「官邸では"情報隠しはしない"と確認していた」 海江田元経産相、震災対応を振り返る

ニコニコニュース / 2012年3月14日 0時24分

東日本大震災当時に経産相だった海江田万里氏

 東日本大震災が起きてから1年が経った2012年3月11日の夜、ニコニコ生放送に震災当時の経産相・海江田万里氏が登場し、司会の角谷浩一氏とともに、政府の震災・福島第1原発事故対応について振り返った。この中で、海江田氏は「官邸の中では『情報隠しはしない』と確認していた」と述べた。

 政府は3月9日、震災・原発事故関係の複数の会議で議事録が作られていなかったことへの批判を受けて、会議の出席者のメモや聞き取りから作成した議事概要を公表した。しかし、録音記録がほとんどないため、詳細なやり取りは依然として明らかとなっていないままだ。

番組で、角谷氏は「議事録に義務があるか、法律に定められているかどうかよりも、『これだけ大きな震災があって、後世にあのとき何が起こって、どんな判断があって、どういう情報がどういうふうに伝わったか』という情報が残っていないと、少なくとも教訓にはならない」と問題提起をした。

 震災直後から、このような政府の情報公開に対する姿勢には批判が多く、"情報隠し"ではないかと見る向きもある。これについて、海江田氏は、

「官邸の中では、『後で漏れるんだから、情報隠しなんて絶対にしない』と(当時官房長官だった)枝野さんも私もみんな確認していましたよ。ただ、情報そのものが正確に入って来ないということがあった。極端な話を『こういう説もあります』と外に向かって発表して良いのかどうなのか、と。確認された情報を出そうとすると、どうしても遅れちゃうんですね」

と、情報公開においてジレンマがあったことを明かした。その上で、

「シミュレーションがあるわけだから、できるだけそのシミュレーションを明らかにして、『今の時点ではこう。これができないとこうなる。だから、今ここを一生懸命やっている』みたいな言い方もあったなと思う」

と初動対応に不備があったことを認めた上で、「最初の方で不信感を持たれてしまうと、そこから後にリカバーするのはきつい」と反省点を述べた。

■原発をどこまで減らすかは国民の判断で

 海江田氏は「中長期的に見れば、原発は減っていく」と断言する。しかし、現実的には当分の間、ほかの発電のコストと原発のリスク・コストとのバランスを取りながら、模索していく必要がある。そのためには、海江田氏は「原子力の安全規制を1日も早く、最大限ハードル高くしないといけない」とも語る。

 また、原発を最小限に抑えるのか、"ゼロ"にするのかという削減目標については、

「(事故が起きた)あの中で選べと言ってもそれは無理だから、少し落ち着いて良く考えて、その中で選べば、その方向で良い。イタリアやドイツとかヨーロッパでも国民投票なんてことをやっているけど、そういうことに一番適したテーマだと思う」

と述べ、エネルギー政策の今後は国民の判断に委ねるべきという見解を示した。

◇関連サイト
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv83414076?po=newsinfoseek&ref=news#29:00

(野吟りん)



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