ブルース・スプリングスティーン、ニューアルバム『ハイ・ホープス』正式発表!

OKMusic / 2013年11月26日 13時0分

Bruce Springsteen (okmusic UP's)

ブルース・スプリングスティーンが1月22日(予定)に、ニューアルバム『ハイ・ホープス』をリリースすることを発表した。

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ニューアルバム『ハイ・ホープス』は、スプリングスティーンが過去10年の間に書きためてきた最高峰の楽曲と、ライヴのみでしか演奏されてこなかった最重要曲を遂にスタジオ録音した、18作目のオリジナル・アルバムとなる(2012年『レッキング・ボール』以来2年ぶり)。レコーディングはニュージャージー、ロサンゼルス、アトランタ、オーストラリア、そしてニューヨークで行なわれた。Eストリート・バンドのメンバーに加え、ギタリストのトム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)などの豪華プレイヤーが参加している。本作品にはスプリングスティーンが自ら書いたライナーノーツが収められ、このアルバムの制作の進展を詳しく述べている。日本盤にはこのライナーノーツ他、アルバムを紐解く詳細な解説と歌詞・対訳が収められる。

本作品でトム・モレロはギター演奏に加え、「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」をデュエットしており、スプリングスティーンはそんな彼を「俺の詩神になって、このプロジェクトの残りをもう一段高い水準にまで押し上げてくれた」と評している。2013年3月に行なわれたオーストラリア・ツアーでトム・モレロは(スティーヴ・ヴァン・ザントの代役として)スプリングスティーンとEストリート・バンドに加わっていた。また、2011年に亡くなったクラレンス・クレモンズと、2008年に亡くなったダニー・フェデリーシも、スプリングスティーンが呼ぶところの「過去10年からの俺たちの最高の未発表作品の幾つか」に登場している。

アルバムには「これぞE STREET BANDサウンド」的なロックン・ロールから、類稀なる「ストーリーテラーとしての真骨頂」的な物語の数々まで様々なタイプの楽曲が収められている。その中でも「アメリカン・スキン(41ショッツ)」と「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」は、スプリングスティーン自身が「これらは、俺のキャリア史上最高の楽曲たち」と語るもの。「アメリカン・スキン」はライヴのみで披露され、CDとして未発売にもかかわらず、その社会性あふれる切り口から米ローリング・ストーン誌が2000年のベスト・シングルの一つに選出し、またNAACP(全国有色人種地位向上協会)からも、ヒューマニタリアン・コミュニティ・サーヴィス・アワードが贈られている。本楽曲は、1999年2月4日にニューヨーク市でギニア人移民の男性が4人の警官によって41発もの弾丸を浴びて射殺された事件を題材としている。また、「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」は1995年発売同名アルバムにアコースティック・ヴァージョンで発表されていたが、その後レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがカヴァーし、ブルースもそれに近いエレクトリック・ヴァージョンで2000年代のツアーでたびたび演奏している。今回レイジのトム・モレロとともにエレクトリック・ヴァージョンで初めてレコーディングを行なった。スタインベックの「怒りの葡萄」にインスパイアを受け、アメリカ社会の下層で困難な生活を送っている人々への視点を語りかける傑作である。

また、11月25日にはアルバムの表題曲「ハイ・ホープス」のMVも公開された。監督を務めたのはトム・ジムニーで、ダニー・クリンチ撮影の写真、クリス・ヒルソンによってオーストラリア・ツアーで撮影されたトム・モレロをフィーチャーした映像、古いドキュメンタリー映像、文字、図像などがコラージュされた作品となっている。さらに、同じくアルバム収録曲である「ドリーム・ベイビー・ドリーム」のMVもすでに公開されている。この曲は「夢を持ち続けよう」というスプリングスティーンが40年間ずっと伝え続ける普遍的なメッセージをシンプルに、静かに、力強く歌い上げる名曲だ。

上記2曲は日本では11月27日にiTunes Store上にて販売開始され、同時にアルバムの予約注文が開始される予定である。 ブルース・スプリングスティーンが送る壮大かつ革新的なロックサウンドを、是非その耳で確かめてほしい。

■ブルース・スプリングスティーンによるライナーノーツ

過去10年からの俺たちの最高の未発表作品の幾つかを集めたレコードに取り組んでいたとき、(オーストラリア・ツアーの間スティーヴの代役を務めた)トム・モレロがライヴの演奏曲目に「ハイ・ホープス」を加えた方がいいと提案してくれた。「ハイ・ホープス」はLAを拠点にしていたバンド、ハヴァリナズのティム・スコット・マコネルズの曲で、俺は90年代に一度録音していた。オーストラリア・ツアー中のリハーサルで練習して、トムはその曲で会場を熱狂させることになった。俺たちはツアーの途中でシドニーのスタジオ301でその曲を再録音した。同じセッションでお気に入りのオーストラリアの初期のパンク・バンドのひとつ、ザ・セインツの曲「ジャスト・ライク・ファイア・ウッド」も録音した(彼らの「アイム・ストランデッド」も聴いてみてほしい)。トムと彼のギターは俺の詩神になって、このプロジェクトの残りをもう一段高い水準にまで押し上げてくれた。インスピレーションをありがとう、トム。

アルバム収録曲の「アメリカン・スキン(41ショッツ)」と「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」はライヴではお馴染の曲だろう。これらは、俺のキャリア史上最高の楽曲たちであり、それを遂に正式に録音するときが来たんだ。「ザ・ウォール」はライヴで数回演奏したことのある曲だけど、個人的にずっととても大事な曲だ。曲名と着想はジョー・グルシェキーのもので、その後パティと俺が首都ワシントンのベトナム戦争戦没者慰霊碑を訪れた後に曲が浮かんだ。インスピレーションになったのは、ウォルター・ショーンの思い出だ。ウォルターはジャージー沿岸地方の最初の素晴らしいロッカーのひとりで、(俺の若いときのギターの師匠のひとりだった)弟のレイと一緒に「モティーフス」を率いていた。モティーフスは地元のロック・バンドの中でどのバンドよりも頭ひとつ抜けた存在だった。荒々しく、セクシーで、反抗的で、彼らは自分もそうなりたいと強く願わせるヒーローたちだった。でも、彼らは実際に会って、話しかけ、音楽についての質問をできるヒーローたちだったんだ。クールなんだけど、いつだって近づきやすかった。彼らは俺にとってのインスピレーションだったし、60年代にニュージャージー州中部で演奏活動していた多くの若いミュージシャンにとってそうだった。「ザ・ウォール」の主人公は海兵隊員だけど、現実のウォルターは陸軍の歩兵中隊, 第3大隊第8歩兵隊にいた。俺がその面前に立った本物のロック・スターの神秘的な雰囲気で満ちた最初の男が彼だった。ウォルターは1968年3月にヴェトナムで戦闘中に行方不明になった。彼は今でも俺の頭の中で定期的のように演奏している。彼の立ち方、着こなし、タンバリンの持ち方、さりげないクールさ、その自由さ。その態度こそが彼なんだ。彼の歩き方が言っていた。「ここにあるものすべて、教えられてきたことすべて、恐れるように、愛するように教えられてきたこと、そういったことすべてを無視したっていい。それでも君は大丈夫さ」と。彼の死は俺たち、彼の家族や友人、地元の音楽界にとって、ひどく大きな損失だった。俺は今でも彼のことを思っている。

これは俺がずっと発表される必要のあると感じていた音楽なんだ。「ハリーズ・プレイス」のギャング、「フランキー・フェル・イン・ラヴ」の準備の下手なルームメイト(スティーヴと俺がアズベリー・パークのアパートで一緒にのらくらして暮らしていた頃を思い出させる)、「ハンターズ・オブ・インヴィジブル・ゲーム」の荒れ地の旅人から、「ザ・ウォール」の兵士と彼が訪ねる友人まで、彼ら全員に居場所が与えられ、その話を聞いてもらう価値があると感じた。みんなもこれを楽しんでほしいね。

翻訳:五十嵐正

■「ハイ・ホープス」MV
http://www.youtube.com/watch?v=rOPDhoZH91g

■「ドリーム・ベイビー・ドリーム」MV
http://www.youtube.com/watch?v=eaZRSQfFo8Y

■アルバム『ハイ・ホープス』

2014年1月22日 日本発売予定
※全米では1月14日発売
SICP-4070/¥2,520(税込)
<収録曲>
01.High Hopes/ハイ・ホープス - featuring Tom Morello
(Tim Scott McConnell)
02. Harry's Place/ハリーズ・プレイズ * - featuring Tom Morello
03. American Skin (41 Shots)/アメリカン・スキン(41ショッツ) - featuring Tom Morello
04. Just Like Fire Would/ジャスト・ライク・ファイアー・ウッド - featuring Tom Morello
(Chris J. Bailey)
05. Down In The Hole/ダウン・イン・ザ・ホール *
06. Heaven's Wall/ヘヴンズ・ウォール ** -featuring Tom Morello
07. Frankie Fell In Love/フランキー・フェル・イン・ラヴ
08. This Is Your Sword/ディス・イズ・ユア・スワード
09. Hunter Of Invisible Game/ハンター・オブ・インヴィジブル・ゲーム * -featuring Tom Morello
10. The Ghost of Tom Joad/ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード - duet with Tom Morello
11. The Wall/ザ・ウォール
12. Dream Baby Dream/ドリーム・ベイビー・ドリーム - featuring Tom Morello
(Martin Rev and Alan Vega)

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