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「巣ごもり便秘」解消法~コロナ禍における3つの原因を知る

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年6月14日 11時20分

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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が6月7日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。コロナ禍で多くの人が悩む「巣ごもり便秘」の解消法について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

コロナ禍で増える「巣ごもり便秘」

飯田)医師で医療ジャーナリストの森田豊さんをお迎えしまして、自粛生活で気になる健康問題というテーマでお話を伺います。今回は「巣ごもり便秘」というテーマですが、コロナの影響で便秘が増えているのですか?

森田)ある会社の調査によりますと、排便の回数が減った、便秘になったという方が全体の半数に及ぶという調査結果があるのです。最近、これを「巣ごもり便秘」と呼ぶようになって来ました。私の診療所でも、便秘を訴える患者さんが多くなっています。

飯田)原因はどのようなものが考えられますか?

森田)巣ごもり便秘の原因は、主に3つあると考えられています。1つは運動不足、2つめがストレス、3つめは偏りのある食生活です。いずれもコロナ禍ですと、どうしても陥りがちかなと思います。

運動不足によって腸の動きが衰える

飯田)「不要不急の外出を控える」ということですし、うちの近所もそうなのですが、ジムもやっていなくて、運動をする場がないのですよね。

森田)自粛生活で約6割の方が運動不足になっているという報告もあります。体を動かさないと腸の動きも衰えますし、運動量が減ることで食欲も衰えて食も細くなる。便の量も減ってしまって、巣ごもり便秘になるという悪循環になってしまうのです。

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

ストレスが溜まると交感神経の動きが高まり、腸の動きが衰える

飯田)2番目の原因はストレスですね。

森田)皆さん、ストレスを抱えていると思いますが、最近は仕事帰りにお酒を飲んで会社の愚痴を言うこともできなくなりました。気付かぬ間にストレスが溜まって来てしまう。ストレスが溜まると交感神経の動きが高まってしまうので、腸の働きが衰えると考えられています。

飯田)どうすればいいのでしょうか?

森田)巣ごもり便秘を改善するには、まず運動量を増やすことですよね。掃除や洗濯などの家事をするだけでかなりの運動量になると思いますし、最近では、統計的に室内でできる健康器具の需要が大きくなっています。

飯田)確かにそうですね。

森田)私も買い込んでいますけれども、やはり押し入れに入れてしまうことが多いですね。よく考えて買わないと後悔します。巣ごもり便秘、2つめの改善方法はストレス発散ですけれど、リラックスするということが交感神経の高ぶりを抑えて腸を動かすのです。ただ、ストレスを発散するというのは難しいので、ストレス発散法は人それぞれによって異なるのかなと思います。

食生活の改善

森田)最後に3つめの巣ごもり便秘の解消法は、食生活の改善です。食物繊維を取ることですけれど、1日に必要な野菜というのは350グラムと言われています。これは厚生労働省が推奨する目標数値です。食物繊維にも2種類あって、水に溶けない不溶性のものと、水に溶ける水溶性のものがあります。このバランスが大事で、「不溶性2、水溶性1」、こういう丁度いい量が含まれている食材がよいということです。例えばアボカドやサニーレタスが不溶性2、水溶性1の絶妙なバランスをもった食材だと考えられています。

飯田)食物繊維というと、「芋をたくさん食べればいいのか」などと思いがちですけれど、そういうわけではない。

森田)芋を食べてもいいのですが、不溶性と水溶性が多く含まれているものを、ミックスして食べるということが大事だと思います。

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