「核抑止」と「核廃絶」 この相矛盾するテーマをどう捉えるべきか
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年8月10日 17時35分
NSBTシニア・ストラテジストの長島純が8月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。「核抑止」と「核廃絶」について解説した。
長崎原爆の日 ~岸田総理「核軍縮の進展に向けた機運をより一層高める」と述べる
岸田総理は8月9日、長崎で行われた「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に出席する予定だったが、台風6号の影響で規模を縮小したため出席せず、ビデオメッセージを送った。
—–
—–
「核抑止」と「核廃絶」 ~この相矛盾するテーマをどう捉えるか
飯田)広島・長崎原爆の日、平和宣言等々の報道のなかで、「核抑止」と「核廃絶」という2つの相矛盾するテーマが言われます。この2つのテーマについて、どう捉えたらいいでしょうか?
長島)核に関する軍備管理の状態が非常によくない。なぜかと言うと、「中距離核戦力(INF)全廃条約」がなくなってしまったからです。
飯田)INF全廃条約がなくなったため。
長島)米露間では「新戦略兵器削減条約(新START)」がありましたが、ロシアが履行停止を表明しました。この状況ですから、新しく(条約などが)つくられることもないだろうと予想されます。核軍縮、核の軍備管理に関する枠組みがなくなってきているのです。
飯田)核軍縮の枠組みがなくなってきている。
長島)中国はまだこのなかに入ろうとしませんし、北朝鮮も当然、独自の体制を取っています。そうすると「核を持った方が有利なのではないか」と考える国が出てくるかも知れません。ヨーロッパやNATOでは核の威嚇、ロシアがウクライナに核兵器を使うのではないかという懸念がある。
飯田)そうですね。
長島)NATOは「(核を使用すれば)紛争のレベルが変わる」と言っています。我々もそのようなメッセージを出して、「核を使うと何が起きるか」を相手に思い知らせることが大事だと思います。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
13位の小泉進次郎氏、目を赤くして「チームは最高だった」…国会議員票トップも決選投票に進めず
読売新聞 / 2024年9月27日 17時45分
-
2石破氏、早期解散判断へ 衆院選最短で来月27日
共同通信 / 2024年9月27日 20時25分
-
3野党、解散前の予算委要求=立民内から「強敵」と警戒も―自民・石破新総裁
時事通信 / 2024年9月27日 20時10分
-
4高市早苗氏「結果を出せず自分を責めるばかり」「ゼロからのスタート」と敗戦の弁
読売新聞 / 2024年9月27日 17時34分
-
5【解説】石破新総裁“誕生のウラ側”…5回目の挑戦制す 勝敗のポイントは
日テレNEWS NNN / 2024年9月27日 19時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください