中国 秦外相解任 習主席による大抜擢のはずが、なぜ…… 「我々の常識が通用しない国だ」辛坊治郎が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年7月26日 19時15分
キャスターの辛坊治郎が7月26日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)常務委員会が25日、動静が1カ月間にわたり途絶えていた秦剛国務委員兼外相(57)について外相職を解任し、後任に外交担当トップの王毅共産党政治局員(69)を充てると決定したことを巡り、「日本ではありえない。我々の常識が通用しない国だ」と解説した。
中国の全国人民代表大会常務委員会で25日、1か月にわたり消息が不明の秦剛外相が解任された。後任として、前の外相で現在、外交トップの王毅共産党政治局員を充てる人事を決めた。交代理由に関する説明はなく、事実上の更迭とみられる。
辛坊)日本では、ありえない話です。
秦剛氏の動静は6月25日を最後に1カ月間にわたり途絶えていました。しかし、動静が途絶えた理由も、解任の理由も明らかになっていません。
秦氏は、駐イギリス大使や駐アメリカ大使などを歴任し、2022年末に外相に就任しました。外相就任の背景には、習近平国家主席による大抜擢があったとされています。ですから、習国家主席の息のかかった人物だけに、今回の解任は不可解です。なぜなら、秦氏を解任するということは、習体制にも傷がつくということですからね。
何があったのか、噂はあります。その1つが女性問題です。ただ、これは最も信用できない噂です。中国の高官が女性問題でクビになった人はいないからです。
他にも噂はあります。アメリカのバイデン大統領が6月20日、選挙イベントの演説で習国家主席を「独裁者」と呼びました。秦氏の動静が途絶えたのは、その直後です。バイデン大統領の独裁者発言に、習国家主席は激怒したようです。こうしたことから、バイデン大統領に独裁者発言をさせた責任を誰かにとらせなければならないということになり、秦氏が更迭されたのではないかという噂もあります。ただ、信ぴょう性は薄そうですね。
詳細は伝わってきませんが、中国政府はかなり混乱しているのではないでしょうか。鳴り物入りで外相になった人物が1カ月間も消息不明になったうえで突然、更迭され、その人物の前任者が外相に復帰するなんて、ただ事ではありません。中国は我々の常識が通用しない国です。
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