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出土したのは中学生が想像で作った土器?! 作品展で50点披露 沖縄・西原町の県立埋蔵文化センター

沖縄タイムス+プラス / 2024年12月20日 17時45分

生徒が創造した架空の「出土品」を紹介する大川晃教諭=6日、西原町・県立埋蔵文化財センター

 【西原】琉球大学付属中学校3年生の美術作品展「私の空想出土品」が、西原町上原の県立埋蔵文化センター入り口ホールで開かれている。入場無料、25日まで。

 展示作品は実際に出土した土器を学び、生徒が想像して土で作った50点。現代風の道具、カメの甲羅で作ったフライパンやおしゃれな勾玉(まがたま)や茶器、湯沸かし器など。中には付け爪や楽器のオカリナも並ぶ。

 約1.5センチの大きさの昆虫を作成した生徒もおり、同センターの金城貴子主任専門員は「本物と見間違う精巧さ。素晴らしい」と驚きの声を上げた。

 生徒たちは県立美術館・博物館から学芸員を招き、6月から縄文・弥生時代の土器や動植物などの生態、当時の衣食住の生活の様子を学んだ。同館で実際に出土した土器や建造物、生活用具を鑑賞するフィールドワークも行った。

 美術担当の大川晃(ちから)教諭は「なぜ郷土の伝統や文化遺産を後世へ継承し続けるのか、学びを通して自分なりの考えを見つけるのが狙い」と説明。「生徒の自由な発想の作品を観賞してほしい」と呼びかけた。(翁長良勝通信員)

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