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史上初のドラえもんゲームはまるでパックマン? Atari 2600、アルカディアなどのゲーム機の形状からソフトのラインナップまで、レトロゲームをたっぷりと紹介する動画が投稿!

ニコニコニュース / 2020年3月4日 11時45分

 「PS2がレトロゲーだってよ」。これはつい先日、筆者と友人の会話の中で出た発言だ。

 1997年生まれの筆者としてはレトロゲームと言われると、想像するのはやはり「ファミリーコンピュータ」「PlayStation」といった90年代までのゲーム機で、2000年代に入ってからのゲーム機は自身が触れていたこともあり、まだまだ最近のゲームという印象。

 しかし、「PlayStation 2」が発売したのは2000年3月。もう20年も前に発売されたゲーム機であり、信じがたいことではあるが、現在の小中学生からすれば立派なレトロゲームであることは間違いない。

 さて、今回紹介するのは、そんなレトロゲームに属すゲームを、ゲーム機を問わずプレイしていく動画シリーズ。ココアとささみさん投稿の『ずん子と茜とレトロゲーム』だ。

 この動画でプレイしているのは「ずん子と茜がハードを問わずに色々なレトロゲームを遊ぶ動画です」と動画説明にあるように、「Atari 2600」「カセットビジョン」といった実況動画ではあまり見かけない変わり種ばかり。

 今回は動画で紹介された、なかなか知られていないレトロゲームに注目。実況動画ではなかなか見ることがない変わり種のレトロゲームを紹介する。

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最早歴史のお勉強⁉ Atari 2600版『マリオブラザーズ』

 記念すべきPart1でプレイしたレトロゲームは「Atari 2600」版の『マリオブラザーズ』だ。

 Atari 2600と言えば1977年に発売されたアタリ社の家庭用ゲーム機で、筆者からすれば歴史レベルのレトロゲーム。ゲームの歴史ではお馴染みのゲーム機ではあるが「名前と外見くらいは知っている」くらいの代物だ。

 最近では2018年に公開された映画『レディ・プレイヤー1』の物語に深くかかわる形でAtari 2600が登場していたため、若い世代でも軽くは知っているといった人は意外に多いかもしれない。

 とは言え、40年以上も前に発売したゲーム機ということもあり、動画では「知らんわw」、「なにこれ」と、やはりAtari 2600を知らない視聴者も多い様子。知っているであろうコメントでも「ちょっと度を越したレトロゲームで草」とまさかのチョイスに驚いているようだ。

 それでは、いざ歴史のお勉強と、映像を見てみると……。

 驚くほどシンプルなグラフィックに思わず声が出た。1977年に発売されたゲーム機に1983年のゲームを移植したというのだから、きっとこれでもすごいクオリティのはず……。

 筆者もPlayStation 2からPlayStation 3などゲーム機の世代交代の際には映像の進化に驚かされたが、ファミリーコンピュータの革命は一味違うのだろう。

 『マリオブラザーズ』の基本的なシステムが変わっていないからこそ、ファミリーコンピュータどれだけ素晴らしいゲーム機だったのか、当時の驚きを少しだけ感じることができた。

史上初の『ドラえもん』ゲーム、アルカディア版『ドラえもん』

 Part1から驚きのチョイスを見せた本シリーズ、2本目以降も変化球は変わらない。Part2でプレイしていたのは『ドラえもん』のゲーム。

 レトロゲームで『ドラえもん』。レトロゲームやファミコンに詳しい人は思ったかもしれない、「白ドラ【※】だなと。

※白ドラ
1986年に発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト『ドラえもん』、カセットが白色であることから「白ドラ」という愛称がついている。

 残念、Part2でプレイしたのは『ドラえもん』でも、「アルカディア」版の『ドラえもん』だ。

 アルカディアは海外で発売されている家庭用ゲーム機を国内向けに生産、販売したゲーム機だ。1983年にバンダイから発売されているものの、解説によれば「残念ながら普及しませんでした」とのこと。

 このアルカディア、驚きなのはコントローラーの形状だ。先のAtari 2600がスティック1本にボタン1個だったのに対し、アルカディアにはスティック1本とボタンが14個もついている。

 特に並べて配置された12個のボタンには苦労させられそうだが、なんと一部のゲームでは操作方法が書かれたオーバーレイが付属していたとのこと。現在では考えられないアナログな解決方法だ……。

 さて、そんなアルカディアでプレイするのは史上初の『ドラえもん』のゲーム、気になるゲームの内容はというと……。

 迷路の中で黄色のネズミらしき2体のキャラクターに追われるドラえもんらしき青色のキャラクター。ゲームのクリア条件は9個の隣接した迷路の中に配置された“どら焼き”をすべて取得すること。

 これ……パックマンじゃない?

 思わずそんなツッコミを入れたくなるが、実際には『Route 16』というドットイートゲームの移植作のようだ。

 以前、別のレトロゲーム実況動画を取り上げた際にも、海外のゲームの主人公を「チョコボール」のマスコットキャラクター「キョロちゃん」に差し替えたキャラゲーが登場したが、このような移植がはやりだったのだろうか?

アーケードゲームの中身、基板でプレイするシューティングゲーム『ジャイラス』

 さて、実況動画ではあまり見ることのないレトロゲームをプレイしている本シリーズだが、最新のPart9ではさらなる驚きのレトロゲームプレイしていた。

 その驚きのレトロゲームとは『ジャイラス』。しかも、移植版ではないアーケードゲーム基板の『ジャイラス』だ。

 アーケードゲーム基板とは業務用のゲーム機、つまりゲームセンターなどにおいてあるアーケードゲームの中身のこと。通常、基板のゲームをプレイするのにはコントロールボックスや筐体など、専用の出力機器が必要となる。

 さて、そんな大がかりな基板でプレイするのは1983年に稼働したコナミの『ジャイラス』。自機の動ける範囲が円状のトンネルシューティングと呼ばれるジャンルのゲームだ。

 ゲーム映像を見てみると流石はアーケードゲームといったところか、映像の綺麗さがまるで違う

 静止画では伝わりづらいかもしれないが、この『ジャイラス』にはレトロゲームっぽさがあまり感じられない。

 アーケードゲームということで映像は綺麗だし、画面中心から現れる敵機や流れる背景により、奥行きやスピード感の表現もばっちり。

 基板上に5つも音源チップを搭載しているということもあり、BGMも美しい。先のレトロゲームたちと同じ83年稼働ということが信じられない。

 これまでとは毛色の違うレトロゲームの登場にコメント欄も興奮気味、『ジャイラス』をプレイしてみたいといったコメントや、筆者同様に83年稼働に驚くコメントが寄せられていた。


 動画では今回紹介したもの以外に、カセットビジョンやスーパーカセットビジョン、SG-1000など変わらず変わり種をプレイしており、今後はどんな機種、どんなゲームが選ばれるのか期待が膨らむばかり。

 ゲーム機にこだわらず様々なレトロゲームをプレイする『ずん子と茜とレトロゲーム』シリーズをご覧になってみてはいかがだろうか。

文/富士脇 水面

【VOICEROID実況】ずん子と茜とレトロゲーム #1【マリオブラザーズ】

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