被団協・田中熙巳さん「核兵器は一発たりとも持ってはいけない」 ノーベル平和賞授賞式
日テレNEWS NNN / 2024年12月11日 16時27分
ノルウェーの首都オスロで、10日、ノーベル平和賞の授賞式が行われました。受賞した日本被団協を代表して田中熙巳さんが演説し、核兵器の廃絶を訴えました。
日本被団協 田中熙巳代表委員
「今日依然として1万2000発の核弾頭が地球上に存在し、4000発近くの核弾頭が即座に発射可能な状態で配備されている」「核のタブーが壊されようとしていることに限りない口惜しさと憤りを覚える」「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願い」
田中さんはウクライナに侵攻したロシアが核による威嚇を繰り返していることなどを挙げて強く自制を呼びかけるとともに、核兵器の全廃を訴えました。その上で、1994年に制定された被爆者援護法に触れる中で、「日本政府は一貫して国家補償を拒んでいる」と述べて、全ての被爆者に国家補償を行うよう、2度にわたって繰り返し訴えました。
また授賞式の後にはノルウェーの市民らが、たいまつや原爆で亡くなった人々の写真などを掲げ、平和への祈りを込めた行進を行いました。
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