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岸井ゆきの「誰!?」映画「若き見知らぬ者たち」撮影最終日にヒゲそった磯村勇斗に気づかず

日刊スポーツ / 2024年9月25日 19時31分

映画「若き見知らぬ者たち」完成披露上映舞台あいさつに登壇した岸井ゆきの(撮影・村上幸将)

岸井ゆきの(32)が25日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「若き見知らぬ者たち」(10月11日公開)完成披露上映舞台あいさつに登壇。劇中で恋人を演じた主演の磯村勇斗(32)とストーリー上、できるかぎり会話をしないように努めたばかりに、撮影最終日にヒゲをそった磯村を見た瞬間「誰!?」と気づかなかったと明かした。

「若き見知らぬ者たち」は、20年「佐々木、イン、マイマイン」で同年の新人賞を総なめした、内山拓也監督(32)の商業長編デビュー作で同監督が原作、脚本も担当。磯村は、豊原功補(59)演じた亡き父の借金を返済し、霧島れいか(52)が演じた難病を患う母麻美の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働く風間彩人、岸井は恋人の日向を演じた。

磯村は、撮影を振り返り「自分の置かれている環境…家庭もそうですけど、呼吸するだけで精いっぱいの役。大変でした」と振り返った。一方で、父の背を追って始めた総合格闘技の選手となった弟壮平を演じた、福山翔大(29)がクランクイン1年前から総合格闘技の鍛錬を積んだことを踏まえ「大変でしたけど、翔大が格闘技と減量もしていた。頑張れた」とも語った。

岸井演じる日向は、風間家に食事を作りに訪れるなど、彩人を献身的に支えつつ、心中をおもんぱかり、角に話しかけたりはしない役どころだ。「全体を通して『こぼれそうな思いをこぼれないように、我慢して欲しい』と、ずっと監督に言われた。『どんなにつらいシーンで(感情が)ひたひたになっても我慢して』と」と内山監督の演出を振り返りつつ、明かした。その上で「磯村さんとは私語をしていない。最終日、ヒゲをそった磯村さんを見て誰!? と思うくらい、役で生きてくれた」と、徹底した役作りをした磯村にk感謝。磯村は「最終日、大事なシーンで、会ってしまい、反省しております」と苦笑した。

舞台あいさつには、ある事件に関わる警察官・松浦役の滝藤賢一(47)も登壇した。

◆「若き見知らぬ者たち」風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美(霧島れいか)の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。息の詰まるような生活にむしばまれながらも、彩人は恋人の日向(岸井ゆきの)との小さな幸せをつかみたいと考えている。ただ、彩人の親友の大和(染谷将太)の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう。フランス・韓国・香港・日本の共同制作作品でもあり、企画の段階で海外3つの国と地域での配給が決定。

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