祝“クレバの日"! 「908 FESTIVAL」開催に1万人が熱狂!!

OKMusic / 2013年9月9日 18時30分

9月8日@「908 FESTIVAL」 (okmusic UP's)

今年で2度目の開催となるKREVA主催の「908 FESTIVAL」が、9月08日(クレバの日)にさいたまスーパーアリーナで開催された。

【その他の画像】KREVA

この公演に先駆けて8月20日には大阪・フェスティバルホールで「908 FESTIVAL in OSAKA」が行なわれ、その大盛況が報じられていただけに、会場周辺には早い時間から開演を待ちきれないファンで賑わっていた。

アリーナではDJ熊井吾郎によるDJプレイが続く中、徐々に客席が埋まっていく。ステージ後方にある「SECOND STAGE」に登場したサイプレス上野による「HIP HOP体操」で開演し体を温めると、いよいよオープニング映像が放映され、KREVA bandの演奏が流れ始める。KREVAの全国ツアーでバックを務めた岡雄三(B)、熊井吾郎(MPC・DJ)、菱山正太(Key)、白根佳 尚(Dr)らによって構成されるバンドの鳴らす音が、この特別な夜の幕開けをじわじわと実感させていくなか、KREVAのライヴで本編はスター トした。

こぶしを高く突き上げて「キターー!」と叫ぶと、会場からは大歓声が沸き起こった。まずは「Feel It In The Air」「OH YEAH」とフェスの幕開けにふさわしいナンバーを立て続けに披露。2曲を終えると、鍵盤の奏でるメロディにのせて「ようこそ、みなさん、908 FESへ。今までは9月8日は“クレバの日"って言うと、“語呂合わせですか(笑)?”とか言われてたけど、今年から正式に俺たちの日になったぜ!」と日本記念日協会から正式な認定を受けた喜びを分かち合った。そのまま「イッサイガッサイ」を披露すると、本年の「908 FESTIVAL」は日曜日の開催ということで「王者の休日」も披露された。

KREVAがいったん退くと、出演者のアクトへと移る。MAIN STAGEのトップバッターは、去年は諸事情により参加できなかったSKY-HIが、その雪辱を果たすべく「このステージが終わったら命を落としてもい いくらいです!」と宣言。スペーシーなトラックに軽やかなラップが転がる「RULE」など3曲を披露した。続くKEN THE 390は、昨年のSECOND STAGEに引き続き今年はMAIN SATEGEでの登場。「去年よりぶちかませよってことなんだと思うんです!」と、そこにKREVAの意思を汲み取り、ものすごい速さで次々と韻を踏みな がら、リリックを投げかけていくフリースタイルを見せつける。さらに新曲「2階建ての家を買おう」では、KREVAが登場し、共にライブを盛 り上げていく。

そして、「誰や?誰や?俺や!俺や!」と関西弁でまくしたてて登場したSHINGO★西成はストレートなメッセージをラップへと叩きつけ、「貧乏人も這い上がったらここに来れることを見せたる。今日来てないヤツを後悔させたろう!」と会場を煽り、再び登場したKREVAと「ハヒ ヘホ」を共演しファンの期待に答えた。クールなビートにどこか和のニュアンスを感じさせるAKLOもまた今年初めてMAIN STAGEに立った出演者のひとり。曲中で様々に表情を変えていく独創的なトラック「New Days Move」に、独自の振り付けを考案して客席にレクチャーしたり、ステージ上で「もう1曲、一生のお願い!」とクールでお茶目な独特の存在感を放つと、ラスト2曲ではAKLOの代表曲をKREVAと共にパフォーマンスするサプライズも披露した。

サイプレス上野とロベルト吉野のステージは音が出なくなるというトラブルが発生。しかし、「この大ステージでトラブルが起こるって俺たちみたいな男にはありだろ?血液が最大に沸騰した状態でございます!」と、逆にやる気を燃やす。音が復活すると、「ぶっかます」ではアイドルのオタ クコール風に「うえのぉ~」「よしのぉ~」コールを会場全体で叫んだり、ふたりの悪ふさげと遊びが満載の楽しいステージだった。

MAIN STAGEの向い側に設置された、SECOND STAGEでも続々とアクトが挟み込まれていく。KLOOZはステージを所狭しと動きまわって客席を煽り、KREVAプロデュースの「It's My Turn」を披露したほか、KREVA完全プロデュースのアルバムをリリースするL-VOKALは、「SKILLZ」で堂々のパフォーマンスを見せる。さらにSONOMIは歌の途中にバックトラックが完全に消えてしまうというアクシデントを乗り越えて、「遠くまで feat. KREVA」はほぼアカペラで熱唱。途中で加わったKREVAもアカペラにラップという異例の展開になったが、最後まで自分たちのできる最大限のことをや り遂げたSONOMIに絶賛の拍手が沸き起こった。

順調に進むフェスの途中、スクリーンに「NEXT STAGE IS ???」の文字が。会場中がシークレットゲストの予感に騒然とするなか、SECOND STAGEの姿を現したのは、「オレーーー!」とKREVA。ゲスト出演者の盛り上げナンバーが続いたところで、Ableton Pushなる新しい機材を使って、ボコーダーを演奏するという世界的に見ても珍しいスタイルで「Tonight」を披露。「今日の908の日を……いや、 “Tonight”をスペシャルな日にしたいといます」と語り、卓上の機材を操るKREVAの手元がスクリーンに映し出されるなか、エフェクトの効いたKREVAの歌声が響き渡る不思議な空間が広がった。

そして、今回のステージの中でも最も異彩を放っていたのが阿部真央。「初めて共演させていただく方がいっぱい。私、浮きませんか?」と不安げな発言もあったが、アコースティックギター1本で弾き語るという、あくまでの自分のやり方を貫いた。ピンスポットを一身に受けて切実な想いを 歌った「貴方の恋人になりたいのです」をはじめ、ライブでは恒例の未音源楽曲「母の唄」まで、アウェイともいえるヒップホップイベントにも まったく臆さない阿部真央のパフォーマンスだった。

ゲストアクトの最後を飾ったのは、ギター1本で世界と対峙するMIYAVI。スラップ奏法による超絶のギターテクニックにのる雄叫びのような ヴォーカルの迫力がすさまじい。MCでは昨年の出演の後、KREVAと朝の8時まで語り合ったというエピソードを振り返り、「ジャンルに関係なく、その姿勢にリスペクトしています」と想いを口にする。そして、「スペシャルゲスト、今日の首謀者、My相棒!」とKREVAを呼び込むと、誰もが待っていた「STRONG」。ギターとラップの真剣勝負のタイマンは、まさにこのふたりにしかできない迫真ステージだった。

そしていよいよ、トリを飾る本日2度目のKREVAのステージは「パーティーはIZUKO?」からスタート。KEN THE 390、KLOOZ、SKY-HI、サイプレス上野ら出演者に加え、HI-SO、LBもかけつけ豪華マイクリレーで「PROPS」を披露すると、そのまま SKY-HIとKEN THE 390が残り、再びMIYAVIを招いて「ファンキーグラマラス」をドロップするなどゲストを招いたアクトが続く。そして「どこまでも行きたいんだよ、本当は。でもいけない時もあるよな。そんな気持ちを一緒に歌ってくれます」と呼び込んだ阿部真央とは、もちろん「微炭酸シンドローム」で会場をムーディな雰囲気で包み込んだ。SONOMIを迎えた「ひとりじゃないのよ」を経て、10年前にリリースしたメジャーデビューシングル「音色」へ。この曲を歌い終えた後、スクリーンに映し出されたKREVAの満足げな表情が印象的だった。さらに、「くればいいのに」ではシークレットゲストとして、さかいゆうが登場。「無名の俺を弟みたいに可愛がってくれて、この人と同じ時代に生まれて良かったです」という、熱烈なさかいゆうのラブコールを受けて、「生まれてきてありがとう」をふたりで歌い上げた。

いよいよフェスも終盤、「俺の一番うれしいゲスト、それはみなさんです」という、KREVAからの感謝の言葉を口にすると、「Na Na Na」「KILA KILA」といったアッパーな楽曲へ。いよいよこの日のフィナーレが見えてきたことへの一抹の寂しさもあいまって、会場はさらに強く大きくKREVAの想いに応えていく。ラストナンバー「Have a nice day!」では、真っ青な空を映し出したスクリーンの映像を背に、広いさいたまスーパーアリーナの隅々までメッセージを届けようとするKREVAの姿があった。

アンコールでは、再びセカンドステージにKREVAが登場。曲の途中で、アリーナのフロアを歩いてメインステージに戻る姿に、ファンへの感謝を大切にするKREVAの気持ちが感じられた。最後に出演者全員を最後に再びステージに呼び込んで、「C'mon, Let's go」。こうして、5時間弱の長丁場となった2013年「908 FESTIVAL」は幕を閉じた。

ライヴ中盤、最新シングル「BESHI」を歌い終えたKREVAが「夏の間たくさんのフェスに出て、スーパーアウェイな場所でも『BESHI』を歌ってきたけど、ホームで聴く『BESHI』は違う」と言っていた。「908 FESTIVAL」はKREVAにとって数少ないホームのフェスだ。だからこそ、この先、KREVAがジャンルの壁を超えて、誰も成し遂げていないような挑戦を続けていくならば、「908 FESTIVAL」はKREVAの帰る場所として続いてほしい。たくさんのゲストを迎え、共に音を鳴らし、わかち合う感動を存分に味あわせてくれた2度目の「908 FESTIVAL」は、そんなことを強く思わせるものだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング