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エンブラエルE190-E2がアメリカ、ヨーロッパ、ブラジルの型式証明を取得

おたくま経済新聞 / 2018年3月2日 7時5分

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E190-E2(Image:EMBRAER)

 2018年2月28日(現地時間)、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社は新型ジェット旅客機E190-E2がアメリカ(FAA)、ヨーロッパ(EASA)、ブラジル(ANAC)の各航空当局から型式証明を取得したと発表しました。

 エンブラエルE190-E2は、最大114席(3クラスの場合97席)、航続距離5278kmの小型ジェット旅客機。三菱MRJと同じプラット&ホイットニー製ギアードターボファンエンジン、PW1000シリーズを装備しています。2013年に開発がスタートし、各航空当局の型式証明取得に向けての試験飛行は、4機の試作機を使用し並行して進めてきました。

 「2013年の開発開始から予定通り、当初予算通りに今日の型式証明取得を迎え、非常に喜ばしく思っています。そして、我々の開発チームは、また素晴らしい仕事をやってのけてくれました!燃費・飛行性能・騒音・メンテナンスコストにおいて、当初の設計値よりも性能が良かったのです」と、エンブラエル社のパウロ・セザール・デ・ソウザ・エ・シルバCEOは、開発チームをたたえています。

 エンブラエル社の発表によると、この試験飛行の結果、燃費は当初の計画値よりも1.3%よく、騒音も3db低かったとのこと。また、定期整備の間隔も計画値より長くとっても問題ないことが判り、定期整備での経済損失も少なくなると明らかにしています。

 E190-E2は従来のE190シリーズと比べ、75%もの部分を新しくした機体ですが、互換性も考慮されており、パイロットはわずか2日半の機種転換訓練で、E190からE190-E2へ移行できるプログラムも用意されています。これは現在E190を運用している航空会社にとって、大きな魅力となります。

 ブラジル国内をはじめ、アメリカ、ヨーロッパと世界の主要市場における型式証明を取得したことで、開発は最終段階を迎えました。最初の顧客であるノルウェーのヴィデロー航空(スカンジナビア半島最大のリージョナル航空会社)へは2018年4月に引き渡し、そして初便は4月24日のノルウェー国内線、ベルゲン発トロムソ行きWF622便(7:35発〜9:35着)を予定しています。

 Image:EMBRAER

(咲村珠樹)

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