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宮沢りえ、安達祐実などの新人を抜てき 映画監督・角川春樹が語る“角川マジック”の秘密

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月27日 21時40分

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映画監督の角川春樹が、10月29日(月)の、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」内のコーナー「ゲストとハッピー!」に出演。10月16日(金)から公開中の映画「みをつくし料理帖」について制作の裏側を語った。

1976年公開の「犬神家の一族」の公開以来、日本映画の歴史を塗り替えて来た角川春樹監督。今回、10年ぶりにメガホンを取ったきっかけは妻の言葉だったという。

垣花正アナウンサー:この番組では「背中を押してくれた人・言葉」を紹介しているんですが、角川さんの背中を押してくれた言葉は?

角川:実はいま、公開中の「みをつくし料理帖」を作るように言ったのは妻なんです。2年前に、京都の伏見稲荷山という神社のあるところに家族3人で行ったんです。そこから降りてきて2、3日後に妻から「『みをつくし料理帖』の監督をあなたはやるべきだ」と言われて。それがきっかけですね。

垣花:奥様がきっかけだったんですね。この質問をしましたが、どちらかというと、角川さんは「背中を押される」というより「背中を押す人」ですもんね。

角川:そうなんですよ。今回の話は、松本穂香と奈緒という2人の女優が演じる友情物語なんですが、この二人の背中は完璧に押しましたね。去年の2月頃に二人と個々にあって色々話をしたんですが、その時、配給会社はキャストを全部決めていたんです。ところが2人に関しては全くの無名と、ほぼ無名。配給会社の担当は心配していたんですが、私は約束したんです。「必ずこの2人を公開前にブレイクさせる」と。そしたら約束通りにブレイクしたんですよ。7月7日にイベントがあって、その配給会社の担当に「どうだい、言った通りになったろ?」って言ったら曖昧に笑ってごまかされました。

垣花:「そこはちゃんと認めろよ!」と思ったんですね(笑)きょうは、角川さんと親交の深いテリー伊藤さんもいらっしゃいますが、「みをつくし料理帖」をご覧になっていかがでしたか?

テリー伊藤:今までの角川さんの作品と全く違いますね。角川さんはこれまで「男たちの大和」とか「汚れた英雄」にしろ、男らしい映画が多かった。でも、この映画はナイーブで少女的な感性を持った人が作る話。その部分を今まで素直に出せなかったんじゃないか。僕はこの映画を見て、すごく嬉しくなって笑ったんですよ。角川さんに「この映画こそ角川さんの本質じゃないですか?」って聞いたら、角川さんはニヤニヤ笑っていましたけどね。

角川:角川春樹を知っている人ほど、「こんなに丁寧に素直で感動的な映画を作ると思わなかった」ってびっくりされますね。

左からテリー伊藤、那須恵理子、垣花正、角川春樹

垣花:角川さんといえば、若手の女優さんを抜擢する、“角川マジック”が有名ですが、どういうところに注目しているんですか?

角川:1枚の画、スクリーンの中でその人間がいて成立するかを考えますね。浅野温子、宮沢りえ、安達祐実なんかもオーディションなんですけど。オーディションで選ぶ時に、まず「芸能界に入りたくて…」という人は選びません。2番目は「存在感」。演技が上手い人を選ぶんじゃなくて、結局、自分の直感なんですよね。この女優が映画で花を開くかどうか。あと褒めるんですよ。女優は褒めると輝く。男優は別で、逆に叩きます(笑)

垣花:この映画に出演している窪塚洋介さんが、「どれだけ監督に叩かれたか分かりません」ってコメントしていますね(笑)

若手女優を抜擢する“”角川マジック“の秘密について語った角川春樹監督。この日、ゲスト出演したテリー伊藤は今回の映画「みをつくし料理帖」について、「ひとつひとつが優しくて丁寧で、この映画を見ると心が穏やかになれる。」と評価すると、角川は「やっぱり映画はハッピーになってほしい。落ち込んで映画館を出ることはしたくない。このコロナの時代に、観て勇気づけられる映画。それが私は一番大事だと思う。」と、映画というコンテンツの魅力、そして映画作りの情熱を語った。

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