山口真由 黒木瞳の娘の家庭教師だった意外な過去「あのときの衝撃はいまでも」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月5日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月28日放送)に信州大学特任教授・NY州弁護士の山口真由が出演。自身の体験も振り返り、「勉強のあり方」について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月28日(月)~7月2日(金)のゲストは信州大学特任教授・NY州弁護士の山口真由。1日目は、「自身のために学び、社会のために学ぶ」という勉強のあり方について—
黒木)今週のゲストは信州大学特任教授でNY州弁護士の山口真由さんです。よろしくお願いします。
山口)よろしくお願いします。
黒木)ご無沙汰しております。なんと、うちの娘の最初の家庭教師でいらして。あのとき、おそらく東大の3年生で司法試験に合格なされて、4年生になられたころでしたよね。
山口)そうでした。はじめて扉を開けて、あのときの衝撃はいまでも覚えています。
黒木)そうなのですか。私も真由ちゃんのことをすごくよく覚えています。いいところを褒めてくれるのですが、「どうすればいいか」というよりは、「このように順番を踏んで行けばいいんだよ」と、とても丁寧に教えてくださいました。東大を首席で卒業なさって、財務省に入られて2年でお辞めになって、それから弁護士事務所で弁護士としてご活躍された後に、ハーバードに行かれた。そしてNY州の弁護士資格を取られたというキャリアでいらっしゃるのですが、真由ちゃんが書かれた『「超」勉強力』という本は、3人の方の共著がありますが、そのなかに、「勉強というのは、自分のために学んで、社会のために学ぶ」ということが書かれてあります。本当にその通りなのですが、これができないのですよね。
山口)私は「可能性の扉をすべて開き続けるための、チケット」だと思って勉強をしていました。そのように勉強をして、「社会に出てからは、自分が受けたものを、仕事という形で社会に還元しなければいけないのだ、だから、そのためにいまは、一生懸命詰め込んで勉強をしよう」というような感覚でした。
黒木)いま勉強している子どもや大人の方、たくさんいらっしゃると思うのですが、この本を読めば学習意欲が上がると思います。
山口)それがすごく難しいところで、「どうしたら、これほど勉強しなければいけない」という気持ちが湧いて来るのかな、というところを人に伝えたいと思っています。
黒木)「7回読み勉強法」、努力はしただけきちんと成果が上がるということですが、目的がないと意欲は湧かないということなのでしょうか?
山口)小さいころからずっと勉強をしていると、「そのような子ども」というアイデンティティができてしまうと思います。あるとき、お友達のお家に行ったら、「真由ちゃんはお家にあげていい」とその子のお母さんが言った。なぜなら「真由ちゃんは頭がいいから」と言われたときに、私はすごく怖いなと思いました。「頭がよくなかったら、この子のお家に上がってはいけないのかな」と幼少期にすごくショックを受けました。そのためには、「私は勉強をして身を立てて行くしかないのだ」というある意味コンプレックスを前に進む力に変えて来たところがあるのかも知れません。
黒木)それがお勉強だったということだと思うのですが、学習すれば誰でも東大に行けるということではないので、その辺の学習術について、本を読むと納得できることがたくさんあります。私が面白いなと思ったのは、「自分にとって都合の悪い意見や嫌悪感すら抱くような考え方こそ、それに耐えて自ら問いかけてみる。これこそが知的体力である」と書かれているのですが、「なるほどな」と思いました。「知的体力」という言葉もはじめて聞いた言葉でしたし、そのような考え方で、真由ちゃんは1つ1つを学んでいらっしゃるのだなと感じました。
山口)そうですね。特に最近は、AI学習で自分の意見に近い人の意見だけを聞いているような形で、ツイッターなどでも分断が生まれてしまっていることに懸念しています。森(喜朗 元首相)さんの女性蔑視と言われた発言に対する強い反発があるときに、どこか自分のなかに似たものがあるからこそ、それを攻撃するような形で、仮想敵として、「森さん、私はあなたの側ではない、私はこっち側にいる」というように線を引き続けるような社会になっているのではないでしょうか。人は攻撃をするよりも、自分の内側に降りて行くことを私たちはするべきではないのかと思います。
黒木)それがマジョリティとマイノリティのお話になって行くわけですね。
山口真由(やまぐち・まゆ)/ 信州大学特任教授・NY州弁護士
■1983年。北海道出身。
■東京大学法学部に進学し、3年生在学時に司法試験を突破。「法学部における成績優秀者」として総長賞を受けて卒業。
■卒業後、2006年に財務省へ入省。2008年に退官。その後、2015年まで弁護士として主に企業法務を担当。
■2015年9月、ハーバード・ロースクールに留学し、2016年に修了。
■2017年、ニューヨーク州弁護士登録。
■帰国後は東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に進み、日米の家族法を研究。
■2020年、博士課程を修了。2021年より信州大学特任教授。
■テレビ出演・著書多数。近著に『「ふつうの家族」にさようなら』(KADOKAWA)、
『人生の武器になる「超」勉強力』(斉藤孝・中野信子共著/プレジデント社)がある。
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