「認知症に深く関わる酸化ストレス」~抗酸化サプリメントによる酸化ストレスの低減で認知症の予防効果を確認、岡山大学と岐阜大学が共同研究で発表~

認知症ねっと / 2019年12月11日 17時45分

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●酸化ストレスが引き起こす疾患●



認知症の予防に関して大きな前進がみられた。2019年8月に認知症やアルツハイマー型認知症の米国学術誌「ジャーナル・オブ・アルツハイマー・ディジーズ(以下JAD)」が、「軽度認知障害(以下MCI)に対する抗酸化サプリメントTwendee X(トゥエンディ エックス)の予防効果」に関する論文を受理。

その論文受理を受けて、一般社団法人 日本認知症予防学会エビデンス創出委員会は、Twendee Xをサプリメントで初の「グレードA(★★★)」として認定し公開。MCIを対象とした臨床試験で認知症予防効果があると世界で初めて公的学会から認定されたのである。

この認定に関わられた日本認知症予防学会エビデンス創出委員会の委員長であり岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経内科学教授の阿部康二氏、Twendee Xの開発者である岐阜大学科学研究基盤センター共同研究講座抗酸化研究部門特任教授の犬房春彦氏に認知症予防と酸化ストレスについて話を伺った。

—犬房先生が開発されたTwendee Xは、アミノ酸、ビタミン、コエンザイムQ10など天然由来成分の8種類の有効成分による抗酸化配合剤ということですが、そもそも酸化、酸化ストレスとはどのようなものなのでしょうか?

犬房 酸化とは簡単に言うと「錆びる」ことです。りんごを切って空気に触れさせると切り口が茶色く変化しますが、これは酸化で空気中の酸素によっていわゆる錆びている状態なのです。それは酸素を利用し生命活動を維持している人間の体内でも起こります。食べ物の栄養素からエネルギーを産出する際に余った酸素や外部からさまざまな刺激を受けた酸素は、反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、細胞を傷つける一面もあります。この活性酸素が体が本来持つ抗酸化力を上回った状態を酸化ストレスといいます。

ご家庭によくある漂白剤の原料の過酸化水素、それから最近よく耳にするようになりましたが、消臭や滅菌に使う次亜塩素酸がありますね。この2種類は私たちの体の中でも作られています。白血球が細菌やバクテリアを見つけて飲み込み、それを破壊するときに過酸化水素水、次亜塩素酸、酸素を使います。体を守るために大事なものなのですが、漂白剤を素手で触るとヌルヌルして、皮膚が白くなって炎症が起きるのと同様のことが体内で起きる。酸化ストレスが高いということは、体中に錆ができて炎症を起こしている状態なのです。この酸化ストレスは生まれたばかりの赤ちゃんが一番低くて、30代頃からだんだんと高くなります。



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