geek sleep sheep、1stアルバム『nightporter』レコ発ツアーファイナル開催

OKMusic / 2014年1月31日 16時30分

1月29日@ EX THEATER ROPPONGI photo by 岡田貴之、石川浩章 (okmusic UP's)

昨年12月に発表された1stアルバム『nightporter』を携えた、geek sleep sheep初となるリリース・ツアー「tour confusion bedroom」。盛況だった大阪、名古屋を経て、ファイナルとなる東京公演が去る1月29日、EX THEATER ROPPONGIで開催された。

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昨年11月にオープンしたばかりの、まだ真っさらなライヴハウスには大勢のオーディエンスが詰めかけ、19時30分に場内が暗転すると、フロアの興奮は最初のピークに達する。大歓声を浴びて登場したyukihiro、momo、345の3人は“Good Dream"(シングル「hitsuji」収録)をアグレッシヴに掻き鳴らして、徐々に、しかし鮮やかな上昇曲線を描いて場内のバイオリズムを高めていく。アウトロでは激しく明滅するフラッシュライトとともに3人は火花を散らすようなセッションを展開。最高潮にまでヴォルテ―ジが高まったところで「Welcome! We are geek sleep sheep!」とmomoがシャウト、『nightporter』のオープニングを飾る“Weekend Parade"へなだれ込めば、瞬く間に幻想的かつドリーミーな世界が広がる。躍動的なバンド・アンサンブル、活き活きとしたmomoと345のハーモニーに誰もが酔いしれるなか、「Everybody、Twist and Shout!」(momo)と立て続けに“SANPO"に繋ぎ、サビでは盛大なハンドクラップも沸き起こってパーティの熱はさらに上昇。ストラップが取れてしまうほど激しいギタープレイを見せ完全復活をアピール。実に鮮やかなスタートダッシュだ。

最初のMCでは、「今夜はツアーファイナルでございます。思う存分、踊って帰ってください!」とmomoがフランクに呼びかけ、続く“frame"、“Teardrop"、“magica"のフェーズではアッパーに畳み掛けた序盤から一転、BPMを抑えた三位一体のアンサンブルで、バンドは水彩画のように淡く、アンニュイな情景を描き出していく。そこから喚起される濃密なイメージにオーディエンスはじっくりと耽溺。ここにきて演奏の芯というべきものが明らかに太く、タイトになっていて、バンドとしての画力が格段に高まっていることを感じさせた(とりわけ345のヴォーカルがぐっと逞しく、伸びやかに響いていたことが印象的だった)。

「そろそろ345ちゃん、しゃべる?」とmomoに水を向けられ、中盤には345もMC―― 「こんばんは……。みなさん、今日は忙しいなかありがとうございます」とか細くも精一杯の言葉に温かい拍手が送られ、「ちょっと洋楽のカバーをここからやりたいと思います!」とmomoが続け、もはやワンマンの恒例となったカバータイムに突入。激しいドラミングとディストーション・ギターが渦巻き、最初に鳴らされたのは3人が敬愛するThe Smashing Pumpkinsの“ZERO"だ。そうすることが最大限のリスペクトであるように、原曲に忠実なアレンジで畳み掛け、続けてクリスマス・ライヴ(2013年12月24日の「confusion bedroom vol.2」@LIQUIDROOM ebisu)で初披露されたDaizy chainsawの“LOVE YOUR MONEY"でフロアをご機嫌に波打たせ、さらに始動初期からのレパートリーであるマイブラ(My Bloody Valentine)の“When you sleep"もプレイ。聴く者を酩酊させるような心地よい轟音とハーモニーが共鳴し、高揚感に満ちた甘美なクライマックスを立ち上げた。

この夜いちばんのハイライトと言えるのが、後半戦に差し掛かるころのワンシーン。「じゃあ次は……新曲をやります」(momo)と待望のニューソングが本邦初披露されたのだ。「まだまだこれからも続くぞ、という気持ちを込めて――」(momo)と鳴らされた新曲“Kakurenbo"は、yukihiro作曲、momo作詞、メインヴォーカル345という、これまでになかったプロダクションで、曲調も晴れやかなミドルテンポの新感触ナンバー。<♪何度も〜>と即合唱できるくらい、とにかくサビメロが実にキャッチーかつ印象的で、すぐさまオーディエンスを魅了。前日の夕方に歌詞を書き上げ、この日のリハーサルで初めて歌ったという文字どおり出来たてほやほやのナンバーだが(プレッシャーで345は胃に穴が開きかけたそう・笑)、ファンにとっては何よりプレシャスなプレゼントとなったことだろう。

「ここからは、みんなが大好きな“ジャパネット345"のコーナーです!」(momo)と、自身が監修したグッズの数々(キュートな羊のウォールステッカー、イヤーマフなど)を345がアピールした後、「終盤になってきたので、こっからまた気合い入れていきたいと思います!」(momo)と呼びかけ、“IMAGINATION"、“Jesus wa gokigen naname"と再び意気軒昂にスパート。後者での、ダイナミズム溢れるyukihiroのドラミングを筆頭に3人が目も眩むような爆音を掻き鳴らしたアウトロはとりわけ圧巻だった。「詳細はまだ言えないんですけど、5月にまた東京でライヴをやります!」(momo)との嬉しいアナウンスを挟んで、いよいよライヴも終盤戦へ――オーディエンスとの再会を誓うように“Daydream"を力強く響かせ、続く“hitsuji"ではステージバックにいくつものネオンが瞬いて、満天の星空が出現。このバンドの真骨頂といえる、うっとりするほど切なくも眩いロマンチシズムを描いて、記念すべき初ツアーは大団円となった。3人は割れんばかりの歓声に手を振って、満面の笑みでステージを後にした。

2012年の始動から1stアルバム『nightporter』の発表、そしてこのツアーまでをバンド第一期として、その成果と集大成を存分に響かせ、またこの先の“ネクスト"も垣間見せたgeek sleep sheep。よりバンドとしての強度と結束を増した3人から、引き続き目が離せそうにない。

text by 奥村明裕
撮影:岡田貴之、石川浩章

■【セットリスト】

01. Good Dream
02. Weekend Parade
03. SANPO
04. SINCE YESTERDAY(Strawberry Switchbladeカバー)
05. Last Scene
06. frame
07. Teardrop
08. magica
09. ZERO(The Smashing Pumpkinsカバー)
10. LOVE YOUR MONEY(Daisy Chainsawカバー)
11. WHEN YOU SLEEP(My Bloody Valentineカバー)
12. kakurenbo(新曲)
13. GOHAN
14. IMAGINATION
15. Jesus wa gokigen naname
16. Strange Circus
17. Daydream
18. hitsuji

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