活動25周年を迎えた森高千里、アーティスト像 確立までの生き様を振り返る

okmusic UP's / 2012年6月1日 14時0分

活動25周年を迎えた森高千里、アーティスト像 確立までの生き様を振り返る (c)Listen Japan(okmusic UP's)

モリタカチサト、もりたかちさと、Moritaka Chisato…いや、なんでもいいんだけど、「森」「高」「千」「里」という音を聞くと、いまだ高まってしまう。森高千里のシングル全部入り、デビュー25周年記念企画CD「ザ・シングルス」が8月8日にリリースされることが発表された。全45曲をレーベルの垣根を越えて初めてコンプリートしたもので、<2012年最新デジタル・リマスター>と謳われている。また、You Tubeには森高のオフィシャルチャンネルがオープンした。PVをはじめ、なんと一年がかりで200曲セルフカバー映像やコメントなどが随時アップされていくという。

森高と最初に出会ったのは80年代の終わり、東京・目黒区は自由が丘のスーパーの家電売り場だった。当時、写真や文章の仕事でメシが食えなかった20代後半の私は、夜になるとクラブで働いていた。ある日の夕方、食材と電池を買いにスーパーへ出かけると、鼻にかかったような独特の歌声が流れてきた。何かわからないが、クセになりそうなものを感じて、歌声をたどって行ったら、家電売り場のテレビにたどり着いた。その画面の中で、さまざまなミニスカ衣装に身をつつんだスレンダー美女が、激しいタテノリで長い髪を振り乱しながら、延々と同じフレーズを繰り返し歌っていた。「夜の煙突」。衝撃が走った。何か懐かしくて記憶をたぐり寄せようとするのだけれど、けっして思いだすことのできない、本当はそれまで見たことのないヴィジュアル、聴いたことのない楽曲。時間を忘れてつい見入ってしまい、遅れて店に戻ったら厨房で先輩にブン殴られた。

それが、南沙織の往年の青春ソング「17才」をカバーしている森高千里という歌手であることを後日知るに至り、再び衝撃を受けた。ナイトクラブのショーガールみたいな衣装、コミカルな振り付け…「夜の煙突」と同じアルバム「非実力派宣言」の収録曲ながらも「なんなんだ、このふり幅!」と、あ然とした。「夜の煙突」で森高がかもし出すものと「17才」の間には、ミニスカ衣装の光沢感以外に何の脈絡も感じられず、そのギャップがなんなのか考えようとしても答えは出ず、ただ気がついたら森高の世界観に身を委ねていた。
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ポカリスエット・イメージガールコンテストでグランプリに輝き、1987年に映画「あいつに恋して」でヒロインを演じるも女優としては伸びることなく、ライブをきっかけに音楽活動へとシフト。その音楽も初期のアーティスティックな路線から、「ザ・ストレス」でどこぞのパイ屋さんを思わせるような超ミニのウェイトレス姿を披露して以来、ミニスカ基調コスプレ路線へとシフト。そのあたりで男性ファン大量捕獲。そして92年「私がオバさんになっても」のヒットでは女性ファンを大量に獲得、コンサート会場にも後ろから見るぶんには「森高!?」と言っていい森高コスプレ女性が増えた。以後の森高はみずから手がける歌詞がかもし出す世界観で女性の共感を呼び、アーティスト森高千里を確立していく。

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