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肩こりから生じる「ジワーン型」頭痛の解消法を医師が解説

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年4月15日 11時20分

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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が4月8日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。肩こりから生じる緊張型頭痛と、その解消法について解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

飯田浩司アナウンサー)肩こりと頭痛というのは、関係があるのでしょうか?

森田)肩こりに悩む方は、頭痛の症状を伴うことが多いと考えられています。日本人のおよそ3人に1人が、慢性的な頭痛に悩まされているというデータもあるのです。肩こりから生じる頭痛を「緊張型頭痛」と言って、いわゆる首周りの筋肉の緊張が原因で血流が悪くなり、頭痛を起こすのではないかとされています。緊張型頭痛は「ジワーン型」と呼ばれることもあり、頭全体がジワーンと痛くなる感じで、頭痛の始まりと終わりがあまりよくわからないのです。例えば片頭痛などは、「11時から頭が痛くなった」「2時には痛くなくなった」ということが言えるのですが、緊張型頭痛は何となく「午前中から昼にかけて痛くなった」「夜になったら楽になった」というように感じます。

慢性頭痛の7~8割は緊張型頭痛と言われていて、いかに日本人は肩こりが多く、緊張型頭痛が多いのかということがわかっています。特に緊張型頭痛はコロナ禍で増えているようです。スマホやパソコンの使用などで同じ姿勢をとっていることから、首の筋肉の血流が悪くなって生じると考えられています。

新行市佳アナウンサー)こういった、肩こりから来る頭痛を治すのに有効な方法はありますか?

森田)首周りの筋肉の緊張や、ストレスが原因で緊張型頭痛が起こると言われているので、とにかく睡眠をしっかりとる、ストレスを解消する、リラックスするということが大切です。筋肉がこわばり、血管が細くなるとこういった頭痛が起こるので、温めることもいいと言われています。お風呂にゆっくり入ったり、場合によっては適度にお酒を飲むことも、血管を広げてリラックスさせることになるので、効果的と考えられています。

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)血管を広げるということが大事なのでしょうか?

森田)私は強いマッサージはあまりお勧めしませんが、血管を広げるという意味で、軽くマッサージをして血流をよくし、温めるのはいいことだと思います。あとは運動をして、特に首周りの筋肉の血流をよくするのもいいですね。ただ、頭が痛くなってから運動しても遅いので、頭痛が起こる原因である肩こりにならないように、普段から運動したりストレッチすることが大事です。

痛み止めも、一時的に痛みをしのぐために利用するのはいいですが、例えば、緊張型頭痛だと思って痛み止めなどを飲んでいても、危険な頭痛である可能性もあります。基本的にはどんな頭痛でも、脳神経外科などを受診して、まず診断を受けることが大切です。最近では「頭痛外来」という名前の外来もありますので、そういったところで診察を受けるのもいいでしょう。また、いままでに経験のないような頭痛……痛みがどんどんひどくなる、けいれんやしびれが伴う、熱が出て首の動きが悪くなるなどの症状があったら、脳出血や腫瘍などの疑いもあります。その場合は、早めに医療機関を受診していただきたいと思います。

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