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「論功人事」批判噴出…立民新執行部要職に野田佳彦代表支援3人「なぜ君」幹事長は「小沢シフト」?

日刊スポーツ / 2024年9月24日 19時36分

新体制決定で写真撮影に臨む左から辻元清美代表代行、小川淳也幹事長、野田佳彦代表(撮影・中山知子)

立憲民主党は24日の両院議員総会で、野田佳彦代表(67)の就任を受けた新執行部の骨格人事を承認した。代表選直後は「結果が出たらノーサイド」と訴えていた野田氏だが、代表選で自身を支援した3人を要職で起用する一方、敗れた枝野幸男元代表(60)、泉健太前代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)のポスト処遇はなし。3陣営からは「論功人事だ」(関係者)など批判や反発が出ている。

要職の一角で事実上のナンバー2の幹事長には、ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(大島新監督)で政治に向き合う姿が描かれ、話題になった小川淳也衆院議員(53)が抜てきされた。野田氏が重視した「刷新感」の象徴の1人。小川氏は取材に「身に余る重責。重圧をひしひしと感じている」と答えた。「総選挙を目前に控え、自らの役割を自覚して全身全霊で取り組みたい」と抱負を述べた。打診は党大会後だとして「役割をいっしょに担ってほしい、という気持ちが伝わってきた」と述べた。

政調会長に就任した重徳和彦衆院議員(53)と、国対委員長代理から昇格した笠浩史国対委員長(59)も小川氏同様に、代表選で野田氏を支援した。ただ「小川幹事長」に対する党内の声は、特に辛辣(しんらつ)だ。小川氏は、代表選までは枝野氏を支えるグループに所属していたが、代表選で野田氏の陣営に加わった「裏切り」(党関係者)ともいえる経緯もある。この日「小川幹事長」情報が浮上した際について、「衝撃が走った」「がっかりした」と振り返る関係者もいた。

その小川氏は「論功人事批判」について報道陣に問われると「どんな人事が行われるにせよ、賛同も反対も声が上がるのは当然だ。党内の方と丁寧に向き合いたい」と述べた。一方、「なぜ君」に絡め、幹事長就任がもたらす今後の政治家人生の展望を問われると「その時々、忠実に全力を尽くすこと以上の能力を持ち合わせない。どこかに向けたステップとか、そういう考えは頭にはない」とかわした。

小川氏については、今後、選挙対策の一端を担うとみられるベテラン小沢一郎衆院議員(82)が先月、代表候補の1人として挙げており「小沢シフト」の一環と見る向きもあるという。

野田氏ら新執行部メンバーは24日午後、日本維新の会、共産党、国民民主党の控室を訪れ、各党トップに就任あいさつを行った。維新の馬場伸幸代表は、野田執行部人事の感想を問われ「若手の登用ということで、かつて民主党時代に閣僚として名を連ねられておられない方で、刷新感を出そうという思いがあるのでは」と分析した。

他党からも「刷新感」との見方が出る中、フレッシュさを演出したはずの野田氏だったが「身内重用」が重なり、党内に火種を残す形になった。【中山知子】

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