米兵の少女誘拐暴行事件､きょう13日判決 年齢の認識などが争点 那覇地裁

（資料写真）那覇地裁

　昨年12月、本島中部の公園にいた16歳未満の少女に声をかけて車で自宅に連れ去り、性的暴行を加えたとして、わいせつ目的誘拐と不同意性交の罪に問われた米軍嘉手納基地所属の空軍兵長の被告（25）の判決公判が13日午後2時から、那覇地裁で開かれる。

　これまでの公判で被告は「性的行為はしたが、同意の上だった」などと無罪を主張。少女の年齢に対する認識、同意の有無、わいせつ目的で乗車させたか－などが主な争点となった。

　検察側は、被害者が被告に年齢を伝えるジェスチャーが公園周辺の防犯カメラに映っていたことや、被告が触れたとする被害者の体の部位から被告のDNA型が検出されるなど、客観証拠を基に被害者の証言は「十分信用できる」と強調。懲役7年を求刑した。

　一方の弁護側は、被告が被害者を18歳と認識した上で、「同意の下で性的接触をした」と反論。事件発生前の経過に関し、被害者の証言と母親の供述が食い違うとして「証言は信用できない」と主張した。公判前には傍聴抽選がある。