ボブ・ディランを聴くなら、この5曲

okmusic UP's / 2014年3月3日 18時0分

ボブ・ディラン (okmusic UP's)

7度目の来日公演を3月~4月に控えているボブ・ディラン。今回のツアーも前回2010年のツアーと同様に世界がうらやむ“日本だけのライヴハウス・ツアー”と銘打たれ、約2,000人規模の会場で行なわれる。常時アリーナ満杯の大ベテランがあえてそれをやる(!)、いやはや、脱帽。1941年生まれというから、御年73歳になるわけだ。現在の容姿には、さすがに“ディラン翁”と呼びたくなるほど年輪を感じさせるけれど、衰え知らずのライヴ活動、こと音楽に関しては今も鋭いメッセージを送り続けている。まさに恐るべき爺、いや神か、生きる伝説か、人間国宝か世界遺産か? そこで! 芸歴52年に産み落とされた膨大な楽曲から5曲を選ぶなんて、どだい無茶な話だが、一応オールタイム・ベストを心がけつつ…ええい、強引にやってみた。


■1.「MY BACK PAGES」('64)

通算4作目となった『ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN』に収録されたこの曲はフォーク期に残された数ある名作の中でも、詩人としてのすごさを知らしめた一曲だろう。自身の弾き語りのみで表現され、その清冽な歌声で《Ah, but I was so much older then,I'm younger than that now(ああ、でも私はとても年老いていた。そして今、私はあの頃よりずっと若い)》とリフレインされる一節が染みる。「風に吹かれて」や「激しい雨が降る」等のヒットで、プロテストソングの旗手などと言われていた時期だが、表現の枠はそれを越えている。この曲は後年、ディランの主演映画『ボブ・ディランの頭の中』(2005年)の挿入歌として、我らが真心ブラザーズが秀逸なカバーを残し、話題になった。

■2.「LIKE A ROLLING STONE」('65)

超有名曲は外したくなるものだが、この曲にそんな振る舞いをする勇気はさすがに私にもない。『HIGHWAY 61 REVISTED』(邦題:追憶のハイウェイ61)の冒頭に収録された曲。リリース時、全米第2位の大ヒット記録した。それ以上に、現在ではロック史上最も重要な曲としてあらゆるチャートの1位に選ばれている。当時のディランのライヴを記録した音源として98年にリリースされた公式ブートレッグシリーズ『ロイヤル・アルバート・ホール・コンサート』における同曲はハードロックの趣さえある激しさだ。まさにこの曲はロックそのものを変革した曲と言えるだろう。ローリング・ストーンズをはじめ、多くのアーティストにカバーされているが、オリジナルを越えるものはない。

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