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嘉手納基地の騒音10万回超 今年上半期 昨年同期から12%増 最大117.9デシベル「聴覚に異常を来たす」レベル

沖縄タイムス+プラス / 2023年8月11日 15時10分

2023年上半期(1~6月)嘉手納基地航空機騒音回数と最大騒音値

 米軍嘉手納基地周辺で今年上半期(1~6月)の航空機騒音の発生回数が、県の速報値で昨年同期から12.3%(1万1207回)増の10万2193回に上ったことが10日、分かった。最大騒音値も4.9ポイント上昇し北谷町砂辺で117.9デシベルとなった。周辺の自治体や議会は日米関係機関に騒音被害の軽減を要請しているが、住民の基地負担は改善されていないのが現状だ。(中部報道部・砂川孫優)

 上半期の月平均騒音発生回数は1万7032.1回で、昨年より1867.8回増えた。月ごとに最大値を見ると、最も低かったのは3月の112.4デシベルだったが、昨年を4.9ポイント上回った。

 騒音が増えている沖縄市では、昨年と比較して最大値が同市山内で8.9ポイント増の103.8デシベル(1月)、同知花で7.9ポイント増の112.7デシベル(5月)となった。騒音の上昇に伴い、市への苦情件数も昨年同期より3.8倍増の155件に上った。

 市によると、外来機による飛行経路の逸脱が目立ち、市中央から山内にかけての西部地域で苦情が増え、騒音被害が拡大している。

 上半期で騒音が最も多い1月は2万1567回。嘉手納基地に所属するF15戦闘機の退役に伴い、暫定配備されたF22ステルス戦闘機とF16戦闘機による訓練が影響したとみられる。

 3月には暫定配備機の入れ替えで騒音が激しいF35Aステルス戦闘機に加え、4月にはF15E戦闘機「ストライクイーグル」が配備された。F35Bステルス戦闘機やFA18スーパーホーネットなど外来機の飛来も相次いでいる。

 沖縄市、嘉手納町、北谷町で構成する「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」や嘉手納と北谷の両町議会はこれまで、沖縄防衛局や外務省沖縄事務所などに騒音被害の軽減を求めているが、激化しているのが実態だ。

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