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生活習慣に気をつけてきちんと改善を……様々ながんの種類と検査方法

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月28日 11時20分

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東京都医師会理事で「ケイアイクリニック」理事長の消化器内科医、黒瀬巌氏が1月1日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。国が正式に検診を推奨している5種類以外のがんについて、その特徴や対策、検査方法などを解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

飯田浩司アナウンサー)国が正式に検診を推奨しているのは、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの5種類です。今回は、それ以外のがんの見つけ方についてもお伺いしたいのですが、例えば、よく名前を聞く前立腺がんはどうでしょうか?

黒瀬)前立腺がんは男性のがんで、いちばん数が多いがんです。残念ながら、いま国が推奨する対策型検診には入っていないのですが、採血で前立腺がんから出て来るPSAという物質を測るだけで、がんの可能性がある方を簡単に見つけることができます。ぜひ受けていただきたいと思います。

飯田)私は逆流性食道炎の気配があると言われているのですが、そうすると、その先は食道がんということになりますよね。これはどうしたらいいですか?

黒瀬)食道がんも大きく分けて2つあります。食道の口に近いほうにできるがんと、胃に近いほうにできるがんがあり、その2つは原因がまったく違うと言われています。口のほうにできるがんの原因は、やはりお酒です。特に、顔が赤くなる体質の方が過剰にお酒を飲んでしまうと、食道がんになりやすいと言われています。一方で、胃に近いほうで起こる食道がんは、胃酸が逆流して起こる逆流性食道炎が基本になっていると言われています。対策としては胃酸をあまり出さないように、夜寝る前の食べ過ぎに気をつけることや、あるいは肥満だと腹圧が上がって、寝ている間に胃酸が食道に上がってしまいます。ですので、食生活や生活習慣に気をつけていただくことが大切です。

新行市佳アナウンサー、黒瀬巌氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)あとは、検診のないがんについての考え方ですが、これは自ら志願するという形になるのでしょうか?

黒瀬)そうですね。例えば肝臓がんは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスのような、ウイルスが慢性的に肝臓に炎症を起こすことで発症するがんだと言われています。一方で、アルコール性あるいは非アルコール性の脂肪肝から起こる肝臓がんというものも、最近少しずつ増えて来ています。B型肝炎やC型肝炎の方、脂肪肝と言われている方は、積極的に超音波検査やCT検査を受けていただくことで、いわゆるがん検診の代わりになります。また、検診を受けるだけではなく、ウイルスそのものを飲み薬で治療することができるようになっています。もちろん食生活が関係している脂肪肝に関しては、食生活や運動をきちんとすることで改善できますので、肝臓がんに関しては1次予防・2次予防ともに、しっかりと対応できるようになって来ています。

飯田)人間ドックの結果が送られて来ると、「食生活を改善しよう」「頑張ろう」という気持ちになるのですが、つい何もせず、そのまま放置してしまいます。本当はどうしたらいいのでしょうか?

黒瀬)問題を放置しておくだけでは、結局ただの受け損になってしまいますので、ぜひその結果を持ってかかりつけの先生、あるいは会社の産業医の先生にご相談いただくといいと思います。異常値を必ずかかりつけの先生に診ていただいて、安心していいのか、それとも精密検査を受けるべきなのか、そういう相談をしていただくのがいいと思います。

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