「世の中が変わる瞬間を見てみたい」 ロフト代表・平野悠<「どうする?原発」インタビュー第1回>

ニコニコニュース / 2012年8月1日 19時0分

国会前の道路を見つめる平野悠さん

 「こんな光景、見たことある?ある意味で歴史的瞬間かもしれないよ」。2012年7月29日夜、国会前の道路に群衆が流れ込み、埋め尽くす様子を眺めながら、目を輝かせている人物がいた。都内の老舗ライブハウス「ロフト」の創業者で、「ロフトプラスワン」などを運営する平野悠さんだ。

 毎週金曜日に、東京・永田町にある首相官邸前で行われている「脱原発デモ」が、大きなうねりとなりつつある。夕方から始まるため、スーツを着た会社帰りの人の参加者も増えている。さらに、7月29日の日曜日には「国会大包囲」と銘打たれた特別のアクションが企画された。午後3時半から、東京電力本店や経済産業省の周辺をデモ行進。午後7時ごろからは、官邸前や国会の周りに押し寄せ、キャンドルを手に国会を取り囲んだ。

 この日、インターネットのライブ動画配信サービスを使って、デモの様子をリポートしていた平野さん。顔見知りの参加者には「ガハハ」と笑いながら話しかける。一方で、「福島県双葉町から着の身着のままで逃げて来ました。もうこんなことは起きてほしくない」と涙ながらに話す女性には黙ってマイクを向ける。その平野さんのリポートに同行し、話を聞いた。

・特集「どうする?原発」
http://ch.nicovideo.jp/channel/genpatsu
・「7.29​脱原発国会大包囲」の様子を写真で見る
http://news.nicovideo.jp/watch/np243604

■「原発は開けてはならない"パンドラの箱"」

 焼け付くような暑さの中で行われたデモ行進。スタート地点の日比谷公園には、高齢の人のほかにも、親子連れや若いカップルなどが見受けられた。東京電力本店前、経済産業省前を通るルートを、「原発やめろ」「再稼働反対」といった掛け声を上げながら、歌い、踊り、あるいはサウンドカーを出してライブしながら練り歩いた。

「脱原発のデモは、地球の裏側のベネズエラでさえ報道されるくらい、全世界が注目しているものです。いわば、歴史的な瞬間と言える。それを自分の目で見てみたいというのがある。世の中が変わる瞬間を味わいつつ、誰かに伝えたいのです」

 デモをネット中継でリポートする理由について、このように興奮気味に話す平野さんは、1944年生まれの67歳。いわゆる全共闘世代で「学生の頃から左翼的だった」という。そのためもあってか、福島第1原発の事故が起きる以前から、ロフトでは、原発を否定する論者を呼んだトークイベントを開いてきた。「当時は客が入らなかったけどね」と笑いながら話す。

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