みねこ美根、OKMusicにてコラム『映画の指輪のつくり方』連載中! 特別インタビューを公開!!

OKMusic / 2020年5月20日 12時0分

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(okmusic UP's)

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライターのみねこ美根が、大好きな映画の世界から作り出した指輪を紹介するOKMusic上で連載しているコラム『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』。今回は35作品以上の指輪を作ってきたみねこ美根にインタビューを実施! 物作りのルーツ、映画愛、ひとつひとつに込められた指輪への想いを語ってもらった。

■作り込みが丁寧であるほど、 より世界が広がる。 それが垣間見えた時にときめく

──連載『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』で映画にちなんだ指輪を毎月制作されていますが、映画の指輪を作ることはどんなきっかけで決めたのでしょうか?

「もともと映画を観るのが好きで、記録用として自分が観た映画の感想や絵をメモ書きしていました。それとミニチュアも好きで、好きが高じて時々遊びで作っていたので、これを合わせてみたら面白いかもと思ったのがきっかけです。一番最初に作ったのは『インディ・ジョーンズ』の指輪で、映画を観ながら作ったのを覚えています。」

──映画を選ぶ、指輪の設計図を考える、指輪を作る、動画を編集する、音楽をつける、原稿を書くという、全ての工程をご自身でやられていますが、だいたいひとつの記事ができるまでに何日ほどかかっていますか?

「映画を選び、観て、設計を考えるところから始まって、机に向かい始めてから完成までは集中して2日から3日ほどかけて作っています。毎回作業にチャレンジを盛り込むようにしていて。作る自分がワクワクしないと良いものができない気がするので、まずはそこを考え始めます。でも、いざ作ってみると“もっと色鮮やかにしたい”“もっとにぎやかにしちゃおう!”と、どんどんアイディアが浮かびます。時間はかかりますが、それはそれで試行錯誤を重ねて楽しんでいますね。そして、これらと並行して原稿を書くのですが、この文章はあくまで私個人の見解なので、調子に乗って評論家ぶらないように気をつけています(笑)。人が好きなものについて話す姿が好きなので、ここでは私が夢中になって、まるでしゃべっているようなイメージで書かせていただいてます。音楽は耳コピして演奏して、撮影もして、映像と音を編集して…最初はすごく苦労してやり直しもしました。でも、今ではずいぶんスムーズにやれるようになってきています。」

──BGMもご自身で演奏されていますが、これは何で弾いていますか?

「MIDIキーボードです。オルゴールの音のようなチェレスタ(チャイコフスキーの金平糖の踊りで使われる楽器)の音に設定しています。」

──例えば『グレムリン』の指輪だったら、ミキサーやフライドチキンなどを作っていましたが、指輪になるモチーフのチョイスで、美根さんが映画を観てどんなところが心に残ったのかが分かるのも楽しいのです。美根さんが映画でときめく瞬間ってどんなところですか?

「そこに注目して見ていただけて、少し照れくさいですが、とても嬉しいです。私は映画の作り込まれた世界観が広がっているのを観た時にときめきを感じます。どんなに壮大な世界が映し出されていても、その世界を構成しているのは、色合いや小道具、衣装、音楽、メイク、照明、セットなどの要素です。それらが細やかで魅力的だとより引き込まれますし、登場人物の人生観や人間性が小物に表れていると、作り手の愛を感じます。作り込みが丁寧であるほど、より世界が広がる。それが垣間見えた時にときめきますし、“映画ってすごい!”って思います。」

──指輪の制作では、粘土、絵具、レジン、紙などを使っていて、とても細やかな作業だと思いますが、このような細かい作業はいつからお好きなのでしょうか?

「子供の頃から細かい作業や物作りが好きでした。ティッシュ箱とトイレットペーパーの芯で犬を作ったり、紙を折って鳥を作ったり、段ボールハウスを作ったり、欲しいおもちゃは作る派でした。粘土、レジンを使って細かい作業をし始めたのは5年前くらいからで、自分用に人間の頭部のペンダントを作ったのが最初だったと思います。それから少しして指輪の中にミニチュアの世界を作り始め、最初は『インディ・ジョーンズ』の指輪を作ったんです。ミニチュアについては、ずっとやってみたかったことをやり始めたというのが合っているかと思います。似たような細かい作業の最近の自慢作だと(笑)、去年と今年に1本ずつMVをストップモーションで作っています。机の上といった小さな世界で粘土や紙を少しずつ動かして全編みっちり作り上げました。ひとりでコツコツ作るのが好きな性分なんです。」

■映画を観る前の人も、 観たことある人も 楽しんでもらえるように

──細やかさで言うと、『キッチン・ストーリー』のやかんや小物は作っている工程は観ていて冷や冷やするくらいでした。あと、『インターステラー』の立体感、寂しい色合い、立派すぎて見惚れる本棚も圧巻でしたが、特に制作が大変だった指輪は?

「とても迷いますが、ひとつ挙げるとしたら『インターステラー』ですね。まずデザインでかなり苦しみました。この作品は自分の人生にとって特別な映画のひとつなので、これをどう指輪に収めようかすごく悩みましたね。制作段階で苦しんだのは本棚のパーツです。動画の中でも言っているように、本当に宇宙に行きそうになりました。その分、満足いく指輪と動画が完成したので、とても気に入っています。」

──第一回の連載から2年以上が経ちましたが、どんどん作品のクオリティーや発想が広がっている印象です。第三十六回の『人生、ブラボー!』の指輪は子供たちの資料を下に引くという発想からして素敵でしたし、『アラジン』のレジンで表現した躍動感にもテンションが上がりました。

「モチーフ数と道具は確実に増えました(笑)。“指輪に収まらなくてあふれ出す!”ということが最初の挑戦でしたが、今はどうあふれさせるか、“もうあふれて止まらない!”に変化してきています。第七回『フック』から粘土を樹脂粘土に変えたことでやりやすくなったり、30回以上やらせていただいていることで鍛錬され、上達してきたというのもありますが、アイディア次第でわりと何でもできることに気が付いてからは、デザインも作るのも自由になってきたという変化を感じています。実は車のミニチュアの変遷も見ていただけたら嬉しいです。最初は『宇宙戦争』のとっても小さい車から始まっているのですが、『ウォールフラワー』『インターステラー』『シェフ』『オースティンパワーズ』と車の変化というか、成長過程も観てほしいですね。」

──ご自身で傑作を選ぶとしたらどの作品でしょうか?

「どれも良くて迷います(笑)。総合的にとても満足な出来の『インターステラー』、色合いとバランスがにぎやかな『オースティンパワーズ』、全部おいしそうな『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は特に気に入っています。」

──モチーフや色を塗る工程ひとつとってもこだわりが感じられますし、選ばれる映画も幅広くて読み応えがあります。この連載で一番こだわっていることは何ですか?

「一番こだわっているのは、その映画を観る前の人も、観たことある人も楽しんでもらえるようにするということです。そのために忠実に再現してみたり、かなり個人的な感想を書いたりすることで、観てくれた方が“このモチーフはこのシーンにあったやつだ!”とか、“みねこ美根はこう感想で書いているけど私はこう思う”とか、“このテーマソングの原曲を聴いてみよう”とか思っていただけたら嬉しいです。ほとんど私が楽しんでしまっているので(笑)、この連載を観てくれた方が私と一緒に楽しむ時間になれたら幸いです。」

──この指輪たちを美根さんのライヴで展示したりもしていますが、連載3周年などの節目で挑戦したいことなどはありますか?

「指輪の中に作った世界を動かすのも面白そうだなと思っていて、仕掛け絵本みたいにできないか考え中です。映画のセレクトで言うと、舞台が現実世界に近い作品の指輪にも挑戦してみたいです。日用品のミニチュア作りは難易度が高いので、まだまだチャレンジしたいですね。これからもいろんなジャンルの映画を指輪にしていくために、たくさんの映画を観たいと思います。そして、この連載をもっと世の中に広めて、さらにたくさんの方に観てもらいたいです。YouTubeやTwitterでごく稀にその映画の作曲家の方や、出演者の方が反応してくれることもあって。まだこの指輪を褒められる瞬間が少ないので“これは海外向きなのかしら?(笑)”なんて思ったりもしたのですが、やっぱりもっと“いいね!”が欲しいし、再生回数も増やしたいし、話題になってほしい!と思います。継続は力なりですから、もっと褒めてもらえるように(笑)、さらに楽しんで作っていきます。」

■【Pick up!】

36作品以上の指輪の中から、編集部おすすめの3つをセレクト。連載に記載されていなかった裏話も含めて、本人に制作を振り返ってもらった。

■2019年12月公開:第三十二回『キッチン・ストーリー』の指輪
「“映画の舞台であるキッチンをいかに再現するか”ということに力を注ぎました。壁の比率から家具や道具がどんどん小さくなってしまって苦労しましたが、完成品は満足いく可愛らしさになり、つい動画の最後の字幕で自画自賛しかけてしまいました。椅子とケーキのろうそくが一番苦戦して…ミニチュア作家さんを尊敬します。北欧雑貨は色が命なので、特に壁の絶妙な緑にする配合にもこだわったり、急遽ダーラナホースを入れたことで全体のほっこりした温かみが生まれて良かったです。このBGMは何の曲なのか探してもなかなか見つけられず、夜が明けたことを覚えています。今ではお気に入りの曲でプレイリストに入れました。ちなみに、文章の冒頭で書いた棚は無事に立てることができました。床も抜けてません。まだ…」

■2020年1月公開:第三十三回『アラジン』の指輪
「これは設計図の時点でイメージがはっきりと浮かんでいて。でも、煙をどう表現するかでギリギリまで悩んだのですが、とても面白い豪華な作品になって良かったです。作品によって樹脂粘土が主な材料となることが多いのですが、これはレジン液にも主役級の役割を与えることができました。動画ではカットしましたが、猿のアブーが持っている宝石も赤に着色したレジンを固めて作っています。ランプの取っ手やジャファーの杖は持っていた映画のパンフレットを見て忠実に作ってみました。その時に初めてジャファーの杖はバージョン違いがあることに気がつき、このコブラの下あごと舌は色塗りの直前につけ足しています。BGMはどの曲も好きで選べずメドレーにしてしまいました。文章も初心に帰ろうと攻めています」

■2020年4月公開:第三十六回『人生、ブラボー!』の指輪
「それぞれの人生を表すように、子供たちの資料という2Dから、3Dの人生が見えてくるのをイメージして作りました。子供たちそれぞれのモチーフをどれににしよう…と、考え方もいつもとは少し違う気持ちで臨みました。これまで楽器を作る機会はほぼなく、ミュージシャンの私が楽器をうまく表現できなかったら恥ずかしいと思ってドギマギしてしまい、なかなか踏み出せなかったのですが、この指輪で挑戦してみました。BGMはもとの曲の耳コピがかなり難しく苦戦したのを覚えています。ぜひ原曲と比べてみてほしいです。文章もこの映画について書けば書くほど“いい映画だったなぁ”と感じて、映画への想いをたくさん書きました」

★初のホールワンマンライヴ決定!

10/20(火) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
開場 18:00 / 開演 19:00 ※band style LIVE
【チケット情報】
S席¥3,800- (税込/1drink代別)
A席¥3,300- (税込/1drink代別)
一般販売:6/28(日)10:00〜

みねこ美根

ミネコミネ:6歳の時にピアノで初めて作曲、11歳からはギターでの作曲も開始し、現在はピアノとギターを用いてライヴ活動中。2019年1月リリースの配信EP『心火を従えて愈々』で楽曲のクオリティの高さ、世界観が注目を集め始める。同年8月に下北沢GARDENで初のワンマンライヴを開催し、座席チケット、立見チケットともに完売となった。



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