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作詞家・松井五郎~作詞家になるきっかけとなったCHAGE&ASKAのアルバム

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年4月19日 8時10分

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に作詞家の松井五郎が出演。作詞家になるまでの経緯について語った。

松井五郎

黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストは作詞家の松井五郎さんです。

松井)よろしくお願いします。

黒木)松井さんはこれまでに3200曲以上の歌詞を書いていらっしゃいます。1981年にデビューということですので、今年(2021年)は40周年ということを伺いましたけれど。

松井)そうですね。もう40年ですね。

黒木)私も81年が宝塚の初舞台なので、40周年なのですよ。同期です。一言では言いにくいでしょうけれど、40年を振り返ってみていかがですか?

松井)最初に作詞を採用していただいたときには、40年もやるとは思ってもいませんでした。当時は作詞することを職業としては意識できなかったのですよね。そのころは作詞家になるには、どなたか先生のお弟子さんにならなければいけないというような時代でしたので。まだ「ザ・歌謡曲」の世界が強かったですから。「いつの間にか」というのが正直なところですね。

黒木)松井さんは、安全地帯さんから工藤静香さん、氷室京介さん、郷ひろみさん、V6さんと、幅広いアーティストの方々の作詞を手掛けていらっしゃいます。子どものころは特撮のテレビですか? ウルトラQとかゴジラとか。

松井)そうですね。

黒木)そういうものを観て空想の世界が広がって、そのうちに井上陽水さんや吉田拓郎さんに触発されて、バンドを組んでご自分でも音楽づくりをなさったということです。

松井)皆さんそうでしょうけれど、アニメや特撮からいろいろなことを妄想するのが好きな子どもでしたね。

黒木)私も世代が同じですので、サリーちゃんやひみつのアッコちゃんで「テクマクマヤコン、お姫様になれ」なんて言っていましたけれども、そういう感覚で言葉に惹かれて行ったのですか?

松井)言葉というよりも想像ですよね。自分ならばどういう物語をつくるかとか、自分ならばどういう絵を描くかということから始まって、そのうち、年齢的にも映画が好きになるのです。70年代のニューシネマのころですから、映画のなかに音楽が入って来るのです。そこから洋楽を聴き始めて、音楽のなかで言葉というものが気になり出したのです。言葉が身近にあったのではないかと思います。

黒木)CHAGE&ASKA(当時はチャゲ&飛鳥)さんのアルバム『熱風』が作詞家としてのデビューということですが、どういう経緯でデビューなさったのですか?

松井)チャゲアスが出ていたヤマハのポプコンというコンテストがありまして、私もそこに出場していたのです。残念ながら私たちのバンドは落選してしまって、それを機にバンドは解散してしまったのです。

黒木)解散したのですか。

松井)その後、やることがなくて、アルバイトをしながら「将来どうしようかな」という感じだったのですけれども、たまたまポプコンのプロデューサーの方がチャゲアスや長渕剛さんのプロデュースもしていて、私の詞を見てくださったのです。ちょうどチャゲアスが『熱風』というアルバムをつくる時期だったので、「チャゲアスと組んで詞を書かないか?」と声を掛けていただいたのです。

黒木)才能を見出されたということですね。

松井)才能というか、たまたまという感じだったのだと思うのですけれど。

黒木)デビューなさって、その歌が実際にアルバムとしてできるわけですよね。そのときはいかがでしたか?

松井)初めて自分が作詞をした曲が入ったレコードを持ったときに、「これが人生のピークになるのは寂しいな」と思ったのですよね。使っていただけるかどうかは別として、「書いて行こう」という気持ちになったのは覚えています。

黒木)そのきっかけがチャゲアスのアルバムだったのですね。

松井)そうですね。本当に素晴らしいアーティストと出会えて。

松井五郎

松井五郎(まつい・ごろう)/作詞家

■1957年、岐阜県生まれ、横浜育ち。
■1981年、CHAGE&ASKAのアルバム『熱風』で作詞家としてデビュー。
■安全地帯、工藤静香、BOOWY、氷室京介、郷ひろみ、MAX、V6など幅広いアーティストに作品を提供。現在までの総作品数は3200曲以上。
■2009年、坂本冬美の「また君に恋してる」で日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。「勇気100%」はジャニーズで歌い継がれ、2020年にはジャニーズが歌った手洗いソング「Wash Your Hands」の作詞も話題となった。
■作詞活動の他、多数のアーティストのプロデュースを手がけるなど、さまざまなプロジェクトを展開。

■2021年からは、言葉を中心に表現の解放区をつくって行くオンラインプログラム「東京Ø区(とうきょうぜろく)」を開催。
※松井五郎さんの詩を主体に、ゲストを毎回入れ替えて展開する朗読コラボレーション。さまざまなアーティストが登場し、唯一無二の物語をオンラインで全国に配信する。
※2021年2月24日の第1回目には、声優の野島健児氏とイラストレーターのキン・シオタニ氏が出演。朗読とライブペインティングが配信された。
■2回目以降も開催予定。

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