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公明との連立という枠組みを考えるべき~衆参3つの選挙で与党全敗

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年4月27日 17時30分

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月27日放送)にジャーナリストの有本香が出演。与党全敗となった衆参3つの選挙について解説した。

定例会見に臨む公明党の山口那津男代表=2018年4月3日午前、国会内 写真提供:産経新聞社

菅総理、国政選挙全敗を「謙虚に受け止める」と述べる

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菅総理)国民の皆さんの審判を謙虚に受け止め、さらに分析をした上で、正すべき点はしっかり正して行きたい、このように思います。

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4月25日に行われた衆参3つの選挙で与党が全敗したことについて、菅総理は「いろいろな指摘を受けている。自民党総裁として重く受け止めたい」とも述べた。

飯田)参院広島選挙区の再選挙、長野の補欠選挙、そして衆院北海道2区の補欠選挙ということです。

有本)広島と北海道は自民党議員の不祥事による議員辞職ですからね。長野に関しては亡くなった方がいて、その身内の方が当選されたということです。決して軽く見るわけではないのですが、ある意味、当然の結果であったと思います。

飯田)羽田雄一郎さんが亡くなって、実の弟さんである羽田次郎さんが立った。

有本)それぞれの候補がよかったか悪かったかというのは別に置いて、この構図であれば自民党が勝てる余地がそもそもないですよね。特に注目すべきは広島です。岸田文雄さんが地元に張り付いてご自分の選挙のようにやっていましたが、負けてしまったということで、岸田さんの影響力は弱まって行くのではないでしょうか。総裁候補ということで今年(2021年)の総裁選も出ると、少し前に手を挙げていましたが、やや難しいのではないかという状況です。

自民党王国であった広島に公明党も入り崩れて行く~3区に公明党・斉藤鉄夫氏

有本)広島の選挙結果は、先ほど言ったことと少し矛盾するのですが、ここも買収事件があってのことなので、自民党が勝つのは至難の業だろうということは予想されていました。しかし、これはかなり重いことになって行くと思います。ここに公明党の斉藤鉄夫さんが次に出ると言っていますよね。

飯田)そうですね。広島3区に。

有本)もともと斉藤鉄夫さんは中四国の比例候補です。しかし次の選挙では自分が出ると言っている。そうなると、自民党はここを失うということになります。それでいいのか、ということなのです。岸田さんが一生懸命だったように、広島は半分以上「宏池会」の人たちですよね。

飯田)事件のあった河井夫妻に関しては少し違ったわけですが。

政治 衆院北海道2区補欠選挙 立憲民主党元職の松木謙公氏 5回目の当選確実=2021年4月25日午後8時15分すぎ、札幌市北区 写真提供:産経新聞社

公明党との連立という枠組みも考えるべき

有本)そのような自民党王国、宏池会という辺りが崩れるだけではなく、その選挙区に公明党が入って来るということですよ。これでいいのかなと思いますね。選挙の結果とか、誰がどうということよりも、連立の枠組みも含めて、このような形で選挙を続けて行っていいのかどうかというのは、本当に立ち止まって考えていただきたいと思います。いま、いろいろな政策を進めようとするなかで、やはり公明党とそりが合わない。それによってことが中断してしまうような場合があります。しかも、それが日本の安全保障などにも直結する問題だったりするのです。

飯田)選挙区ごとの分析などもあり、不祥事もあって今回は公明党も立つという。広島3区のなかでの得票の出方を見ると、野党候補に負けていた。全体としてかなり厳しい選挙であったというのはあります。

立憲民主と共産の連携はさらに強まって行く

有本)野党側も、全部勝てるとは実は思っていなかったというような話もあります。

飯田)共闘がうまく行っていなかったというところも、一部にはあったと報じられていますね。

有本)野党としては、「やはり共闘しなくてはいけないのだ」ということで、立憲民主と共産の連携はさらに強まって行くでしょう。一方では立憲も「それでいいのですか」ということになります。

飯田)国民民主党などがその辺について行けないようなそぶりを見せることもありました。

有本)それで離れたわけですよね。野党共闘と言って、みんなで一緒になるということは、どちらにしても難しいと思うのですが、野党第一党である立憲民主党と共産党がより強く結びついて行く。そして、そちら側の極をつくる。自民党は公明党との依存関係を強めて行くということになると、むしろ逆に選択肢がなくなるというような感じがします。

飯田)次は衆議院選挙で、任期が10月ですから、それまでに必ずある。政権選択の選挙になるということですよね。

有本)政権選択にまでなるほど立憲民主は支持率を持っていないですけれどね。

オリンピック後の秋に解散か

飯田)解散話のようなものもまことしやかに言われていますが、27日の新聞では「秋解散か」というようなことも出ています。

有本)「もっと早く」という話もあったようです。それほど早くはやれないのでしょう。オリンピック後の秋になるのだと思います。しかし、政局はいまのままで止まって、ただオリンピックをやるだけの話ではないですからね。どうなって行くのでしょうか。世界中でもいろいろな動きが加速しているので、本当にこのまま選挙に向かって行けるのかはわかりませんよ。

飯田)日本を取り巻く周りの情勢というのもありますね。

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