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フリーイベントの構想はNYセントラルパークで行われた「サマーステージ」から~亀田誠治

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年5月11日 8時10分

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に音楽プロデューサー・ベーシストの亀田誠治が出演。「日比谷音楽祭」を開くことになった経緯について語った。

亀田誠治

黒木)今週のゲストは音楽プロデューサー・ベーシストの亀田誠治さんです。5月29日、30日の2日間、亀田さんが実行委員長を務められる「日比谷音楽祭2021」が東京・日比谷公園を中心に開催されます。親、子、孫、3世代。そして次世代につなげるという3つの理念を掲げてやっていらっしゃるということですが、「伝えて行きたい」「音楽で包んで行きたい」と思われたきっかけは何でしょう。

亀田)ここ10年くらいなのですが、音楽がさまざまなメディアで聴かれるようになりました。CDから配信やサブスクリプションに変わりました。自分が子どものころの音楽は、歌番組を家族全員でテレビを囲んで観たり、ドライブをしている最中に、カセットで兄弟や親がかける音楽に思わず惹かれて好きになったものです。いまは自分で検索して調べるというように、細分化しています。常日ごろ感じているのは、さまざまな音楽があって、さまざまな聴かれ方があるので、「どれがいい」とか「どれがダメ」ということではなく、誰もが体験できる場所をつくる、提案して行くということが大事ではないかということです。これが私のなかでの「ボーダーレス」というキーワードになりました。

黒木)ボーダーレス。

亀田)いまはコロナで行けないのですが、毎年ニューヨークに行って充電します。ミュージカルを観に行ったり、向こうの作曲家と一緒に曲をつくったりするのですが、ある夏にニューヨークに行ったとき、セントラルパークで「サマーステージ」というフリーコンサートをやっていたのです。6月から10月の頭まで、駆け出しのアマチュアプラスくらいのミュージシャンから、締めはマライア・キャリーまで。さまざまなジャンルのアーティストが国境や世代も超えて同じステージに立ち、それがフリーイベントで成り立っている。寄付金と協賛金で運営しているのですが、それを観たときに、「日本でもいつかつくりたいな」と思っていました。そうしたら、東京のセントラルパークとでも呼びたくなるような日比谷公園から、「音楽祭をプロデュースしませんか?」というオファーがあったので、「やった!」「温めて来た甲斐があった!」と思いました。

黒木)そういうオファーがあったのですか?

亀田)はい。私から「やりましょう」と乗り込んだわけではなく、日比谷公園の方から「日比谷公園全体を使った音楽祭をプロデュースして欲しい」と言われたのです。「親、子、孫、3世代ボーダーレスにみんなが楽しめる」という、自分が何年間も温めて来たものが、1つ、急に花が開くことになったのです。

黒木)それが2年前だったのですね。そして、今年(2021年)で2回目となりますが、公園全体でやるということは公園の見方が変わって来ますよね。

亀田)そうですね。日比谷公園は、日本で初めての西洋式公園なのです。それまでは、いわゆる和風の庭園という形の公園しかなかったところに、西洋から「ガーデン」とか、「花を愛でる」「季節によって咲く風景が変わる」という理念が入って来て、日比谷公園ができたのです。日比谷公園は新しいものだらけなのです。日本で初めてカレーライスが振る舞われたレストランもあります。鼓笛隊のような感じなのですが、初めて西洋の音楽が鳴ったのも日比谷公園なのです。古くは、鹿鳴館も日比谷ですから、日常から非日常へ連れて行ってくれるような、たくさんのエネルギーがあります。この場所で音楽祭ができるということは本当に素敵なご縁だなと思います。

亀田誠治

亀田誠治(かめだ・せいじ)/音楽プロデューサー・ベーシスト

■1964年生まれ。音楽プロデューサー・ベーシスト。
■椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAY、いきものがかり、JUJU、エレファントカシマシ、大原櫻子、石川さゆりなど数多くのアーティストのプロデュース、アレンジを手掛ける。
■2004年に椎名林檎らと東京事変を結成(2012年解散・2020年再生)。
■2005年より「ap bank fes」 にBank Bandのベーシストとして参加。
■2007年に第49回、2015年に第57回の日本レコード大賞で編曲賞を受賞。
■2019年にフリーイベント「日比谷音楽祭」の実行委員長を務め、10万人を動員。

<日比谷音楽祭>
■亀田誠治さんが実行委員長を務めるフリーライブイベント。入場・参加は無料。会場は日比谷公園、東京ミッドタウン日比谷。
■2019年に初開催。
■2020年は新型コロナウイルスの影響で現地での開催を中止。生配信を中心にアーティストのトークやリモートセッションなどが実施された。
■2021年は5月29日・30日に開催されることが決定。各ライブは無料で鑑賞可能。日比谷公園大音楽堂でのライブ鑑賞は抽選制チケット。またオンラインで生配信されることも決定。

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