THE MAD CAPSULE MARKETSが1996年に発表した、国内ラウドシーンを触発、牽引した誉れ高き名盤『4 PLUGS』

okmusic UP's / 2014年7月10日 21時0分

『4 PLUGS』のジャケット画像 (okmusic UP's)

90年代初頭からメジャーフィールドで闘い続けたTHE MAD CAPSULE MARKETS。現在活躍中のバンドマンにも多大な影響をもたらしてきた革新的なサウンド、国内に止まらず海外に切り込んでいく行動力といい、彼らが開拓した道のりと功績は計り知れない。今回はその栄誉を讃え、数ある作品の中から国産ラウドのルーツ的一枚と言える『4 PLUGS』を紹介したい。

 現在、coldrain、SiM、CROSSFAITHなど新世代ラウド勢が衆目を集め、シーンを活気付けている。その源流は誰なのか。諸説あるだろうが、やはりTHE MAD CAPSULE MARKETS(以下MAD)の名前をハズすわけにはいかない。日本のラウドバンドで逸早く市民権を得たバンドと言っても過言ではない。前身バンドのBERRYの頃にRED HOT CHILI PEPPERS、MADと名を変えてからRAGE AGEINST THE MACHINEなど海外バンドのオープニングアクトを数多く務めた実績は評価したい。というか、この手のバンドの前座をやるからには、それ相応の音楽性を掲げてなければ声はかからないだろう。また、海外にも積極的に打って出るスタンスは、冒頭で上述したバンドにも絶大な影響を与えている。とりわけ、OZZY OSBOURNEがオーガナイズする2002年の『Ozzfest』に日本人として初めて出演した際は大きな反響を呼び、個人的にも誇らしい気分になったことを覚えている。

 バンドは1991年に3枚同時シングルでメジャーデビュー。ここがとても重要である。アンダーグラウンドに潜らず、コアな音でも正々堂々とメインストリームで勝負を賭ける。その潔さから他のバンドとは毛色が違った。音楽的にはザ・スターリンなどパンクからの影響を色濃く感じさせるサウンドでスタート。作品ごとに音楽性を広げ、雑食性を増していく。パンク精神はそのままに、ハードコア、ヒップホップ、ファンク、グランジ、ヘヴィロックなど我流に昇華し、逸早くデジタル音も導入したのもMINISTRYなどのインダストリアルロックから刺激を受けていたに違いない。90年代前半はロックとヒップホップのアーティストがコラボした名盤サントラ『JUDGEMENT NIGHT』、さらにRAGE AGAINST THE MACHINE、KORNとイキのいいアーティストがシーンのど真ん中を大手を振って闊歩していた時代だ。その波を敏感にキャッチし、ラウドロックの肌触りを見事に取り入れたMADのようなバンドは他にいなかった。

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