春だから、記憶にシンクロする“さくら”を聴こう!

okmusic UP's / 2019年3月11日 18時0分

(okmusic UP's)

今年もこの季節がやってきました! 開花予想では例年より少しだけ早い3月21日には東京でも花開く模様で、一年のうちでこの短い時期だけの光景だからこそ、“さくら”を見ると思い出す…そんな記憶もたくさんあるんじゃないでしょうか。“出逢い”と“別れ”なんてよく聞く言葉だけど、ひとりひとりのドラマはなかなか深く切なく、そしてもっと希望とときめでキラキラしてるもの。黙っていても耳に入ってくる“さくらソング”はたくさんあるけれど、あえて自分で手にして聴くさくらの花は、有名な名所のさくらよりもココロに鮮やかな色を残してくれるものです。そんなわけで、超個人的さくら5選をご紹介します!

■「ラストレター」(’99)/Pierrot

この窓の格子越しの濃いピンクが、まずいいよね。今回のテーマを決めた時、このジャケットがすでに頭に浮かんでたくらい印象的な一枚。メジャーデビュー後、立て続けにリリースしたシングル4部作の4枚目で、Pierrot(この曲を最後にPIERROTに表記を変更)史上最大のセールスだったという「ラストレター」。ライヴのMCでは“キ●ガイ”なんて言葉が放たれるのはフツーのことで、独特の世界感を発していた彼らからの儚く美しいバラードは、意表をつかれた以外の何者でもなかったのだけれど、私がヤラレたのは初回特典として封入されていたキリト(Vo)書き下ろしの短編小説「チェリー・トゥリーズ」。靖国神社を訪れた際に、特攻隊の制服や家族への手紙などを見て作られたというこの曲の、いわゆる小説版というもので、当時読みながらボロ泣きして、その流れで聴いたラストレターはヤバかった。キリトの文才にもびっくりしたのを覚えているけど、20年振りに読んでみたらやっぱり泣けちゃったな。後日談としてなぜか2012年に、なんと靖国神社からこの曲についての熱い手紙をいただき、そこから6年にわたって毎年7月に行なわれる『みたままつり』にキリトの書が懸雪洞として奉納されたんだとか。“絶望の闇に在ろうとも 光を発していたいのです 声を発していたいのです”。うん、それがきっとまた逢えるための唯一の方法な気がする。

■「予感」(’93)/L’Arc~en~Ciel

歌詞の中には出てこないものの、唯一私がさくらを見ながら聴いた春の曲です。収録されている音源は、1993年に音楽雑誌SHOXXに付属していたオムニバスCD『The Monster Of Shock Age』と、のちにデビュー10周年を記念して再発されたインディーズ時代のアルバム『DUNE』のボーナストラックのみというこの曲。当時、大好きなバンドが解散してしまって途方に暮れていた私を友達が連れて行ってくれたのが、L’Arc~en~Ciel の1996年4月初旬に日比谷野外音楽堂で行なわれたライヴでした。そう、このステージがある日比谷公園、この時期はお花見の名所なのです。初めてで曲もあまりよく知らなかっただけに、どうせならロングの頃に見たかった(hyde(Vo)がこのツアーから長かった髪をバッサリ切っていた)とか、しょうもないことばっかの記憶の中に一曲残っているのは、“今日は桜がとっても綺麗で、お花見してる人たちもたくさんいるみたいなんだけど、ウチにも桜(sakura)がいるので”というMCにバスドラでsakuraが応えた後演奏された「予感」でした。《春の日あなたは~》という春の日差しのようにやわらかなhydeの歌声と、ドラムを叩きながらのsakuraのコーラスがやけに印象的で、私の中では“予感=桜(sakura)”という図式が今でも確立されています。叶うかどうかは問題じゃなくて、あの最後のコーラスはもう一度聴いてみたいな。

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