ティッシュタイム・フェスティバル開催! オナマシ×仲間達のアノ5曲

OKMusic / 2019年10月21日 18時0分

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(okmusic UP's)

今年の10月22日と言えば? 「即位礼正殿の儀」で祝日ですが、それだけじゃない…氣志團、ガガガSP、サンボマスター、銀杏BOYZというメンツが一堂に会する、オナニーマシーン主催『ティッシュタイム・フェスティバル~大感謝祭~』の開催日なのです! なんだ、このメンツ!? 結成20周年を迎えたオナマシが続けてきたイベント『ティッシュタイム』が67回目にして特別ver.に。会場もいつもの渋谷La.mamaから豊洲PITに変わり、イノマー(Vo&Ba)と長年親交の深いバンドが終結! 昨年7月に口腔底癌発覚、9月には舌を全摘、今年7月には再発…そんな中での開催に、音を楽しむだけじゃない、そこにたくさんの“想い”を感じずにはいられません。人生で唯一の目標であり、憧れであるイノマーが編集者だった頃、部下としてお世話役として(←異動の際そう説明された・笑)一緒に働いた、自称イノマーチルドレンが送る5組のエピソードを曲に乗せてどうぞ!

■「One Night Carnival」(’01) /氣志團

まぁ、ベタっちゃあベタだけど、いいのです。言わずと知れた氣志團の超代表曲で、2002年5月に発売されたメジャーデビュー・シングルではありますが、その約1年前にインディーズ盤がリリース。そして、そのわずか数日前に当たる2001年6月9日・ロックの日、イノマーの結婚式二次会の舞台で披露されたのが「One Night Carnival」でした。いいバンドがいるから紹介したいと職場の人に言われていたもののなかなか機会がなく、登場してきた姿に“おぉぅ…”とショーゲキを受けながらも、このバンドかぁ…と興味津々の耳に入ってきたメロディーと歌は何ともキャッチーで、カーニバルなだけにこんな日にはぴったりの曲だなぁと。そして、何より舞台の袖でまるで飛び跳ねるように軽やかに、あの振りを新郎姿で踊っていたイノマーの楽しそうな姿が、印象的すぎてこの曲を聴いて思い出さないことはありません。そんな、人生の晴れの日に鮮やかな色を添えた名曲。ま、残念ながら離婚しちゃったけど(苦笑)、何ならもう一度、言ってみたら? “俺んとこ こないか?”ってね。

■「晩秋」(’02)/ガガガSP

いつだったか読んだことがある、コザック前田(Vo)がイノマーの書いたTHEピーズへのライナーノーツが忘れられないという話。「夏は海だ、冬はスキーだと張り切ってる奴らの気持ちは一生わからないだろう。人間はいつか死ぬ。オイラは甲本ヒロトにはなれないし、ハイスタにもなれない。でもそこを認めざるをえなくなるのが三十路だ」。そして、猛烈に泣いて、コザック前田として最後まで“生”に固執してやる!と書いたのが、2002年10月リリースの5thシングル「晩秋」なんだとか。繊細で、一生懸命生きてることが手に取るように伝わってくる詞にグッとくるよね。だからこそ、タイトルの晩秋にはまだちょっと早いけど、今なんじゃないかなと。“死ぬまで生きてやろうじゃないか、それが本当のパンクロックじゃ!”、イノマーほどパンクな生き方見たことないもん。

■「美しき人間の日々」(’04) /サンボマスター

今では“知らない人はいないんじゃないか?”と思うほどメジャーなサンボマスターですが、2001年5月・渋谷La.mamaで観た彼らは、少なくとも個人的には、誰だか分からないけど、ヴォーカルのがむしゃらな歌声と、ギターの位置とルックスがやけに記憶に残った“オナマシの対バン相手”でした。2年後、オナマシとのスプリットアルバム『放課後の性春』が発売され、間もなくして『FUJI ROCK FESTIVAL』に出演すると知った時には、えっ、あの人たち!?と、あまりの勢いの速さに正直びっくりしたのを覚えています。そんな感じなので、あの時何の曲を演奏していたのかは定かではないけれど、彼らを認識してから思ったことは、この「美しき人間の日々」のようにきれいな響きの日本語を使う人たちなんだな、意外と(笑)。以降、ヒット映画の主題歌を立て続けに担当していたり、東日本大震災の福島への活動といった活躍を知ったりすると、氣志團の時も思ったけれど、あれ、オナマシ(イノマー)ってもしかしてアゲ●ン?(笑) きっとこの先は素晴らしい日々だけ残ってる、そう信じて皆で今を生きたいよね。

■「恋は永遠」(’17)/銀杏BOYZ

イノマーに言ったことがあります、「ミネタくんが女の子だったらよかったのにね」。だって、こりゃ相思相愛だ…って思う場面ばっかりなんだもの。その昔『STREET ROCK FILE』という雑誌で連載していた、イノマーと峯田和伸(当時GOING STEADY)の下ネタオンパレードの対談“真夜中のふたりごと”のテープ起こし(会話を聞きながら文字に起こす)をしていたことがありました。飛び交うエロ用語の中には、正直女子には馴染みがなくて聞き取れないワードも多く、こう聞こえた気がするという言葉を本当に合っているか辞書で調べたりして、あったあった…そういう意味なのか(苦笑)みたいな。何こんな言葉ばっかマジで調べちゃってるんだろ…と、途中何度もアホらしくなってみたりして(笑)。だけど、あの頃から会話の内容というよりは、“ふたりでおしゃべりしている”ことが楽しいんだろうなと。イノマーの癌が発覚してからも、一見笑えないような言葉を発したりはしていますが、その度にこのふたりの関係性にすごいなぁ…と感心したり妬けてみたり。だから、ありがとうございます。癌になったイノマーの心の支えであり、諦めない強さを与えてくれたのは、間違いなくあなただと思うのです。今年2月、術後復活ライヴで初めて聴いた銀杏BOYZの「恋は永遠」。冒頭の《恋は永遠 愛はひとつ~》を聴いた瞬間、“永遠”と“ひとつ”自分ならどっちになりたいだろ…そんなことを考えてたら曲が終わってて(笑)。終演後、もともとはイノマーの書く文章が好きという自分との共通する点が気になっていたので話しかけてみたところ、あんな人は他にいないと語った後、少し考えて言ったのです、「またありますよ」。峯田和伸にとって、イノマーは愛であり、そして恋でもあるのかもしれない。

■「ドーテー」(’02) /オナニーマシーン

数年振りに先日、オナニーマシーンの1stアルバム『恋のABC』をフルで聴いてみたら…なんて名曲ぞろいなんでしょう♪ くだらなすぎて、楽しくて、首を横に振りながら、合いの手を入れながら、泣きながら一緒に歌いました。下品だとかどうだっていいことだよね。こんなに楽しい曲たち、それだけで音を楽しめてる、しっかり音楽の意味は成しているのだから。オナマシが結成されて、ライヴで全裸になっていることよりも、アーティストの魅力を文章で伝える側だったイノマーが、自分で楽器を演奏し歌っているということの方に驚いたものでしたが、昨年8月、癌摘出前・第一形態最後のライヴで、50歳越えたおっさんが少年のようなキラキラした表情で、嬉しそうに会場を見渡しながら歌っているのを観て、ようやく分かった気がしたのです。そして、舌がなくなって初めてのライヴは、どんな有名アーティストのライヴよりもショーゲキ的で、その中でも「ドーテー」の間奏部分の台詞をイノマーの代わりに客席が歌った場面は、何とも言えないたまらない光景でした。もう、世界中の人に観せたいくらい。きっといつか、いつかきっと、『ティッシュタイム・フェスティバル』第2回を開催してください。その時は、THEピーズも一緒に。

TEXT:K子。
K子。プロフィール:神奈川・湘南育ち。DIE IN CRIESで“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。どっぷりの反動で旅行業界に転職後、副業で旅・エンタメ関連のWEBで執筆するも、音楽への愛が止められず出戻り人に。愛情込めまくりのレビューやライヴレポを得意とし、ライヴシチュエーション(ライヴハウス、ホール、アリーナクラス、野外、フェス、海外)による魅え方の違いにやけに興味を示す、体感型邦楽ロック好き。



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