012年2月22日の放送では、ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」を開発した金子勇氏が出演した。違法コピーによる著作権法違反の幇助(ほうじょ)の罪に問われて逮捕・起訴されたものの、昨年12月に無罪が確定した金子氏は、「Winnyを開発して後悔はないか」という質問に対して、「悔いや後悔はない」ときっぱりと答えた。

 金子氏がファイル共有ソフト「Winny」を開発したのは2002年のこと。2004年には、インターネット上でのゲームや映画の違法コピーを手助けしたとして、著作権法違反の幇助(ほうじょ)容疑で逮捕された。一審(2006年12月)は罰金150万円の有罪、二審(2009年10月)では一審を破棄し「違法使用をすすめていない」として逆転無罪。さらに、最高裁は2011年12月19日、「著作権侵害を手助けしようという故意はなかった」として検察の上告を棄却し、金子氏の無罪が確定した。

■「Winny」は"包丁"か?それとも"拳銃"か?

 包丁は、料理の際に食材を切る目的で使われるが、人を殺す道具としても使用されることがある。しかし、包丁の製造者が"悪"だとみなされることはない。一方で、拳銃は包丁と異なり、拳銃を使った者も製造者(売った側)の両方とも"悪"とみなされる向きがある。

 このような例えを用いながら、津田氏は「Winny」が著作権侵害という犯罪行為のために使われており、一部から「包丁ではなくて拳銃ではないか」と指摘されていることを紹介した。この指摘に対して、ソフトウェア開発者の立場から金子氏は

「別に拳銃は開発したからといって、違法ではない。規制というのは、(開発が)できてからされるはず。できる前から規制されるのはありえない。拳銃と同じと言えば同じ。同じというのは悪用できるから同じなのではなくて、できる前なんだから分からないに決まっている。できるかどうか分からない状態では心配のしようがない。できてから心配するべき。作れる可能性については論ずべき」

と語った。その上で、

「『作れないでいい。そもそも(作ることを)封じてしまえ』という発想では、何も前に進めない。まず、作れるか作れないかが重要。作れたとしたら、(それが社会に対して)悪影響があったとして、『では、どうすれば対処できるか』を真面目に論ずるべき」

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