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テレワークで増加する「VDT症候群」……眼精疲労や視力低下への対策

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月30日 7時20分

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東京都医師会理事で「大橋眼科クリニック」院長の島﨑美奈子氏が1月29日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。外出自粛中に気にかけるべき目の症状について解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

新行市佳アナウンサー)在宅で仕事をされる方もだいぶ増えていると思うのですが、そんななかで、いちばん心配されている目の症状ではどういったものがありますか?

島﨑)目の症状で増加しているのは、以前から提唱されている「VDT症候群」です。

新行)VDTとはどういったものでしょうか?

島﨑)パソコン、モバイル端末、ゲーム機器など、私たちの周りにある情報表示機器をVDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)と言いますが、これを長時間使用することにより、目や身体、精神面に生じる症状がVDT症候群です。

新行)パソコンで長く作業していると、目の疲れを感じる瞬間がありますが、それがVDT症候群なのですね。

島﨑)VDTの目の症状は、ドライアイ、充血、視力低下、眼精疲労など、症状が多様です。パソコンなどは読書と比べて、正面や情報を見ることが多く、まばたきが減ります。また、ディスプレイと手元の資料を見ることで、さらに目の動きが多くなりますので、目の表面の涙が蒸発してドライアイになることがありますし、眼精疲労が回復しないまま長時間作業を続けることで、さらに症状が悪化して行きます。

新行)そういった患者さんは、やはり最近増えていますか?

島﨑)ご相談が多くなって来ました。20代や30代の方でも、眼精疲労の方が増えている印象があります。

新行)ドライアイの症状を事前に予防するためには、どういったことをすればいいでしょうか?

島﨑)まず、モニターの位置を低くすることです。上を見ていると、開いている目の表面が広くなりますので、よりドライアイになりやすいのです。意識してまばたきをすることも大事ですし、室内の乾燥を防止するために暖房の工夫も必要ですよね。あとは、室内の照明が暗すぎると、明るいディスプレイとのギャップで疲労感を助長しますので、これも対策が必要です。

新行)こまめに休みを取ることが大切なのですね。

島﨑)長時間の作業を行う場合には、1時間に約10~15分程度の休息と、その間に軽い体操やストレッチ、または遠くを見てリラックスするなど、気分転換をお勧めします。目を休めて、ラジオを聞くのもいいことですよね。また、皆さんリビングなどでお仕事をされているかと思いますが、パソコンの位置関係もオフィスとは違う場合があります。そういった慣れない環境で作業されていると疲れが出やすい場合もありますので、眼精疲労や視力低下で相談に来院される患者さんも、最近は大変増えています。

新行市佳アナウンサー、島﨑美奈子氏

新行)完全にドライアイになってしまった場合の治療は、やはり点眼薬になるのでしょうか?

島﨑)点眼薬にもいくつか効能の種類がありますので、検診をして、その方に合った点眼薬を処方していただくことが大事です。

新行)最近はコロナの影響で、検診に行かれる方が減っているというお話を聞いたのですが、眼科検診も同じでしょうか?

島﨑)東京都内では、自治体によっては眼科検診を積極的に行っているところがあります。例えば私が開業している目黒区では、40~65歳まで、5歳おきに公費で目の検診をしています。いまコロナ禍で目のお悩みが多いですので、お住まいの地域でこういった検診事業があれば、ぜひ受けてみてください。

新行)「目が乾いている」といったご相談も、気軽にできるということですよね。

島﨑)ぜひご相談いただければと思います。

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