死んで最強、でもコミュ障。『ただの屍のようだと言われて幾星霜、気づいたら最強のアンデッドになってた』は死後から始まる規格外な冒険譚
ニコニコニュース / 2022年1月26日 10時50分
某名作RPGに「へんじがない。ただのしかばねのようだ」という有名なメッセージがありますが、今回ご紹介するのは実際に“しかばね”になってしまった男の物語。
ニコニコ漫画「少年エースplus」にて掲載中の『ただの屍のようだと言われて幾星霜、気づいたら最強のアンデッドになってた』では、死んだはずの青年が自我を取り戻すことになり……。
気付けば、その身に宿っていたのは最強の力。死を境に世にも奇妙で規格外な冒険譚が幕を開けます!
漫画:絢瀬あとり(@ayase_atori)
原作:九頭七尾(小説家になろうマイページ)
キャラクター原案:チワワ丸(@chihuahua_2020)
コミュ障冒険者の孤独死
主人公のジオンは、辺境の村で生まれた冒険者の青年。
彼は元来のコミュ障であり、パーティーを組まずにソロで依頼をこなしてきました。
そんな一匹狼なスタイルと世間知らずさがたたり、ジオンは高難度ダンジョンに挑んだところであっけなく命を落とすことに。
「次はもっと、人とコミュニケーションを取ろう――」。後悔先に立たずとは、まさにこのことです。
無論、「次」の機会など残されていなかったはずのジオン。しかし彼が力尽きる寸前、大地震が洞窟を襲います。
その地震を引き起こしたのは、上空で激突していた“炎竜帝”と“氷竜帝”であり……。
各地に甚大な被害をもたらした2体の竜の闘いは、“炎竜帝”が辛くも生き残る形で決着。
瀕死に陥った“炎竜帝”には飛翔する力も残っておらず、地上に落下してしまったのでした。
その“炎竜帝”が不時着した場所こそ、ジオンが挑んでいたダンジョンの真上。
時を同じくして、洞窟内には深い息をついて立ち上がるひとりの男の姿がありました……。
災害級の魔物を退ける最強アンデッド
ジオンが命を落としてから、いったいどれほどの時間が経過したのか。
彼は唐突に意識を取り戻し、不可解な状況に困惑します。
死んで生き埋めになったはずの自分が動いている。しかも目の前には、頭部がひしゃげた大蛇の亡骸が!
こんなことが可能な奴がこの洞窟にいるのかと驚愕するジオンでしたが、彼の喉からはゾンビのような声しか出ません。
そんなジオンが、自身に宿った強大な力に気付いたのは“アームドグリズリー”に襲われた際。
彼を攻撃したはずの“アームドグリズリー”は、逆に深手を負って退散していってしまいます。
災害級レベルの魔物の一撃を受けても傷ひとつ付かないとは、ジオンの体はどうなってしまったのやら。
ジオンはその後も何度か災害級レベルの魔物に出会うも、それらをすべて退け洞窟を脱出します。
そのころには自分がアンデッドになっていると薄々勘づいていたのですが、アンデッドを葬り去るはずの日光を浴びてもなぜかノーダメ。
こうして恐るべき力を秘めたアンデッドが、野に放たれることになったのでした……!
人間たちを恐怖のドン底に叩き込むジオン
洞窟を抜けたジオンは、入り口周辺に広がっていたはずの森がきれいサッパリ荒野になっていることに驚愕。
嫌な予感がして街へ急ぐと、繁栄を極めていたはずの大都市“バルカバ”は見るも無惨な廃墟になっていました。
しかし、幸いなことにどこからともなく人の声が!
耳を頼りに路地へ向かうと、そこで“ビッグボア”と絶賛バトル中の冒険者パーティーと出くわします。ナイスカメラアングル。
……が、たとえ死んでもコミュ障は治らない。
ジオンが蚊の鳴くような声で放った挨拶は、彼らに宣戦布告と勘違いされ最悪の空気に。
結局、リーダー格の男に大斧で一刀両断にされかけるのですが、そんな攻撃が彼に通るはずもなく。
アンデッドになってまで現世をさまようつもりなどなかったジオンですが、これでも死ねないのかと落胆することになります。
さらには聖職者直々による、高位の浄化魔法すらも彼に対してはまったくの無意味で……。
より一層、冒険者たちに恐怖と絶望を植え付けてしまうジオンでしたが、果たしてこんな調子でこの世界を生き残っていけるのか!?
「いや、だからもう死んでいるんだって」……なんてツッコミは置いておいて、今後のジオンの活躍が気になった方はぜひ連載ページをチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『ただの屍のようだと言われて幾星霜、気づいたら最強のアンデッドになってた』より)
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