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「週刊少年ジャンプ展VOL.3」内覧会に行ってみた 7月17日から開催

おたくま経済新聞 / 2018年7月13日 14時58分

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「銀魂」(C)空知英秋/集英社

 2018年に創刊50周年を迎える「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)。その歴史を振り返る「週刊少年ジャンプ展」の第3期、2000年代を振り返る「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 VOL.3 -2000年代~、進化する最強雑誌の現在(いま)-」が、7月17日から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されます。そのメディア向け内覧会と、特別トークセッションに行ってきましたよ。

 特別トークセッションに登場したのは、足立梨花さんとスピードワゴンのお2人。スピードワゴンのお2人は、コンビ名の由来が「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するロバート・E・O・スピードワゴンだというのは有名な話。足立梨花さんは現役のジャンプ読者です。

 足立さんは「ジャンプ」作品で好きなシーンを聞かれて、「ハイキュー!!」第163話でのラスト、春高予選決勝の白鳥沢戦で、ツッキー(月島蛍)がウシワカを計画通り完璧にブロックし、普段は覚めた感じでバレーをしていたのに思わずガッツポーズをしてしまい、かつて木兎が言っていた「バレーにハマる瞬間」を迎えたことを自覚するシーンを挙げ、その時のポーズを再現しながら熱弁をふるっていました。

 展覧会の会場の様子はというと、入ってきてまず目に飛び込むのが、2000年以降に「週刊少年ジャンプ」に連載され、刊行されたコミックスの表紙がずらりと並ぶ「JUMP COMICS WALL!!」。連載開始順に並べられた作品の数々に圧倒されます。

 また、この展覧会では人気作品の生原画(デジタル作画の作家さんは出力原稿)や描き下ろしイラストが多数展示されていて、間近に見ることができます。「ONE PIECE」のコーナーでは、キャラクターの人相書きや名場面を散りばめた展示スペースのほか、編集者が選んだ名シーンの生原稿が。

「ONE PIECE」カレイドスコープ(c)尾田栄一郎/集英社

 ルフィの「“海賊王”に!!! おれはなるっ!!!!!」のセリフが飛び出したシーンをよく見ると、下書きの跡や微妙なベタの具合などが見て取れます。

「ONE PIECE」ルフィの名台詞 (C)尾田栄一郎/集英社

 また、ナミの名台詞「子供に 泣いて助けって言われたら!!! もう背中向けられないじゃないっ!!!!」の原稿では、枠外にネームの「子供に」にちゃんと傍点を振ってくれるように、写植の指示が書いてあり、ナミの子供に対する感情を強調しておきたい意図がよく判ります。

「ONE PIECE」ナミの名台詞 (C)尾田栄一郎/集英社
「ONE PIECE」(C)尾田栄一郎/集英社

 創刊当初から全3期に分けて開催されている「少年ジャンプ展」で、唯一皆勤賞を果たしている長寿作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のコーナーでは、ベタムラもホワイト修正もなく、入りと抜きが美しい線で描かれた原画にも驚かされます。まるで版下のような肉筆原稿です。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社

 「暗殺教室」のコーナーでは、黒板の描き下ろしイラストのほか、作者の松井優征さんが作画資料にとフルスクラッチビルドした、殺センセーのアクションフィギュアが展示。また2012年第48号の巻頭カラー見開き扉原稿は、合計で5つのレイヤー構造で描かれていることが判るようになっています。

殺せんせー(C)松井優征/集英社
「暗殺教室」(C)松井優征/集英社

 注目なのが「HUNTER×HUNTER」のコーナー。冨樫義博さんの描き下ろしイラストや、連載初期から現在に至るまでの原画が展示されており、20年にわたるストーリーの進行と作画の進化が一覧できます。

「HUNTER×HUNTER」(C)POT(冨樫義博)1998-2018年

 アニメ化作品も多数ある「ジャンプ」作品。足立梨花さんがトークセッションで熱弁をふるった「ハイキュー!!」をはじめ、「黒子のバスケ」や「テニスの王子様」などの人気作のほか、2018年7月からTVアニメが放送開始となる「ゆらぎ荘の幽奈さん」まで、数々の作品の原画が並びます。

「ハイキュー!!」(C)古館春一/集英社
「黒子のバスケ」(C)藤巻忠俊/集英社
「テニスの王子様」(C)許斐剛/集英社
「ゆらぎ荘の幽奈さん」(C)ミウラタダヒロ/集英社

 一番「らしい」と感じさせるのが「銀魂」のコーナー。本来のコーナーは「工事中」で建設が間に合わなかった……という設定になっています。その代わり、他の展示コーナーに勝手に(?)出張展示されているので、どこにあるか探す楽しみもありますよ。

「銀魂」(C)空知英秋/集英社

 常設の展示作品数は、56名の作家による50作品、原画数は約440点となっています。このうち約85点が8月20日を境に展示入れ替えとなるので、常時約350点以上の作品原画が鑑賞できるとのこと。また、最新の「ジャンプ」を知ることのできる「What’s up JUMP!?」のコーナーでは、週替わりでジャンプ本誌の巻頭カラー作品や、話題の新連載陣の原画をチョイスして展示されるので、何度行っても新しいものがあるという形に。

 また、併設のコラボカフェでは、作品にちなんだ以下のメニューが楽しめます。

 「ONE PIECE」ルフィのよくばり肉肉プレート(ターキーレッグ付き税込2980円/ターキーレッグなし税込1890円)

「ONE PIECE」ルフィのよくばり肉肉プレート(C)尾田栄一郎/集英社

 「家庭教師ヒットマンREBORN!」おやすみリボーンのランチプレート(税込1580円)

「家庭教師ヒットマンREBORN!」おやすみリボーンのランチプレート(C)天野明/集英社

 「銀魂」お妙さんのダークマターシーフードピラフ(パンデモニウム添え)(税込1480円)

「銀魂」お妙さんのダークマターシーフードピラフ(パンデモニウム添え)(C)空知英秋/集英社

 「DEATH NOTE」リュークも大好きリンゴのバーガー(コンソメポテト添え)(税込1580円)

「DEATH-NOTE」リュークも大好きリンゴのバーガー(コンソメポテト添え)(C)大場つぐみ・小畑健/集英社

 「BLEACH」氷雪系最強!「霜天に坐せ!!氷輪丸」氷(税込1180円)

「BLEACH」氷雪系最強!「霜天に坐せ!!氷輪丸」氷(C)久保帯人/集英社

 「HUNTER×HUNTER」ゴンのありったけを込めたパフェ(税込1530円)

「HUNTER×HUNTER」ゴンのありったけを込めたパフェ(C)POT(冨樫義博)1998-2018年

 「僕のヒーローアカデミア」雄英高校ヒーロー科デザートプレート(税込1530円)

「僕のヒーローアカデミア」雄英高校ヒーロー科デザートプレート(C)堀越耕平/集英社

 「NARUTO」ナルトの螺旋丸ドリンク(税込1180円)

「NARUTO」ナルトの螺旋丸ドリンク(C)岸本斉史 スコット/集英社

 「トリコ」虹の実ドリンク(税込1080円)

「トリコ」虹の実ドリンク(C)島袋光年/集英社

 「約束のネバーランド」THE PROMISED NEVERLAND SODA(税込1150円)

「約束のネバーランド」THE PROMISED NEVERLAND SODA(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社

 これらメニューを注文すると、作品の限定コースターが1枚(ルフィのよくばり肉肉プレート(ターキーレッグ付き)のみ2枚)ついてきます。無くなり次第終了となるとのこと。このカフェの利用は「ジャンプ展VOL.3」、森美術館、展望台いずれかのチケットが必要となるのでご注意ください。

 週刊少年ジャンプ展VOL.3

 会期:2018年7月17日~9月30日
 会場:森アーツセンターギャラリー
    (東京都港区・六本木ヒルズ)
 開館時間:10:00~20:00
      7月17日は9:00~22:00
      8月11日~8月19日は9:00~21:00
      ※最終入館は閉館30分前

 当日券:一般/学生 2000円
     高校生/中学生 1500円
     4歳~小学生 800円

取材協力:集英社、森アーツセンター

(咲村珠樹)

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