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新型コロナで陽性 ~自宅療養になったら何をすればいいのか

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年9月9日 11時20分

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東京都医師会副会長で感染症担当、「角田外科消化器科医院」院長の角田徹氏が9月2日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。自宅療養になった場合の流れと「イベルメクチン」の治験状況について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

自宅療養になった場合の一連の流れ

飯田浩司アナウンサー)感染拡大によって増えている自宅療養について、自分がなった場合も想定しながら伺います。発熱している、または濃厚接触者になった場合、一連の一般的な流れはどうなりますか?

角田)まず、かかりつけ医か身近なお医者さんに電話で相談してください。そのときに、必要であれば病院で検査する、また検査ができる場所をご紹介します。もしかかりつけのお医者さんがいない場合は、「発熱相談センター」を各自治体に設けておりますので、そこへ電話してください。自宅の住所の近くでPCR検査ができるところを紹介してくれます。

PCR検査で陽性になってしまったら

飯田)PCR検査で陽性ということになれば、保健所からの連絡を待つ形になるのですか?

角田)PCR検査が陽性であれば、感染していると私たちは判断し、すぐに発生届を保健所に出します。それから先は保健所が管理する形になるのですが、これだけ感染者が多いと、私たちが発生届を出しても、保健所からの連絡にかなり時間がかかってしまう。場所によっては5日くらいかかってしまう地域もあると聞いています。

飯田)5日も。

角田)ですから、その間は保健所の管理下に置かれないわけなので、検査した医師が毎日、熱の状態などをチェックする。健康観察をするように各地域にお願いしています。

必要であれば自宅療養の方の往診を開業医がする

飯田)場合によっては対症療法的に、熱さましを出すなどということも可能ですか?

角田)出しています。必要であれば往診にも行き、必要な治療をします。東京都内で言うと、全体の3分の2以上の地区が医師会単位で「必要であれば往診する」という仕組みをつくりつつあります。

飯田)よく開業医の方に対して「コロナ患者を診ないではないか」という批判がありますが、見方の違いのようなものですか? 入院は当然、クリニックだと受け入れられないところがありますけれど、往診などは、地場のクリニックが得意とするところですよね。

角田)その通りですし、普段からかかっている患者さんであれば、その人の情報をよくわかっています。かかりつけ医でなくても、1回来たことがあれば、そのときにいろいろお伺いしていますし、カルテが残っているわけです。

飯田)なるほど。

角田)そうすると、「この人はこういう人だからこうした方がいい」、「この人はリスクがあるな」などということがわかるのです。ただ、かかりつけ医の場合は、東京都で言うと1万1000ヵ所くらいに開業医がいるのですが、そのなかには産婦人科だったり、科によって診られないところがあります。いまだと5600ヵ所くらいはコロナを診ています。

角田徹氏、飯田浩司アナウンサー

諸外国で有効なデータが出ている「イベルメクチン」

飯田)患者への薬に関して、特効薬的に、あるいは重症化を防ぐという意味で「イベルメクチン」という薬も治験をやっている最中ということですが、この辺りは現場でご覧になっていていかがですか?

角田)イベルメクチンはまだ効果が明らかに認められてはいないのですが、諸外国で使ったデータを見ると、かなり有効だと私どもは思っています。全世界で使われている薬で、副反応も極めて少ないので、そういう面では期待している薬です。

飯田)いま治験をやっている最中ですか?

角田)私どもは北里大学と一緒に治験をやっていまして、10月中にはデータを集約できるかと思います。

飯田)一時期、参加してくださる患者の方が足りないのではないかと言われていましたが、その辺りはいかがですか?

角田)そのあとは順調に伸びているのですが、逆にこれだけ感染者が増えてしまうと、そういう治験の参加者たちが入院できないという状況になります。治験の方も、入院した上で検査するのが基本的な原則なのです。

飯田)そうなのですか。

角田)一応、そのくらいを目処には終われそうだと聞いています。

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