野田首相、大飯原発再稼働「1次評価」で十分の考え 「地元」の範囲は明言せず

ニコニコニュース / 2012年4月2日 12時54分

野田佳彦首相

 定期検査で停止している関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼動を巡り、原子力安全委員会が「ストレステスト1次評価だけでは不十分」との考えを表明していることについて、野田佳彦首相は2012年3月30日、「安全性のチェックには上限がない」と安全性の確認を続けていく必要があるとした一方で、「1次評価ではあるが、安全性のチェックポイントだ」とも述べ、1次評価と「地元」の了解を得られれば、再稼働の政治判断は可能との考えを示した。

 大飯原発3、4号機の再稼動にあたっては、内閣府原子力安全委員会が原子力安全・保安院が妥当と判断した安全評価(ストレステスト)1次評価の審査書を了承。今後は、野田首相ら4閣僚が安全性を確認し、「地元」から理解を得られれば再稼働を政治判断する流れとなっている。野田首相は「(ストレステストの1次評価で)安全性のチェックが十分されているかどうか関係閣僚が確認を行っている」段階であることを明らかにし、その上で、野田首相、枝野幸男経産相、藤村修官房長官、細野豪志原発事故担当相の4閣僚で再稼働について「議論をする」という。

 ストレステストは、地震や津波に対する余裕(裕度)を評価する「1次評価」と、さらに安全性の限界を調べる「2次評価」の2段階で構成されるが、今回の再稼働条件は「1次評価」のみが対象となっている。しかし、原子力安全委員会は、「1次評価だけでは、総合的な安全性確認としては不十分」との考えを表明。京都府の山田啓二知事も「1次評価だけでなく、2次評価を含めて、総合的に安全性が確保されると断言してほしい」と保安院に強く迫るなど、安全性を判断していくためには2次評価まで必要だとの意見が相次いでいる。

 こうした声について野田総理は、「安全性のチェックには上限がない。やっていかなければならない」と安全性の確認を続けていくことが必要であるとした一方で、「1次評価ではあるが、安全性のチェックのポイントだ」とも語り、1次評価までで十分との認識も示した。また、政府が理解を得ていくという「地元」の範囲についても、「関心のある自治体から要請があれば、当然説明をしていく」と述べるにとどめ、どこまでを「地元」とするか明言を避けた。

■野田佳彦首相とニコニコ動画記者(七尾功)の一問一答

七尾記者: 大飯原発3、4号機の再稼動にあたりましては、原子力安全委員会はもとより京都府の山田知事などからも総合的安全評価としては、1次評価だけでは不十分で、2次評価まで行うべきだとの意見がございます。今後の政治判断にあたっては、あくまで1次評価のみで地元の理解を得ていくお考えなのか。この点と総理の中で「地元」とはどこまでの範囲を考えていらっしゃるのか教えてください。

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