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胃がんの一番大きな原因「ピロリ菌」は99%除去できる……医師が語る対策と検査方法

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月28日 7時20分

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東京都医師会理事で「ケイアイクリニック」理事長の消化器内科医、黒瀬巌氏が2020年12月31日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。胃がんの原因や種類、検査方法について解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

飯田浩司アナウンサー)胃がんはよく聞く病気の1つですが、やはり患者さんの数も多いのでしょうか?

黒瀬)そうですね。以前は胃がんが日本人で最も多いと言われており、最近でも男性では1年間に約9万人、女性だと約4万人が胃がんにかかるとされています。日本人のなかでは、かかる数と死亡数とでそれぞれ大体2番目に多く、いまなお問題になっているがんであることは間違いないです。

飯田)男女で罹患者数に違いが出るのは、何か理由があるのでしょうか?

黒瀬)いまのところまだわかってはいないのですが、胃がんのいちばん大きな原因はピロリ菌です。ピロリ菌が小さいころに胃の粘膜に住み着き、そのまま長年ずっと住み続けることによって炎症を引き起こす。それが何十年後に胃がんになって行くというのが、最も大きな原因だと言われています。

飯田)それを除去すれば、防ぐことができるのでしょうか?

黒瀬)そうですね。決められた抗生物質2種類と胃薬1種、この3種類の薬を1週間きちんと飲み続けていただくと、約9割の方が除菌できます。加えて違う薬の組み合わせがもう1つあり、残念ながら1回目の除菌でうまくいかなかったときに、こちらの薬を飲むと、さらにまた9割除菌できます。要するに99%は除菌できると言われていて、効率のいい治療法だと思います。

飯田)一度除菌してしまえば、あとはもう大丈夫なのでしょうか?

黒瀬)そこが問題で、実は長年ピロリ菌が胃のなかに住みついていると、傷跡が長い期間残るということが最近わかって来ました。例えば40歳で除菌したとすると、少なくともその後10年間は、毎年胃カメラを飲んでいただく必要があると思います。

新行市佳アナウンサー、黒瀬巌氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)胃がんの検査方法なのですが、私が受けたときはバリウムか胃カメラか、どちらかを選んだ記憶があります。大別すると、その2つが主な方法ということでしょうか?

黒瀬)そうですね。いま国が推奨している検診は、胃カメラによる検診を2年に1回受けるか、バリウムによる検診です。こちらも2年に1回でいいという研究があるのですが、現在はバリウムであれば毎年といった形で、使い分けをしている部分があります。また胃カメラにも2種類あり、鼻から入れる胃カメラと、口から入れる胃カメラがあります。ご自身に合ったものを、かかりつけ医と相談して選んでいただくのが大切かなと思います。

飯田)「スキルス胃がん」という言葉を聞いたことがあるのですが、通常の胃がんとどのような違いがあるのでしょうか?

黒瀬)通常の胃がんは、どちらかと言うと塊で起こって来ます。潰瘍ができるなど、一部分に塊としてできるのが通常の胃がんです。スキルス胃がんというのは、胃粘膜の全体に硬く厚くなるような形でずっと広がっていて、胃カメラやバリウムの検査でもなかなか見つけられず、早期発見が非常に難しいがんです。

飯田)スキルス胃がんで亡くなったというニュースを聞くことがありますが、発見しづらいのが原因なのですね。

黒瀬)自覚症状もなかなか出ないため、毎年検診を受けていたのに防げなかったという残念な場合が少なくありません。本当に怖いがんだと思います。

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