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こんな時代だからこそ、人間味のあるアコギ弾き語りに注目!な5曲

OKMusic / 2021年8月30日 18時0分

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(okmusic UP's)

個人的に今、改めてアコギの弾き語りに注目してる。歌い手の想いや感情がダイレクトに伝わる歌声やギターの音色、息遣いや指の擦れる音まで聴こえてくる臨場感、熱さや温かさといった温度感まで伝わってくる生々しさ…こんな時代だからこそ、生の感触や人間味に飢えてるのかもしれない。DTMが一般的になって、ギターなんて弾けなくても簡単に曲が作れる時代になり、音楽がより近いものになってるのはすごく良いけど、打ち込みのトラックや無機質なメロディーじゃ、どこか物足りない。そんな俺みたいな人にオススメしたい5曲を選びました。

■「後付」('21)/小林私

僕が今一番注目している、若手シンガーソングライター。先日、恵比寿LIQUIDROOMのワンマン公演を観に行ったばかりだが。わずか半年前と比べても、曲もライヴの魅せ方も大きく成長していたのに驚いた! ふらっとステージに登場して緩~いトークで始まったライヴは、1曲目「後付」の荒々しいギターと魂の叫びのような歌声で会場の空気が一変。ピリッとした緊張感の中でギターを掻き鳴らし、喉を唸らせて弱い自分の暗澹たる艱難辛苦を歌う小林の演奏姿は圧倒的かつ生々しく、ゾゾッと鳥肌が立った。そして曲が終わると、余韻を残す間もなく再び始まる緩いトーク(笑)。そのどちらもが彼の自然体だし、この緊張と緩和も彼のライヴの醍醐味。CDリリースされたばかりのアコースティックアルバム『包装』も最高です!

■「今宵もかろうじて歌い切る」('21)/竹原ピストル

アツく人間臭いミュージシャンは大好物なので、野狐禅時代から大好きだった竹原ピストル。嘘のない真正直な歌と言葉、そして真正直な生き方でキャリアを積み重ねてきた彼。作品ごとに歌や演奏、楽曲の説得力も増すばかりだが。ほとんどの曲がギター1本の弾き語りで録音された、ストロングスタイルの最新アルバム『STILL GOING ON』も最高! 中でも一発録りのライヴバージョンが収録された「今宵もかろうじて歌い切る」は、まさに呼吸の音や指の擦れる音まで聴こえてくる臨場感、絞り上げるような歌声がグッと胸に迫る最強テイク。今宵もシンドイことやつらいことだらけ。されど燃やして燃やして、俺たちはかろうじて生き延びるのだ。

■「通り雨」('21)/the LOW-ATUS

細美武士(the HIATUS、MONOEYES、ELLEGARDEN)とTOSHI-LOW(BRAHMAN、OAU)のバンドが1stアルバムをリリース! しかもフォーク!ってことで、これは聴かなきゃと慌ててチェックしたアルバム『旅鳥小唄 -Songbirds of Passage-』がすごく良かった。普段、ステージで見せる鋭い表情とは異なる、ふたりの素に近い人間味や人柄の現れた楽曲たち。温かみと優しさにあふれ、ごく近しい距離で話しているような気持ちになる楽曲たちに包まれてると、自然と気持ちが楽になって、グッと力が湧いてくる。中でも好きなのが、むせび泣くハーモニカで始まり、温かいギターサウンドとふたりのハーモニーが心地よい「通り雨」。ひとり寂しい夜も優しく語りかけてくれるこの曲があれば、きっと上手にやり過ごせるはず。

■「愛を知るまでは」('21) /あいみょん

「知らんがな!」と言われてしまいそうだが、俺が今一番弾き語りのライヴを観たいのがあいみょん。春より全国弾き語りツアーを行ない、11月には日本武道館での追加公演が決定している彼女。公式YouTubeチャンネルで、このツアーで歌う「愛を知るまでは」の動画が公開されているのだが。アカペラから始まり、乾いた音のギターを鳴らしながら熱唱するたくましい姿と歌声に震えてしまった。あいみょん、カッコ良いなぁ。この変に構えることのない自然体から鳴らされる、この逞しい歌はなんだろう? この歌と言葉の説得力はなんだろう? 年齢性別問わずにガツンと胸に響く、あいみょんの歌の力の秘密はどこにあるのか? 生でライヴを観て、その秘密を知るまでは死ねない私なのだ!

■「夏の終りのハーモニー」('86) /井上陽水・安全地帯

最後は個人的な思い出になっちゃいますが。夏の終りのこの季節になると思い出すのが、2014年に淡路島で行なわれた『Freedom』での玉置浩二が、フェス主催者であるMINMIと歌った「夏の終りのハーモニー」。あまりの素晴らしさに頭から離れず、あの時の風景から、匂いや温度までがふとした瞬間に鮮明にフラッシュバックする。もともとは1986年に井上陽水・安全地帯の名義でリリースされたこの曲。ライヴでは井上陽水と安全地帯のジョイントコンサートで初披露されたあと、揃って演奏されることはほとんどなかったそう。へぇ! コロナのせいで、今年も夏らしい思い出が全然ないけど。ベランダで夕暮れ時の涼しい風に吹かれながらこの曲聴いて、去りゆく夏を惜しむことにします。あっ、ちなみに俺が観たフェスでは弾き語りしてませんでした(笑)。タモリの番組で玉置浩二がギターを弾いて、井上陽水とハーモニーを重ねる貴重な映像を探して観てください!

TEXT:フジジュン(おばけえんとつ)

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。



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