星野源のアルバムヒットを支えるエンジニア・渡辺省二郎、個性的な音もポップへと昇華

ORICON NEWS / 2019年3月24日 8時0分

星野源のアルバム『POP VIRUS』

 3/18付週間アルバムランキングで45位にランクインした星野源の5thアルバム『POP VIRUS』。2018年12月19日にリリースされ、週間アルバムランキングで4週連続1位を獲得した。発売から3ヶ月経った現在もロングセールスを継続し、多くの音楽メディアでさまざまな切り口から評されているこの作品の録音とミックスを担当しているのが、渡辺省二郎氏だ。星野源の『POP VIRUS』をレコーディングエンジニアとして作品を支える渡辺氏とはいったいどんな人物なのだろうか?

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 現行のR&B、HIP HOPのテイストを取り込みながら、斬新なアレンジと幅広いポピュラリティを共存させた本作の大ヒットは、渡辺氏のサウンドメイクによるところが大きい。特に生ドラムとMPCの打ち込みを自然に融合させたリズムの音質は、日本のポップスにおける最高峰と言っても過言ではないだろう。また、先鋭的なトラックと星野の個性的なボーカルをバランスよく聴かせるミックスも素晴らしい。

 1966年生まれ、宮崎県出身の渡辺氏は、1980年代からレコーディングエンジニアとして活動。1991年にプロデューサーの故朝本浩文さんと共に音楽ユニットのRam Jam World(ラム・ジャム・ワールド)を結成するなど、アーティストとしても活動していた。

 アナログの手触りを感じさせつつ、最先端の音響を積極的に取り入れる渡辺氏のサウンドメイクは、佐野元春、東京スカパラダイスオーケストラ、UA、ORIGINAL LOVE、MISIA、JUJU、中島美嘉、moumoon、スキマスイッチ、安藤裕子など、個性豊かなアーティストの作品に活かされ、日本を代表するレコーディングエンジニアとして認知されている。

 演奏者の表情をしっかり伝え、スタジオの空気感を生々しく反映させながらも、決して古くならず、常に斬新なアプローチを提供する彼の手腕が、音に強いこだわりを持つアーティストに支持されてきたというわけだ。尖った音をポップに聴かせることの重要性が指摘されている現在のシーンにおいて、渡辺氏のサウンドメイクにはさらに大きな注目が集まりそうだ。

(文/森朋之)

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