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町亞聖 フリーアナウンサー転身の契機は先輩からの「言葉」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年6月17日 8時30分

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月10日放送)にフリーアナウンサーの町亞聖が出演。フリーアナウンサーになった経緯、またコロナ禍における介護の現場について語った。

フリーアナウンサー・町亞聖

フリーアナウンサー・町亞聖

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月7日(月)~11日(金)のゲストはフリーアナウンサーで報道キャスターの町亞聖。4日目は「町さんが考える現代の介護」について—

黒木)現在は医療と介護ついて取材され、その情報を伝える仕事をされている町さんですけれども、フリーアナウンサーになられるきっかけは何だったのですか?

町)母への思いもあって、伝える仕事がしたくてアナウンサーになったのですが、日本テレビでは、途中で報道局に移動して、報道局で記者をしていました。厚生労働省の担当で、自分の生涯のテーマである医療や介護の問題もできたのですが、最後の方は裏方になりまして、アシスタント・プロデューサーの仕事が日本テレビでの最後の仕事でした。

黒木)アシスタント・プロデューサーですか。

町)アナウンサーも会社員なので人事異動は当たり前なのですが、自分の言葉で伝える仕事ができない環境のなかで、40歳を迎えようとしていました。母が倒れたのが40歳だと考えると、「いま倒れたら絶対に後悔するな」と思い、報道局の先輩に相談したのです。すると、その先輩が「そんなに思いがあるなら、100人の医者に会ってこい」と言ってくれたのです。「お前が“この分野なら町亞聖だ”と言われるようにするには、体を動かすしかない」と言われて「ハッ」とさせられましたし、いまも「より多くの当事者の声を聞いて、その声を伝えるのがこの仕事だな」と思います。

黒木)フリーになられて、ご自分のやりたい分野でいろいろなことをやっていらっしゃるのですが、日々いかがですか? このコロナ禍で。

町)コロナの感染の拡大が始まったときに、いちばん最初に自粛をしたのが介護現場だったのです。昨年(2020年)の2月くらいには講演会が全部キャンセルになりました。聞いてくださる方が介護関係なので、「町さん、念のため、講演会は中止にします。施設への面会なども制限していますし、自分たちが感染源になってはいけないので、プライベートは制限しています」と言われました。緊急事態宣言が出るずいぶん前に介護施設は制限をかけていたのです。高齢者施設で爆発が起きていないというのは、介護現場の頑張りがあるからこそだと去年から感じています。介護施設では、自分でご飯を食べられない人もいますので、密が避けられません。いまも緊張状態のなかでケアをしているというのが実情なのです。いまワクチンの接種が始まりましたが、高齢者だけではなく、ケアする人たちにも。

黒木)介護福祉の方々に。

町)ワクチンが届いて欲しいと思います。この1年、面会制限が続いているので、会えないまま認知症が進んでしまい、私の知り合いは亡くなってしまっても会うことができず、会えないままのお別れになった方もいます。「お母さんのことを諦めた」というメッセージが私に届いたのですが、「諦めていい命はないよな」と思いましたね。

黒木)そうですね。

町)愛する人を感染させてはいけないという思いで、みんな我慢するなかで、悲しい別れが少なくなく起きているのです。お医者さんと看護師さんはギリギリの状態だと思うので、介護の出番かなと思うのです。ソーシャルワークをする人たちの、メンタルケアも含めて医療ではできない部分を担うのがケアの仕事さと思うので、ここだから力を発揮して欲しいですね。

フリーアナウンサー・町亞聖

町亞聖(まち・あせい)/ フリーアナウンサー 報道キャスター

■1971年8月3日生まれ。埼玉県さいたま市出身。
■立教大学文学部を卒業後、1995年、日本テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、お天気情報番組、クラシック、ニュースなど様々な番組を担当。
■その後、報道局に活動の場を移し記者、キャスターとして活躍。
■主に厚生労働省担当記者としてがん医療、薬害肝炎、医療事故、不妊治療、臓器移植、難病問題や年金などの社会保障問題など様々なテーマを取材。
■肩書きにとらわれず、「自分で取材し、自分の声で伝える」アナウンサーを目指し、さらに活動の幅を広げるため、2011年6月にフリーへ転身。
■私生活では10年間にわたって母親の介護を続けてきた。その母と父をがんで亡くした経験から、医療を自身の生涯のテーマとして取材活動を続けている。
■ニッポン放送『ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」 ~うつ病・認知症について語ろう~』ではパーソナリティを務め、うつ病、認知症の専門家と共に役立つ情報を分かり易く伝える。
■著書に『十八歳からの十年介護』。介護や医療がテーマの講演も行われている。

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