元ラグビー日本代表キャプテン・実業家 廣瀬俊朗~「海外のチームの国歌を日本の観客が歌う」スクラム・ユニゾン
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月1日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗が出演。日本におけるここ数年のラグビー人気について、また現在活動しているプロジェクト「スクラム・ユニゾン」について語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストは元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗さんです。
廣瀬)よろしくお願いします。
黒木)2019年はラグビーワールドカップで盛り上がりました。現在の日本におけるラグビー人気をどのように見ていらっしゃいますか?
廣瀬)10年前であれば、日本代表のジャージがどんなジャージかも知られていませんでした。「ラグビーって何なの?」みたいな。それがいまでは、「オフロードパス」とか「ジャッカル」というラグビーのルールがあるのですけれど、そういうことを言っても、ある程度「ああ、それね」と、共通言語のように受け取られることが普通になりました。それは、本当に「嬉しい」という一言に尽きますね。
黒木)私の子どものころは、ラグビーを扱った青春ドラマがありましたけれど、ルールはわかりませんでした。
廣瀬)2015年にイングランドでワールドカップが開催されたのですけれども、そのときは南アフリカに勝ちました。歴史的勝利ということで、瞬間風速的に盛り上がったのですけれども、そのあとがさほど続きませんでした。やはり、2019年に日本で開催されて、日本の皆さんの前でラグビーの素晴らしさを見ていただけたのは、大きかったなと思いますね。
黒木)日本で開催されましたからね。ラグビーというと、「痛いだろうし、怪我もするだろうし、でも仲間たちのために頑張る」というその絆みたいなものも、肌で感じることができました。
廣瀬)ありがとうございます。そのようなことを言っていただけて、感無量です。
黒木)しかもお辞めになったあとに『ノーサイド・ゲーム』にご出演なさって。
廣瀬)はい。
黒木)テレビドラマにもご出演なさって、もちろんいまは実業家でもいらっしゃるのですけれどね。ドラマはいかがでしたか?
廣瀬)ラグビーを取り扱ったドラマで、しかもラグビーワールドカップの前にやっていただくということだったので、ミッションが明確でした。初めてで怖かったのですが、「これはやらなあかんなぁ」という気持ちになりました。
黒木)日本大会では、「海外のチームの国歌を日本の観客が歌う」というプロジェクトが世界から賞賛されたということなのですが、仕掛けたのが廣瀬さんだと。
廣瀬)仕掛けは私なのですけれどね。ワールドカップ中はいろいろな仕事があって、直接ファンの皆さんと歌うことがなかなかできませんでした。試合会場もそうですし、ラグビーの人はお酒を飲むのが好きなので、みんなで肩を組んで歌います。いままでのワールドカップでは、例えばフランスの人が「イングランドのアンセムを歌いたくない」というような歴史的なものがありますが、日本人は、他の国の国歌でも「おもてなししようや」みたいなことを言うと、「OK!」という感じで抵抗がありません。いままでワールドカップでできないことができて、すごくよかったです。
黒木)アンバサダーで、携われたということで。
廣瀬)そうですね。アンバサダーはアンバサダーだったのですが、これは完全にプライベートでやったことです。「スクラム・ユニゾン」というプロジェクトでの活動なのですけれども、いままでできないことを、ファンの目線からやったら面白いのではないかと思ってやりました。もし興味があればYouTubeで「スクラム・ユニゾン」を検索してみてください。いま東京オリパラに向けてもやっています。50ヵ国をもう撮ったので。
黒木)すごい。スクラム?
廣瀬)「スクラム・ユニゾン」です。ユニゾンという歌とかの既存の言葉なのですけれども、「1つになって歌おう」ということをやっていますので、観てください。私はモーツァルトをもじって、「トシツァルト」として指揮をしています。
黒木)そうなのですか。
廣瀬)ワイプの小さいところに私がいます。例えばウルグアイの国歌は全部で60分あるのですよ。それで11番まであるのです。
黒木)長い!
廣瀬)ですよね。でも知られていないではないですか。
黒木)そうですね。
廣瀬)そういうことを学びながら、「では日本って何?」というところに行きつけたら面白いのではないかと。違いを知ることによって、日本らしさとは何かとか、相手のことを知ってリスペクトするとか、そういうことを、この活動を通してやって行きたいということが根本にあります。
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)/実業家・元ラグビー日本代表キャプテン
■1981年生まれ。大阪府出身。
■5歳からラグビーをはじめ、高校・大学、高校日本代表・U19日本代表で活躍。
■2004年に「東芝ブレイブルーパス」に入団。トップリーグでも活躍。
■2007年に日本代表初選出。
■2012年に5年ぶりに日本代表に選出されるとキャプテンとしてチームをけん引。
■ラグビーW杯2015でも日本代表に選出。ベンチ入りは果たせなかったが、チームの活躍に貢献。現代のラグビー人気の礎を築いた。
■2016年に現役を引退。MBA(経営学修士)取得のため大学院へ。2019年に修了。大学院に通いながら東芝のバックスコーチも務めた。
■2019年放送のドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演。好演で人気を博す。2020年9月から日本テレビ「news zero」の木曜パートナーに就任。
■2019年9月、株式会社ビジネス・ブレークスルー アスリートアンバサダーに就任。
■2020年7月、一般社団法人「APOLLO PROJECT」を設立。
■2021年1月からはアスリートのセカンドキャリアを支援する教育プログラム事業「A-MAP」を開始。アスリートが持つ価値を最大限に高め、その価値を社会へと還元する取り組みを始めている。
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