抗いようがないほど“夏!”を感じさせてくれる5曲

okmusic UP's / 2014年7月14日 18時0分

「夏祭り」(’90)/ジッタリン・ジン - ジャケット画像 (okmusic UP's)

春夏秋冬ある中で、夏に似合う曲というのはもっとも多くある気がする。7月のコラムということで、既に「花火大会に合わせて聴きたい5曲」というテーマで記事がアップされているが、今回はその続編的な立ち位置と思っていただきたい。ただ、自分の中ですぐに思い付く"夏っぽい"曲は、カラッと晴れたサウンドの中に切ないメロディーを忍ばせた楽曲が多かった。明るさと切なさの両極端な要素が1曲の中に見事に封じ込めらた曲調に、どうしようもなく"夏"を感じてしまうのかもしれない。

【その他のジャケット画像】

■1.「SUMMER OF LOVE」(’96)/Hi-STANDARD

デビュー作『LAST OF SUNNY DAY』を経て、1996年に出た1stアルバム『GROWING UP』の3曲目に収録された楽曲。長い沈黙を経て、11年振りに開催された野外フェス『AIR JAM 2011』で復活したHi-STANDARD。偶然かもしれないが、3万人を動員した横浜スタジアムの3曲目にこの曲をプレイした。全観客が笑顔でジャンプしたあの光景は未だに忘れられない。震災きっかけでメンバー3人が集まった物語性も手伝い、これだけ明るく突き抜けた曲調なのに、とにかく胸に沁みた。内容も“何て事だ、オレの恋はまるでアイスクリームみたいに 夏の太陽に溶かされて消えちゃった”と歌詞にあるように、ほろ苦い恋模様が綴られている。だから、アッパーなんだけど、どこか切ない。そこがいい。

■2.「夏祭り」(’90)/ジッタリン・ジン

ホワイトベリーが00年にこの曲をカバーし、大ヒットを記録した。夏っぽい曲の上位に入るであろう、老若男女が知る名曲中の名曲だ。1986年に結成されたジッタリン・ジンは、人気テレビ番組『いかすバンド天国』出身で、5代目イカ天キングを獲得して、メジャーデビューを果たす。4枚目のシングル「夏祭り」は1990年の8月に発表され、まさに夏の終わりにピッタリのナンバーで売れに売れた。誰しも子供時代に、両親に連れられて縁日に行った思い出があるだろう。「神社」、「金魚すくい」、「線香花火」という日本人の皮膚感覚に響く歌詞と祭り囃子調のリズムは、遠い幼少時代の原風景を喚起させる。セピア感たっぷりの哀愁を帯びたメロディーは絶品だ。

■3.「夢風鈴」(’07)/ムラマサ☆

2009年に惜しまれつつ解散した大阪発の男女8人組スカポップ・バンド。作曲を手がけるトシヒロ(Ba)は、ジッタリン・ジンなどの歌謡曲に慣れ親しみ、明るさの中に切ない影を忍ばせるメロディーセンスに定評があった。この曲はある種「夏祭り」へのリスペクトを込めたアンサーソングになっている。イントロの風鈴の音色、神社や縁日の模様を映し出したMV、夏の終わりをテーマにした歌詞といい、胸をギュッと締めつけるロマンチックなムードいっぱいだ。とはいえ、パンクがルーツにあるバンドだけに勢いに満ちた2ビートも差し込み、静と動の起伏溢れる展開で聴かせる。余談だが、「CAN'T SLEEP BUT…」という曲も泣きメロ満載でこちらもお薦め。本当にいいバンドだった。

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