1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

コロナ禍で増えた「オンライン面会」と「在宅看護」の問題点

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月28日 11時20分

写真

東京都医師会広報委員で国立国際医療研究センターの徳原真氏が7月21日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。コロナ禍で増えたオンライン面会と在宅看護について語った。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

コロナ禍で増えた「オンライン面会」~お互いに顔の表情を見ることができる

新行市佳アナウンサー)コロナ禍によって、先生のご専門である緩和ケアを行っている患者さん、そのご家族の皆さんの過ごし方も変わって来たのではないでしょうか?

徳原)どこの病院も面会制限が行われていますので、思うように面会できないというのは、患者さんにとっても、ご家族にとっても大きな影響を与えていると思います。

新行)面会がなかなかできないという部分で、新しい試みは行われているのですか?

徳原)オンライン面会を行っている病院が多いと思います。具体的には、病棟の方にタブレットを渡して、看護師さんが横につき、家族の方がタブレットやスマホで患者さんとやり取りするということが始まっています。

新行)タブレット越しになりますが、そのように面会して話ができるというのはいいですよね。

徳原)話だけではなくて、様子を見ることができます。お互いに顔の表情を見ることができるのは大きいと思います。

現場の負担とセキュリティの問題も

新行)オンライン面会に関しては、いい部分もあると思うのですが、「大変だな」という部分もありますか?

徳原)現場の負担は少なくないですね。あとはセキュリティの問題がありますので、そこは大変かも知れません。

新行)いままではオンライン面会という試みはなかったと思いますが、オンライン面会は今後も続くのでしょうか?

徳原)その可能性はあると思います。コロナ禍での制限があるということによって、進んだことの1つと言えるかも知れません。

徳原真氏、新行市佳アナウンサー

コロナ禍で増えた在宅看護

新行)面会ができないということで、「うちに引き取って一緒に過ごしたい」という方も多くいらっしゃったのではないかと思うのですが、いかがですか?

徳原)私たちのところには緩和ケア病棟がないので、具体的には体験していませんが、緩和ケア病棟の先生に話を聞くと、おうちに帰る患者さんは増えたと聞いています。

新行)やはり、そうなのですね。

徳原)いままではフリーだった面会が制限されると、多少大変でも、おうちで看たいという方が増えたとは聞いています。

新行)そのような場合には、ご家族との連携はどうするのでしょうか?

徳原)「在宅」と言っていますが、患者さんがおうちに帰るということに関して、いろいろなサポートができるようになっています。訪問診療の在宅専門の先生や看護師さんがいて、皆さん熱心な方が増えています。そういう意味では、以前に比べて在宅で過ごす環境は整って来ていると思います。病院側はおうちに帰すにあたって、先生や看護師さん、ケアマネさんたちと打ち合わせをして、なるべくうちに帰っても支障がないように調整しています。

新行)おうちで過ごしたいけれど、不安に思っている方は、まずは先生に相談した方がいいということですよね。

「家族に負担をかけたくない」という患者さんと家族をつなぐことも大切な仕事

徳原)日本人に多いと言われているのですが、「家族に負担をかけたくない」という方がいるのです。

新行)それは患者さん側ですか?

徳原)そうです。「本当は帰りたかったのだけれど、家族に負担をかけたくないから」と言うのです。その思いが患者さんも家族もお互いに言い出せないという場合もあるので、それを聞いてつなげてあげる、という役割もありますね。例えば看護師さんがお互いの話を聞いて、「実はこうだから」と言ってあげる。それでおうちに帰ることができた人もいます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください