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野田佳彦氏が立民新代表に選出 枝野幸男氏との決選投票を50票あまりの差で制す

日刊スポーツ / 2024年9月23日 15時40分

野田佳彦新代表(右から2人目)と握手をかわす左から枝野幸男、泉健太、1人おいて吉田晴美の各氏(撮影・中山知子)

立憲民主党は23日、東京都内のホテルで臨時党大会を開いて党代表選の投開票を行い、野田佳彦元首相(67)が新代表に選出された。野田氏のほか、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の計4人が立候補し、1回目の投票では過半数の票を得た候補がいなかったため、上位の野田、枝野両氏による決選投票となった。

その結果、野田氏が232ポイント、枝野氏が180ポイントと、わずかの差ながら、野田氏が勝利した。元首相としての安定感や重み、「ドジョウと金魚」に代表される巧みな持ち味の演説力で、国民の期待が伸び悩み続ける党再建を託される立場となった。

野田氏は2011年8月、民主党政権時代に3代目の党代表に就任したが、2012年11月に電撃解散総選挙に踏み切り、当時安倍晋三氏が率いた野党自民党に敗れ、政権を失った。野田氏が党のトップとなるのは、その時以来、12年ぶりだ。

立民は2021年の衆院選敗北で辞任した枝野幸男前代表の後任に、当時47歳だった泉氏を代表に選出。世代交代感を打ち出したが、泉氏の経験不足が指摘され続けた。

野田氏に対しては、民主党政権に幕を引いた責任者として党内の批判は根強く、野田氏自身も、出馬を「最後まで悩んだ」としていた。ただ今回、民主党時代に決別した小沢一郎衆院議員(82)と、恩讐(おんしゅう)を越えて協力体制を組むなど、党内基盤の環境づくりにも腐心した。

自民党総裁が近く岸田文雄首相から新しい顔に変わることを控える中、党は中堅の泉氏から、総理経験者のベテラン野田氏に党運営をバトンタッチさせることで、安定感ある態勢を整える道を選んだ。これが吉と出るか凶と出るかは、今後の国会論戦や近く行われる可能性が高い衆院解散・総選挙への対応だけでなく、ひとえに野田氏の党運営の手腕にかかっているといえそうだ。【中山知子】

◆野田佳彦(のだ・よしひこ)1957年(昭32)5月20日、千葉県生まれ。早大卒。松下政経塾、千葉県議を経て、1993年衆院選で初当選。民主党政権では財務相を経て、第95代内閣総理大臣に就任。現在は党最高顧問。当選9回。大の格闘技ファンで知られる。

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