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コロナの2次感染を防ぐことと高齢者を守ること……戦略的検査について医師が語る

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月30日 17時20分

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京都・ドライブスルー方式PCR検査デモ PCR検査に用いる綿棒状の検査器具 =27日午後、京都市中京区

東京都医師会副会長で「平成立石病院」理事長の猪口正孝氏が3月23日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。コロナ感染者数を減らすための戦略的検査について解説した。

京都・ドライブスルー方式PCR検査デモ PCR検査に用いる綿棒状の検査器具=2020年4月27日午後、京都市中京区 写真提供:産経新聞社

飯田浩司アナウンサー)戦略的検査という言葉が、最近メディアでも使われるようになって来ましたが、どういうものなのでしょうか?

猪口)緊急事態宣言のような行政的な方法以外に、医学的な方法で何かできないかということで、我々の間で話をしているところです。我々の持っている武器は、PCR検査や抗原検査といった検査をすることしかないので、それを上手く使えないかというのが、この戦略的方法です。患者さんを見つけることができれば、隔離して他の方にうつさないということができますよね。こうした特性をどのように利用するかという話です。新型コロナウイルス感染症の特性というと、若い方たちにおいては、うつるけれども重症化しにくいということがあります。それゆえに、若い方たちの行動範囲が広くなっています。

若い方たちの感染をなるべく抑える、もしくは感染の程度を知るということにおいて、例えば繁華街、駅、飲み屋街などでスクリーニング的に検査をたくさん実施し、早期に探知して行きます。そして、もしそこに隠れたクラスターがあるならば、その周りの方をたくさん検査して、陽性になった方たちには、どこかホテルなどに宿泊していただく。そういった形で2次感染を防いで行こうというものです。感染を抑えるということにおいては、ある意味、「攻めの検査」だと我々は言っています。

一方で60歳以上の方たちは、感染すると重症化率も死亡率も非常に高いです。しかも70歳以上の方たちは、施設での感染が圧倒的に多いのです。そうした感染を防ぐために、病院、高齢者施設、介護施設などのスタッフを検査します。確実に感染者を入れない方法としては、1週間に一度の検査が必要で、高齢者を守るために行います。

しかし、実際に同じ施設で1週間に一度の検査をやり続けるのは大変なことです。病院ならば医師も看護師もいるので、手分けしてやればできるでしょうけれども、例えば特別養護老人ホームなどでは、誰が現場に行ってどのように検査するのか、といった点が非常に難しいです。とにかく、それをやって行こうという計画なのです。

新行市佳アナウンサー、猪口正孝氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)主体としては、都になるのでしょうか? それとも基礎自治体でしょうか?

猪口)東京都です。検査費用を誰が出すのかという話になって来ると、市区町村ではそういったお金を用意していないでしょうから、国と都でいろいろと考えていただくしかないのだと思います。

新行市佳アナウンサー)実施スケジュールはどのようになっているのですか?

猪口)守りの検査に関しては葛飾区から始めました。それでどう上手く行くのかというところを見ながら、問題点をあぶり出し、東京都全体に広げて行こうと思っています。

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