事態打開につながるか…イスラエル国防相「人質解放する新たな合意が成立する可能性」米国防長官に伝える 現地メディア

イスラエル　カッツ国防相（中央）

イスラエルメディアは11日、カッツ国防相がアメリカの国防長官に対し、「すべての人質を解放する新たな合意が成立する可能性がある」と伝えたと報じました。イスラム組織ハマスが柔軟な姿勢を見せているとの見方もあり、事態打開につながるのかが注目されます。

イスラエルメディアによりますと、イスラエルのカッツ国防相はアメリカのオースティン国防長官に対し、「すべての人質を解放する新たな合意が成立する可能性がある」と述べたということです。また、イスラエルの交渉団が10日、仲介国のエジプトを訪れ、停戦条件について話し合ったということです。交渉内容は明らかになっていませんが、ハマス側が解放の対象となる30人の人質リストをエジプトに提出したと報じられています。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、イスラエル政府高官が「来月、バイデン大統領の任期が終わる前に合意が成立する可能性がある」と述べたと伝えています。さらに高官は「最近まで“ハマスは合意を望んでいない”という考えが主流だったが、ハマスが考えを変えた可能性がある」と述べたということで、協議に進展があるかが注目されています。