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デジャブの正体は「一度見た夢」だった!? 「前世の記憶説」「側頭葉の記憶障害説」など、デジャブにまつわる色々な説をご紹介

ニコニコニュース / 2020年12月22日 18時0分

 今回紹介する、ゆっくりするところさんが投稿した『【ゆっくり解説】デジャブの正体とは?』では、音声読み上げソフトを使用して、すでにどこかで体験したことのように感じる「デジャブ現象」の諸説について紹介していきます。


デジャブは「一度見た夢」説

魔理沙:
 原因についてはさまざま意見があるが、今回はいくつかの説を紹介したいと思う。精神科医であるフロイトは、「日常生活の精神病理学」という本で、「デジャブは一度見た夢」と述べている。人が意識的に見て記憶したものは、意識的に見て思い出せるか、無意識に見て無意識に記憶したものは、意識的に思い出せないが無意識に思い出しているというものだ。

 たとえば夢で珍しい猫を見たとする。でも起きたらその夢の内容を忘れたとする。その後、現実で夢で見た猫と同じ猫を見たとき、無意識的に思い出して「あれ? はじめて見るのに見たことがある気がする」という感覚になるってことだ。

 フロイトはデジャブをこの無意識的に記憶した夢であると結論付けている。最近までデジャブ現象についての研究は盛んではなかった。その理由としてデジャブはてんかん患者などにおける記憶障害や、疲労やストレスによる障害という見方が一般的だったからだ。

「過去の記憶と現実を混同している」説

魔理沙:
 しかし健常者のデジャブ経験者は3分の2以上とされ、場所に関するデジャブは63%、人に関するデジャブは35%にもなることがわかり、デジャブは通常の認知メカニズムであると考えられるようになった。脳神経学では「過去の記憶と現実を混同している」という説もある。

 たとえば霊夢が子供のころに「タマ」という猫を飼っていたとする。タマに缶詰のキャットフードをあげるのが日課になっていたとする。

 その20年後、成人して実家を出て、就職して一人暮らしをしている。タマはもう10年も前に死んでいて、タマのことはすっかり忘れて暮らしていたとする。ある日、猫カフェに行ってタマそっくりな猫が缶詰のキャットフードをもらっているところを目撃するとするだろう。その時、頭の中で過去の記憶と現実が混同されて違和感が生まれ。この違和感がデジャブの原因であるという説だ。

霊夢:
 忘れているはずの記憶と現実が重なるってことね。

「側頭葉の記憶障害」説

魔理沙:
 次に側頭葉の記憶障害説。側頭葉は長期記憶を司る部分的だ。

霊夢:
 長期記憶って?

魔理沙:
 たとえば何年も泳いでなかったとしても、泳ぎ方自体を忘れることがないだろう? そういう記憶を担当している部分だ。この側頭葉には「歯状回」といわれる部分があって、これは「記憶」と「エピソード」をつなぐ役割をもっている。

 わかりやすく言うと、物事を記憶するとき、脳はそれを細かく分けて別々の場所にしまっておくんだ。逆に何かを思い出すときは収納した記憶のパーツを取り出して、また組み立て直して思い出すんだ。この記憶のパーツを取り出すときに歯状回が必要なんだ。

 だから歯状回で何らかのエラーが起こると、記憶を正常に思い出せなくなる。その結果、起きるのがデジャブだという説だな。

霊夢:
 なるほどね。見たことないはずなのに見たことがあるって思い違いをしているのは、記憶のパーツの組み立て方がおかしいってことね。

その他「五感が関連している説」や「前世の記憶」などオカルト的説も

魔理沙:
 次に視覚がズレている説。人間にはふたつの目がある。そして利き腕と同じように、利き目も存在する。私たちが何かを見るとき、無意識的に利き目のほうが1ナノ秒ほど早く物を捉えているといわれる。つまり、利き目で見て記憶したものを、もう片方の目でまったく同じものを記憶しなおすという作業が行われているんだ。この重複した記憶のズレがデジャブを起こしているという説だ。

 しかしこの説は視覚に関するデジャブしか説明していない。触覚や嗅覚に関するデジャブ、つまり何かを触ったときの感触、何かの匂いを嗅いだときの感覚のデジャブは説明していないんだ。

霊夢:
 だとすると、ちょっと微妙ね。

魔理沙:
 こういう可能性もあるかもっていう程度だ。他にも前世の記憶説なんていうものあるぜ。たとえば旅行先でデジャブを感じた場合、前世でそこに住んでいたことがあるから、という感じだな。これは科学的な説明がまったくつかないから、オカルトみたいなもんだけどな。宗教的、仏教的な考えをすると、仏教では輪廻転生で魂は時代をループするから、いくつもの物事を経験しているから、ふとしたことでその時の記憶が蘇るとされるものだな。

 あと、視覚から起きるデジャブ限定だが、音楽が原因説もある。私たちの記憶は五感を鍵にして、出来事を記憶している。たとえば夏に海に行く車の中で、ずっと聞いていた曲があるとするだろう。

霊夢:
 サザンとかね。

魔理沙:
 数十年たって、今度は冬にその曲を聞いたとき、十数年前に海に行ったときの記憶や感覚があふれ出すことがある。音楽が記憶の鍵になっていたからだな。他にも嗅覚や味覚、触覚も同じことが起こるといわれている。

デジャブを経験しやすい人には特徴があった

魔理沙:
 最後にデジャブを体験しやすい人の特徴というものを見つけたから、それを紹介しようと思う。15歳から25歳の若者。デジャブ経験者を対象に調査した結果、歳をとればとるほど経験しがたくなることがわかったらしい。

霊夢:
 経験が豊富な高齢者とかのほうがデジャブが起こりそうなもんだけど、違うのかしらね。

魔理沙:
 他にも強いストレスを受けている人は脳のエラーが起きやすかったり、よく旅行に行く人はより多くの景色や風景を体験しているのでデジャブを見やすいとか。あとは感受性が豊かな人だと、さらにデジャブを感じやすいらしい。デジャブの原因や仕組みについては、さまざまな仮説が立てられているが、まだ解明されていない部分が多いんだ。

 一度は経験したことがあるであろう不思議な感覚「デジャブ」。今後さらなる解明に期待ですね。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。


▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】デジャブの正体とは?

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