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the peggiesからソロプロジェクト“Q.I.S.”を始動した 北澤ゆうほ ギターとの出会いは“口が滑った”から

日テレNEWS NNN / 2024年9月22日 22時5分

(左から)Q.I.S.・北澤ゆうほさん、平松修造アナウンサー

アーティストと“ROCK”の結びつきやルーツを探る「&〔アンド〕ROCK」。第二回に迎えたのはソロプロジェクト「Q.I.S.」として活動する北澤ゆうほさんです。多くの楽曲を手掛ける北澤さんの楽曲制作の裏側、そして“ロックとの出会い”とは。

北澤ゆうほさんは、2022年9月、惜しまれつつ活動休止となった3人組ガールズバンド・the peggiesのVo.&Gt.を担当。そしてソロプロジェクト「Q.I.S.」をスタートさせました。

プロジェクト始動から約1年、人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」への楽曲提供や1stアルバムのリリースなど、精力的に活動する中、北澤さんは9月からいよいよ初の全国ワンマンツアーをスタート。

ジャパニーズロックとギターを愛してやまない日本テレビアナウンサー・平松修造が、心揺さぶられたアーティストを直撃し、そのアーティストと“ROCK”との結びつきやルーツを探る「&〔アンド〕ROCK」。

第二回は「Q.I.S.」。ソロプロジェクトの1年間の歩みや、ツアーへの思い、意外なロックとの出会いに迫りました。

■Q.I.S.(北澤ゆうほ)プロフィル

中学の同級生3人からなるガールズバンド「the peggies」のVo.&Gt.として2017年、「ドリーミージャーニー」でメジャーデビュー。the peggiesは「センチメートル」がTVアニメ「彼女、お借りします」のOPテーマに起用されMV再生数は1900万回を超えたほか、楽曲「足跡」が「僕のヒーローアカデミア」のEDテーマに起用されています。その後 2022年9月、ベストアルバム「MMY」のリリース・東名阪ツアーをもって活動休止となりました。

北澤さんは、翌2023年よりソロプロジェクト「Q.I.S.」(クイス)を始動。スタートからおよそ1年となる2024年9月にQ.I.S.としての1stアルバム「DINING」をリリースし、全国5都市での初ワンマンツアーを9月15日よりスタートしました。

■Q.I.S.としての1stアルバムは「未来の私にとって、ふるさとになるような一枚 」

インタビューに応じた北澤ゆうほさん

――Q.I.S.の1stアルバム「DINING」、リリースの実感はどうでしょうか?

無事リリースできて安心です。周りからもすごく祝ってもらえました。「ゆうほちゃん節を感じるよね」とか「ギターカッコいいね」と言ってもらえるのが一番うれしいんです。制作期間がかなりバタバタしていたので、このスケジュール感でレコーディングするのが生まれて初めてで、常に集中力が試されている感じでした。すごく私らしいというか、“弾き散らかしてきた”ので。

――確かに、ゆうほさんのギターはいい意味で“弾き散らかす”という表現がしっくりきますね(笑)

ソロとしての新しい一面も感じつつ“北澤ゆうほワールド”も全開でしたが、どんな思いで制作しましたか?

私が音楽を好きになったきっかけはバンドで、一番好きな音はギターのでっかい音で。なにか、自分が純粋に音楽を好きって思える根底にあるサウンドを、今回はアウトプットしたいなっていう気持ちで作りました。とにかく「バンドサウンドを鳴らしたい」という思いが、今回のアルバムは一番強いです。

――根底に立ち返ったのはどうしてですか?

ソロプロジェクトを始動から1年くらいになり、今後どう歩んでいこうと考えた時に、よりたくさんのジャンルに挑戦していくためにも、「未来の私にとって、ふるさとになるようなありのままのサウンド」を一枚残しておきたいという思いがありました。the peggiesを始めたての頃の「こんな気持ちで歌詞書いていたな、ギター弾いていたな」ということも思い出しながらレコーディングをして、原点に立ち返りながら、自分を再確認する一枚になったと思います。

Q.I.S.としての1年は、「みんなからどう思われようと自分が今やりたいことをやろう」と思って始めて、それがかなった期間でした。

■「バンドサウンドを鳴らした」1stAlbum「DINING」

Q.I.S.として初のアルバム「DINING」には、LIVEの中でも人気のある「鳴らせ BAD BIRTHDAY」や「へいへいらぶらぶばいばい」や、新曲の「チリとトマト feat. 稲生 司」を含めた8曲が収録されています。

――「DINING」で特に思い入れのある曲は何ですか。

『スローモーション』です。

レコーディングの時スタジオの雰囲気もガラッと変わって、私もすごく感情を乗せて歌うことができた曲です。一番のお気に入りはアウトロのギターです。歌に追いつけっていう感じでギターも泣いている気がして、それくらいギターにも感情が乗りました。

――Mr.ふぉるて のVo.&Gt.稲生 司さんとタッグを組んだリード曲『チリとトマト』はどんな曲でしょうか?

the peggiesで最後に対バンをしたのが Mr.ふぉるて でした。

新曲をフィーチャリングで作ろうと思った時に、以前から司くんの歌声も素晴らしいと思っていて「いつか一緒に出来たらいいなぁ」と思っていたので、スタッフも満場一致でオファーをしたところ快諾してくれて。そこから「司くんと歌うならどんな曲がいいかな」と想像しながら書き始めた曲です。

タイトルは、カップ麺のチリトマト味がすごく好きで、いつかこれをテーマに曲を作りたいという願望がずっと心の中にありました。「(味の違う)相反する2人だけど、似ていないけどどこか似ていて、衝突することもあるけど、少し時間をおけば混じり合って仲良くなる」っていう曲で、私と司くんで歌うなら、ここが「チリとトマトの出番だ!」って思いました。

■「ぼっち・ざ・ろっく!」への楽曲提供は、自身と重なる部分も

――曲は、普段どのようにして制作していますか?

最近は、先にタイトルを決めて、そこから歌詞を書き始めることが多いです。

――“歌詞”はどういうところから着想を得ていますか?

私は完全に日常の中で、「ハッ」て突然ひらめいたり、街中で見かけた文字とか「これいいな」っていうものをメモしておくとか、ちょっと面白い言葉をこまめにメモしておくようにしています。

――楽曲提供も数多くしていますが、“バンドガール”が描かれている「ぼっち・ざ・ろっく!」はどうでしたか。

楽曲提供する時は、キャラクターと自分との“共通点”を探すことが最初の突破口になるんです。

「ぼっち・ざ・ろっく!」に関しては、「こういう悔しい思い、自分も経験したなぁ」とか、「私も学校の帰りに小田急に乗って、ギター背負って下北沢SHELTER出ていたな」とか。共通点を見つけた上でキャラクターになりきって、そこに自分のエッセンスをまじえながらやるっていう感じです。「ぼっち・ざ・ろっく!」に関しては、なんかもう設定自体があまりにも覚えがありすぎて(笑) 「私の話かな?」って思いました。

■“北澤ゆうほ & ROCK” -ロックとの出会いは-「ボーカル志望と言い出せなくて…」

ギターを希望してしまった北澤ゆうほさん

――“ロック”に初めて触れた瞬間、覚えていますか?

中学の時、舞台系の部活に入りたくて探していたんです。一番人気のミュージカル部があって「歌えるし踊れるし楽しそうだなぁ」と思ったんですが、なんせ部員が多くて。「あっ、そうですか、一番人気ですか」って。そこで「一番人気はちょっと避けたい」と思ったんです。私は「“あまのじゃく”なので、みんなが好きなものは嫌い!」っていう(笑)

そんな時大きな校舎の端っこに、薄暗くて、そこだけ「湿度100%です」みたいな部室を見つけて。それが軽音楽部。みんなが演奏しているのがすごくカッコよく見えて「私の居場所はそこだ」と思って入部しました。

――ギターを始めた“きっかけ”は何だったんですか。

もともとはボーカル志望だったんです。

仮入部最後の日に、それぞれ順番に希望パートを言ってバンドを組むことになって、最初は「ボーカル ボーカル!」って思ってたんですけど、自分に回ってくるまでに「ボーカルって言ったら“ナルシシスト”って思われそう…性格悪いと思われちゃうかも…」と思って、「北澤ゆうほです! ギター希望です!」って言っちゃって。

そんな気全くなかったんですが、“口を滑らせて”ギターって言っちゃったんです。

そこからボーカルの後ろでギターを弾いている中で「私もそっちに立ちたいなぁ」と1年間思い続けて。やっぱり歌うことを諦めきれなくて、中学2年からギターボーカルのバンドを組み直そうと思い、散々断られながらなんとか組んだのが『the peggies』だったんです。

■“ロック魂”を感じるバンドに

――影響を受けたアーティストはいるんですか?

すごく私が好きで影響を受けたと自覚があるのは、『スピッツ』と『YUKIさん』です。

高校時代、初めてオリジナル曲を作ろうとなった時、スピッツの名前をバンドメンバーにあげたんです。「歌モノ」でありながらロック魂が感じられて、自分もそういうバンドになりたいと最初に思いました。“ロックとポップスのバランス”みたいな部分はずっと影響を受けているバンドです。

YUKIさんは、生き様や発信するメッセージも、まるごと感銘を受けています。かっこいいし、かわいいし、キレイだし、美しいし、人間が持てる魅力を全て持っているんです。特にライブだとそれが顕著に襲いかかってきますね。

■“Q.I.S.”の名に込められた思い

――最後に、「Q.I.S.」という名前の由来、そして描く将来像を教えてください。

「Queens In Sweaters」=「セーターを着た女王たち」という意味です。

わたしも、みんなも女王で、キングで、人生の主役で、それぞれが自分をもっと愛して、堂々と自由に生きていていいんだよっていう意味を込めています。

「In Sweaters」というのが、女王というとドレスアップした姿を思い浮かべると思いますが、“セーター”という普段着で、着飾らなくても、背伸びしなくても、あなたはそのままでも十分輝いている“女王”で“主役”なんだ、というメッセージを発信していくプロジェクトになるといいなと思って名付けました。

最後のピリオドは、もう何もこの後に何も文章を続けさせない、誰がなんと言おうと、「Queens In Sweaters.」なんだと、そういう意味なんです。

■Q.I.S.初ワンマンツアー“Queens Is Within YOU”に向けて

セッションに挑戦した北澤さんと平松アナ

――ツアーも楽しみにしています!

ソロプロジェクトならではの、私をそのまま全部丸ごと見せられると思いますし、何も考えずに自分を開放できると思います。

Q.I.S.としての初ワンマンツアーで全国を回れること、曲を届けられるのがめちゃくちゃ楽しみです。みんながもっと自由になれるように頑張るので、本当に自由で最高の空間を作れたらいいなって思っています!

<取材後記>

ギターケースにサインをもらった平松アナ

the peggies時代にライブで見た、歌・コードのバッキング・ソロ・MCとフル稼働で、大きなGibsonのES-335というエレキギターを懸命に鳴らすゆうほさんの姿が目に焼き付いています。ギターを“弾き散らかす”というのはまさに「北澤ゆうほ」としての原点なのだと、彼女の言葉を聞いて確信しました。今回の1stアルバムは、“元祖・北澤ゆうほワールド”にQ.I.S.としての新たなエッセンスが合流し、素晴らしい作品になっていると感じました。the peggiesの時の自分を超えるため、ソロプロジェクトの名前は、アルファベット“p”の鏡写しであり次の文字でもある“q”から始めたかったと話していた北澤さん。今後の進化が楽しみでなりません。

企画・取材:日本テレビ 平松修造

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