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河野太郎、菅政権時の「ワクチン1日170万回接種」裏話を語る

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年1月11日 10時49分

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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(1月9日放送)に、自由民主党・衆議院議員で前ワクチン担当大臣の河野太郎が出演。ワクチン接種に関する裏話を語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

淵澤由樹(アシスタント):およそ1年前、河野さんは当時の菅総理大臣から直接、「ワクチン担当大臣になって欲しい」と言われたそうですね。

河野:夕方ごろに「いまから総理官邸に来られるか?」と言われたので、「甘いものでもご馳走してくれるのかな?」と思って行ったのです(笑)。そうしたら、いきなり「ワクチン接種を担当してくれ」という話をいただきました。(当時の)田村厚生労働大臣がコロナの対応をやっていて、ワクチンまでやることになったら、田村さんが死んでしまうなと。

淵澤:いまでこそ日本はワクチン接種率がG7トップですが、当初はかなり遅れていると言われていましたね。

河野:ワクチンの国際的な治験が始まったときに、日本も手を挙げたのですが、日本は当時、感染者数が世界的に少なかった。ワクチンメーカーからすると「意味がない」として、外されてしまいました。結局その後、日本人の治験をやることになり、日本での接種のスタートが遅れました。去年(2021年)の1月、私がワクチン担当大臣になった際は、2月から接種を始めたいのだけれど、(ワクチンメーカーに)世界中から注文が来ていて、にっちもさっちも行かなくなっていた。

淵澤:そうでしたね。

河野:最初は1400万回分と言っていたのですが、しばらく待つことになるから、「ゴールデンウィークまでに3400万回分をくれ」とお願いしました。交渉相手が以前、日本に住んでいた経験のある人だったので、「ゴールデンウィークは知っているでしょう。そこで勝負をかけるから下さい」と。

淵澤:そして去年の5月、菅前総理が「1日100万回接種」を宣言しましたよね。

河野:菅さんはすごくせっかちな方で、7月末までに高齢者への接種を終わらせるとか、1日100万回の宣言など、いろいろありましたね。「この人は何を言っているのだろう」と、正直なところ思いました。

自見はなこ:なるほど(笑)。

河野:私が「70万~80万回でいいのではないですか?」と言ったら、「いや、100万回でやろう」と。打ち手を増やさなければいけないので、最初は2万ヵ所くらいのクリニックにご協力いただく予定でしたが、最終的には約5万5000ヵ所になりました。その結果、1日170万回くらい打っていただけた。「1日に100万回も打てるわけがないだろう」と、野党やメディアからご批判もありました。しかし、総理に「1日170万回まで行きました」と報告したときには、総理が私の顔を見ながら、「1日70万~80万回でいい、と言っていたやつがいなかったか?」と。私は、「そんなアホな人はいないでしょう」と返しました(笑)。

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